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カテゴリ:エッセイ
かけだしで2次救急のお手伝いをしていた20年くらい前、深夜は実質Dr二人、できる検査と言えばレントゲンと、CTと、ごくかぎられた血液検査のみ。それでも脳出血や骨折、交通事故、心筋梗塞、虫垂炎、ふぐ中毒など・・なんでもありで患者を受け入れていた。救急処置ベッドがいっぱいならCT室に直接運ぶなどしてやりくりしていた。でも、今はそれが恐くてしかたがない。重症の患者がきていたら、二人目なんてとても受け入れは不能だ。(今はDr一人の当直)
なぜなら、患者さんの要求するレベルが高いから。 そしてDrへの信頼が薄いから(これは僕の責任もあるが・・・) マスコミのスポンサーは多く企業だ。医師をどんなに叩いても、スポンサーが降りるなんてことはない。もし、車のリコールに関してスポンサーを叩いたら?もし化粧品のアレルギーの被害にスポットを当てた番組を作ったら?そんなことありえないから。 さらにマスコミは神業的Drの技術をセンセーショナルに報道する。 こうして医療は崩壊していくんだなあーと思いつつ、やっぱり明日も自分のできるかぎりのいい仕事をやろうと思い、でも自分のできないことはできる先生にお任せしようと思うのでした・・・ 夜桜2026さん、これでよろしいですか?リクエストありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.03 20:55:44
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