川柳で人生を二倍に生きる

[川柳] カテゴリの記事

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  特選賞金20万円　「血圧川柳」募集

  　　　　　　　　　　　サントリー「血圧川柳」募集　あなたの血圧にまつわるエピソードを川柳にしてご応募ください｡【応募期間】2007年9月1日～2007年10月31日【応募方法】ホームページまたはハガキ　　　　　　官製ハガキに　　　　　　　＊｢血圧川柳｣作品　　　　　　　＊郵便番号･住所･氏名･ペンネーム･年齢･電話番号　を明記　　　　　　　＊宛先:104-8568　東京都中央区サントリー　　　　　　　　　　　データエントリーセンター｢血圧川柳募集｣係【応募締切】2007年10月31日(水)消印有効【賞　品】　　　　　大　賞(1句)　･･･賞金20万円､胡麻麦茶1ケース(24本入)　　　　　優秀賞(1句)　･･･賞金5万円､胡麻麦茶1ケース(24本入)　　　　　特別賞(1句)　･･･オムロン健康セット(血圧計､体組成計)､胡麻麦茶1ケース　　　　　入　選(20句) ･･･胡麻麦茶1ケース(24本入) 【選考方法】入　選: 応募全作品から審査員による厳正な審査により20作品選出｡　　　　　　　優秀賞: 入選作品から､ホームページで皆様の投票により1作品選出｡　　　 大賞､特別賞: 入選作品から審査員による厳正な審査により1作品ずつ選出｡【審査員】　尾藤一泉（川柳家、川柳学会理事）　　　　　　苅尾七臣（自治医科大学COE、内科学講座循環器内科学部門） 【問合せ】 サントリーキャンペーン事務局　電話：0120-757-310（受付時間9:30～17:30　土･日･祝日を除く)　どしどしご応募ください。

  2007年09月27日

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  目で識る川柳250年展　札幌で開幕

  　9月22日から11月7日まで、「目で識る川柳250年展」が札幌市・北海道立文学館で開催される。川柳250年の文物をビジュアルな歴史史料とパネル解説で展覧。川柳の辿った道を目から知ることができる展覧会だ。　　「エドからエゾへ」、初代柄井川柳の画像が海を越えた。　250年前、江戸の地域文芸にすぎなかった川柳の祖型である川柳評前句附万句合興行は、今日では日本の文化として全国に根付いた。とりわけ、歴史は新しいが、「急行の止まる町に川柳を…」のキャッチフレーズで展開した北海道川柳界は、今日川柳王国の感がある。　その北海道に、初代川柳の画像が渡ったことは、歴史的にも意義深い。　　　　　　　　　　　　初日には、待ちかねたように北海道の柳人が集まり、さっそく川柳史料に足を止めていた。　それに先立ち行なわれたテープカットに、実行委員の一人として参加。前日まで汗を流した飾りつけも、それ以前に準備したパネル制作、史料梱包発送、写真撮影、カタログ作り…といったさまざまな苦労も、この一瞬でふっとんだ。　　　　　　　　　　　午後には、「川柳の視野―川柳が250年間に得たもの―」という演題で講演、川柳家が250年間に勝ち取ってきた社会を見る視点を視野の広がりという面から語る。単なる川柳史とは異なる切り口に、豊富な例句とともに楽しんで聴いていただいたことが嬉しかった。　ビジュアルな映像とともに語るのは、大学の授業で培った方法だが、コトバだけの講演より臨場感があり、説得力もあるようだ。　東京から展示の応援に駆けつけたＹＭさん、ＳＢさん、本当にお疲れ様でした。　また、北海道立文学館の清原館長様をはじめ、学芸員の寺嶋様ほかの皆々様に心より御礼申上げます。

  2007年09月27日

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  川柳250年からチョッと帰還

  　ご無沙汰しました。　　いろいろとご心配をいただき有難うございました。　やっと、自分の時間らしきものが取れるようになり、ブログに復帰いたします。　多くの励ましやお見舞いを頂きましたこと、厚く御礼申し上げますとともに、Web句会はじめ、ネット川柳講座など、私が更新、運営すべきことも全てが後回しになり、ご投稿の皆様、教室会員の皆様にご迷惑をお掛け致しましたこと、ふかくお詫び申上げます。　川柳250年式典の準備運営、北海道での川柳展の準備・飾付、さらには、仙台での東北川柳大会参加など、250年関連行事もひとまず終えることができ、これから、自分の本業にかかります。　どうぞ、よろしくお願い申し上げます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　疲れて瘠せました…　　でも元気です　この間、正月の体重から８kg瘠せました。サラリーマン時代の体系に戻り、新しいスーツが着られなくなり、むかし作って箪笥のこやしになっていたものを使っています。川柳250年の成果を　　E=MC(2)　の式に当てはめてエネルギー換算すると、8kgは、たいへんな値です。それだけ、遣り甲斐があったということでしょう。　多くの方々に支えられ、また、多くの方々と新たなる出逢いをして、今年は私にとっても充実したものとなりました。これも、初代川柳はじめ先達の教えに耳を傾けつづけたことと思います。250年間の川柳家の全てと、川柳を愛好し楽しんだ多くの人々に感謝します。　さあ、251年目の川柳がはじまりました。　おおいに川柳の楽しみを広げてまいりたいと存じます。

  2007年09月27日

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  幻の「元祖柄井川柳肖像」公開

  　14日からはじまった「目で識る川柳250年展」にて、川柳発祥の地・東京では100年以上に渡って行方不明とされていた天保3年の川柳肖像と現在の15世川柳家に継承されている川柳画像が同時に公開されている。　ブログなどでお見せしてしまうのは、憚られる行為にも思えますが、お出かけできない遠くの方々にも見ていただきたいと思い、特別の許可を頂いて公開します。　　川柳の歴史も平坦ではなく、これらの画像の存在の裏には、多くの逸話が残っています。　お近くの方は、是非是非、この機会に元祖川柳に逢いに来てください。　展示は、テプコ浅草館で8月26日まで開催されています。入館は無料です。

  2007年08月16日

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• 雨ニモマケズ

  　台風ニモマケズ　地震ニモマケズ　多クノ郵便ニモ　頻繁ナ電話ニモマケヌ　丈夫ナカラダヲモチ　慾ドコロデハナク　怒ル閑モナク　イツモパソコンにカジリツテヰル　毎回　片手ダケデ　サンドイッチと炒メウインナーヲタベ　ヤサイハ残シ　アラユルコトデ　ジブンノコトハ後回シ　手紙ニ目ヲ通シ　電話オウタイシ　ソシテ　ヨクワスレ　事務書ノスミノパソコンノ前ノ　小サナ机ニヰテ　東デ博柳サンガ呼ベバ　行ツテ共ニ汗流シ　西デ投句用紙ガ欲シイトイエバ　スグニ印刷シテ送リ　南デ印刷機ノインクが切レレバ　行ツテソノカートリッジヲ換エ　北デ三柳ガ早ク原稿ヲ書ケト言エバ　ハイワカリマシタトイヒ　書庫ニオイテハ埃ニマミレ　犬ノ散歩デ息抜キヲシテ　ミンナニ無理ヲスルナトイワレ　子供ニハカマッテホシイトイワレ　女房ハアキレル　サウイフモノニ　ワタシハ　イマ嵌ッテシマッタ

  2007年07月19日

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• 『川柳総合大事典』２冊目脱稿

  　月末の原稿書き、日常の大学講師とカルチャー教室講師、そてに、川柳250年の事務作業、さらには公募川柳の選考と、パソコンの前に15時間は座っている。　外へ出ないと髭も剃らないので、娘は人の顔を見て「熊」という。　本日、やっと『川柳総合大辞典』の2冊目、＜人物編＞を脱稿した。　単なる略歴紹介に終らせず、作家の個性があり、さらに面白い作品を例句として、秀句集的使い方もできるように心掛けたので、その例句探しが一苦労であった。　また、著名川柳家でも本名が分からなかったり、生年月日が解らなかったりするものもあり、一つずつ潰していくが、今日は、直接電話を掛けて聞くことにした。　驚いたことに、川柳界からご無沙汰の先達が直接電話に出て、「まだ生きているよ！」と仰られたのには驚いたが、本名が分からないのは、本人が、そんなことはどうでもいいと、ペンネームだけで生きてきたこともあり、どこにも書いていないという。結局、教えては貰えなかったが、生き方の一端が、短いお話の中で感じられ、電話をして良かったと思った。　一仕事を終えて、髭を剃る。　こんなに気持がサッパリすることとは思わなかったが、少しイイ男になった。　いよいよ、川柳250年事業に全力で立ち向かう準備ができた。　気は充実。体力的にはしんどいが、こんなにも充実感を味わうことは少ない。

  2007年07月15日

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  川柳250年協賛　公募川柳２種

  　今年は、川柳250年という事もあり、昨年の公募川柳募集総数を現在時点で越えた。　川柳250年協賛として、新しい募集が始まった。　ＴＯＴＯ主催　「第3回トイレ川柳」募集　　　　　第3回目でもあり、定着した感があるが、さらに新しいトイレ川柳のユーモアをたっぷり効かせた作品が待たれている。　もう一つは、バイエル薬品の「男と女のフォト川柳」。　写真のイメージと川柳をコラボレーションする新しい試み。　　社会の半分は男。半分は女。この微妙な関係を十七音にすれば、面白い世界が描ける。　　　　川柳も吟社の世界から、いよいよ開かれた文芸になってきた。　川柳250年の節目から先の川柳が楽しみだ。

  2007年07月12日

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  川柳250年　新堀を歩く会

  　読売日本テレビ文化センター主催の「川柳250年 川柳で歩く江戸東京」が川柳発祥の地・新堀端で開催された。　　　　　初代川柳の墓所・天台宗龍宝寺を振り出しに、川柳発祥の地記念碑予定地、鯉寺・龍宝寺、角恋坊の墓所・不動院、菊屋橋公園の「川柳顕彰碑」、からくさ学苑、太田道灌の寺・祝言寺、ラジオ体操放送発祥の地、日限祖師、河童寺、清水寺の黄金カッパ像、合羽橋道具街と見学、最後に、川柳250年式典が行われる台東区生涯学習センターで食事。　雨模様でありながらも、ひどく濡れることは無く、旧新堀周辺の川柳史跡を見て廻った。　はじめは、川柳に縁のなかった参加者も、毎回嘱目吟を提出、しだいに川柳家の顔になってきた。　今年は、一人でも多くの方に興味を持ってもらいたいと始めた講座。忙しい中でも、ホッと楽しめる時間だ。

  2007年07月11日

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  川柳250年 朝顔川柳句会

  　川柳250年 朝顔川柳句会は、台東区川柳人連盟主催、川柳250年実行委員会の協力で7月8日、朝顔市で賑わう入谷から程近い、台東区生涯学習センターにて開催された。　節目の年という事もあり、多くの川柳家が参集、吟社、流派を越えて、川柳句会の楽しみを存分に味わうとともに、選考時間中には、近くの合羽橋の七夕祭りに足を運ぶなど盛りだくさんの刺激を満喫した。東八拳のデモ競技や、道いっぱいに並んでの阿波踊りグループ、かっぽれなど、合羽橋本通りは、活気に溢れていた。　台東川柳人連盟の作品「めぐりん川柳」が展示されているテプコ浅草館を見てくる。あまりの人出に、仲間が一人ずつ逸れてしまい、最後は二人になってしまったが、祭りの雰囲気を堪能した。　　　　服部都議会議員の挨拶　　　　　　　　　　　　　立ち見が出るほどの盛況　川柳250年実行委員長の前田安彦氏の挨拶、この発祥の地の地元行事に大きな支援を頂いている服部征夫都議会議員の挨拶など、川柳は、いよいよ250年記念日（8月25日）に向けて驀進しているのを感じた。テレビカメラも会場に入り、新聞記者の姿も見える。　　６題の課題は、大川幸太郎台東川柳人連盟会長、川柳塔八王子の播本充子氏、松戸川柳会会長の米島暁子氏、94歳になる田島世四氏、10代から地元川柳会で活躍している伊藤正紀先生、そして川柳十五代目を継承した脇屋川柳先生の選により進行。一句披講されるごとに、各グループで歓声が上がる。　尾藤一泉川柳道場・錦糸連の６名も句会に初参加。先輩達に混じって堂々の呼名をしていたのには、私も胸を撫で下ろした。まったく萎縮するところがなく、私が初めて句会に出たときの事を思うと、サスガとも思う。　　　初めて参加の錦糸連は、４句入選を筆頭にそれぞれ奮闘。いいところを見せようと「力」のはいってしまった玄武洞先生は、たった１句の呼名で、なんとか坊主を免れた。　句会終了後は、内田博柳幹事長のはからいで、十五世川柳、前田先生、大川先生と錦糸連のメンバーがテーブルを囲み、ふだん聞けない川柳の話を間近に聴いて、とても感激していた。怖いもの知らずの面面は、先生方に質問を浴びせていたが、その横顔が何とも「川柳が好き」という風情で、私も嬉しくてしかたなかった。　　　　　川柳先生の乾杯の音頭　私にとって、この企画の成功は、次の行事への大きなステップであり、愛弟子の句会デビューの誇らしさとあいまって、飲めないビールもずいぶんと進んでしまった。　この数日間、個人の生業と、川柳250年の準備と事典の編集、三柳の手伝いと重なり、ギブアップ寸前だったが、周囲の人々の励ましと温かさに、肉体的にはともかく、精神的には大きなパワーを頂いた。　何としても、川柳250年を成功させ、川柳の開かれた社会性を獲得したいと思う。　どうか、皆様のご協力を伏してお願い申し上げます。　

  2007年07月10日

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  女子大オープンカレッジで「川柳講座」

  　昭和女子大学のオープンカレッジで、新しい川柳講座を開きます。　川柳を通してコトバとココロを磨き、脳を活性化させようという、川柳に特化した講座ではなく、川柳を道具として、文化的ライフの応援を使用とするものです。はじめての方でも楽しみながら学べます。　

  2007年07月02日

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  来ては知る雪の無い雪国のあたたかさ

  　週末は、大学での講義を終えて直ぐに新潟へ。　川柳250年・柳都全国川柳大会は、新潟市内のグランドホテルで行われた。残念ながら、前夜祭には間にあわず、午後11時にホテル着。さっそく宿題を作る。　川柳250年の幟とポスターが各所に目立つ会場は、朝から熱気につつまれていた。　何時来ても、雪国の情に迎えられ、久しぶりとも思えない会話が弾む。母親が新潟生れということも何がしかの縁があるのかもしれないが、柳都という会のあたたかさは、主幹・大野風柳先生の人柄からだろう。　ここには、三太郎や朝太郎の影がしっかりと感じられ、根をもった川柳が学べる。　　　　　　　　　　　　　大野風柳主幹のあいさつ　いつまでも若々しい風柳先生の笑顔に接すると、川柳人として参加できる嬉しさがこみ上げる。残された指導者の中で、学ぶべきものをもった数少ない方のひとりだ。　席題の選を仰せつかり、「句会であっても作品本位」という風柳主幹のあいさつもあり、選考には作品一句一句との深い対話が要求され、久しぶりに張り詰めた選をした。　　　　　　　　　　　　披講に先立ち川柳250年の挨拶をする一泉　風柳先生が、私に披講の機会を与えていただいたのは、川柳250年を生の声で伝える場を提供しようという事と感じた。短い挨拶の中で、新潟を中心とした全国からの参加者に、川柳250年の誇りと慶びを僅かでも感じていただけたら嬉しい。　　　　　　　雫石隆子さんは、私の押しかけ「ねえさん」であるが、懇親会の席で、隆子さんと大野風太郎先生が兄妹であることが判明。ということは、私に「にいさん」が居たことになり、実世界では一人っ子の私にとって嬉しい、そして、頼もしい兄さんを得た。もともと、川柳研究者として尊敬していた風太郎さんだけになお嬉しい。　　　　　　翌日、風太郎先生らとともに、新潟市新津美術館のホールを見学。「目で識る川柳250年展」の展示打合せを行う。　北海道立文学館同様、広い展示スペースで、思い切った体系的展示が可能そうであり、楽しみである。いよいよ、準備も本格化せねばならない。　　　　　　川柳の社会性の拡張などを目指して川柳250年を発信してきたが、すでに新潟では、川柳がランドマークとなり、市民の共有するものとなっている。美術館脇の「花と遺跡のふるさと公園」には、風柳先生の巨大な句碑が訪れる人の目を、心を楽しませている。　もちろん、「風柳」という作家の川柳ではあるが、ここではすでに社会の中の川柳として＜共有＞されている。これこそ、川柳の社会進出の一方法であると感じた。　　ふるさとの風に道あり花の種　　　　風柳　俳句とは違った意味で川柳の社会性を確認した瞬間だった。

  2007年06月26日

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• ガス田に建ってガソリンまた値上げ

  　わたしの住む北区で、掘削中の温泉井戸か数日燃えつづけた事故により、足元にガス田というものがあることを知ったのは、すい先年ぐらいではなかったかと思うが、その東京の地下のメタンガスが、まさか大爆発を伴うような事故に繋がるなど、夢にも思わなかった。　事故の報道が詳しくなるにつれ、恐ろしさも大きくなる。　何処で起きても不思議ではない管理状況だ。チョッと驚いている。　川柳の事務処理に追われながらも、隣の部屋から聞こえてくるテレビ音声に耳がいってしまう。　目先の仕事は、ずいぶん片付いてきたが、大きな課題も近づいている。　次から次に女房…失礼、当社の総務でした…に回す郵送ジムや経理記帳、銀行での振替などで、「給料ももらわず、こんなにやらされてはたまりません！　会社勤め時代とは違うんですから…。家中を巻き込むなら、川柳なんか辞めて、美大講師に専念すれば…」と本音が出る。　子供も祖母も巻き込んで、川柳家内工業のようなありさまだが、文句を言いながらも、それを許してくれる家族に感謝したい。　川柳発祥250年記念日の8月25日まで、一月チョットを残すのみ。　事務が多くなっている。　ここまで来たら、ともかく前に向かうことしかできない。　どうか、取りこぼしも多くなってくると思うので、お気づきの点は叱咤していただきたい。　みなさまの、さらなるお力添えを心から願っています。

  2007年06月20日

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  公募川柳　最優秀賞 10万円 ＜男と女のフォト川柳＞

  　川柳250年で元気な川柳が、ＥＤに悩む男女を応援するため、写真のイメージと川柳のコラボレーションで読む＜男と女のフォト川柳＞コンテストを行います。　　　　　　嬉しいことに、川柳250年協賛し、川柳を文化として発信することにご支援を頂きました。　川柳には、＜末番句＞という男女の情愛を描いた作品も古川柳時代からあり、また、近代以降には＜情念川柳＞と呼ばれるような男女の内面を描き出す作品もあり、男女をテーマとした表現には、新古くからの歴史と、多くの作品から「得意中の得意」なものをもっています。　おしむらくは、＜バレ句＞と呼ばれる過激な性描写を行った作品もあり、これが、川柳の品格を貶めたこともありますが、本来の世帯人情を描く川柳の目は、男女の情愛にも極めて健全な、しかも鋭く、洒落た作品を多く残してきています。　公募川柳という分野が定着した今日、新しい川柳の目で「男と女」という基本的テーマについて、もう一度見つめなおし、今日のコトバで五･七･五の十七音である川柳に仕立てあげてみるのも面白い試みです。　今回は、課題として複数の「写真｣が提起されており、その各々から得られるイメージや男女の関係を作品にします。もちろん、自前の写真に作品を附けることも可です。　写真と川柳のコラボレーションは、かつて、漫画と川柳で行われた表現の相乗効果をもった関係が得られるでしょう。　明日から募集がはじまります。　作品選考には、川柳家として尾藤一泉が加わり、公募川柳といっても「おふざけ」や「ちゃかし」で終ることのない川柳本来の伝統を生かした「良い」作品を選ぼうと思っています。　いわゆる技巧的に「上手い」作品より、新たな視点で「男女」を捉えた個性的作品を期待します。　最優秀賞には、懸賞として10万円がいただけるそうです。　次のホームページからアクセスしてください。　　＜ドクター川柳＞　　＜川柳250年＞　　＜バイエル製薬＞　　

  2007年06月19日

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  川柳250年　「団塊川柳コンテスト」募集終了

  　川柳250年「団塊川柳コンテスト」は、たくさんの皆様のご参加を得て、6月15日に締切りを迎えました。ご応募していただいた皆様、広報をして頂いた皆様、たいへんにありがとうございました。　　　　　　　　ハガキ応募は　　5568通　Web応募は、　　4820件　あと、ケイタイサイトからのデータが未着ですが、のべ1万件以上の応募と、４万句におよぶ作品があつまりました。「2007年団塊リタイヤ元年」の年の思いを十七音に託された方々の作品を楽しませていただきます。　発表は、8月中旬に、サイト及び入選者への通知により行います。　お楽しみにお待ちくださいませ。　たくさんのご応募、ありがとうございました。

  2007年06月18日

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• 父の日の父を残してみな出かけ

  　誰かの句にそんなのがあった。　誰も「父の日」など眼中にない。　むしろ、日曜日の遊んでくれない父親なんて、居てもしかたないもの。　三柳は、川柳公論のグループ句会の指導に、祖母と母娘は、連れ立ってデパートに買い物。　残されたのは、椅子の下に寄り添って寝ている犬と私だけ。　とはいえ、出掛けている時間が惜しいというのが本音。　一分一秒を必要とする、山盛りの作業の締切時間が迫っている。　砂時計の砂に埋もれる夢は、潜在意識の顕われか…・　　締切へ見上げるような砂時計　お粗末さんでした・・・。

  2007年06月17日

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  川柳人パークゴルフ大会

  　札幌の八木柳雀氏は、川柳250年協賛行事として川柳人によるゴルフコンペを企画いたしました。　皆さん、吟社でチームを作り吟社のプライドにかけて…、また我こそと思われる腕をお持ちの方は、初代川柳画像つき楯を獲得してみてはいかがでしょうか。詳細はチラシの通りです。　

  2007年06月16日

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• 神様に休暇を貰う自営業

  　サラリーマン時代は良かった。　どんなに忙しいといっても、たまの休日出勤があったとしても、原則週休二日だった。　「やりたいことを今のうちに」と飛び込んだ自営業。　休みがとれない。…忙しい割に収入にならない…　「稼ぎに追いつく貧乏なし」とは言うものの、綱渡りは通帳を見るのが恐い。　朝から、風邪のせいかだるい。　何とかパソコンの前に座っているが、集中力が続かない。　こんな時は、寝るに限る。皆が学校や三柳の手術待機へ出かけた間、ボーと応接のソファーで横になった。体調が悪いときしか休めないが、５時間ほど横になったら、だいぶ回復した。　自営業のよさと背中合わせの忙しさの中で、少しずつ新しい自分を見出すことが出来そうになっている。　世の中、なるようにしかならないと開き直って、直面する仕事に集中することにした。　成せば成る成さねばならぬ何事も 成らぬは人の成さぬなりけり　母に、小さい頃から聞かされてコトバだが、なんとなく、その意味が感じられるようになった。　このコトバは、米沢藩を立て直した上杉鷹山のものとは後のテレビ番組で知ったが、昔の人は、こんなことを誰のコトバなどということなく、人生の指針にしていたのだろう。　私の世代では常識とも思う「江戸しぐさ」が、多くの本やメディアで取り上げられ、掘り起こしをせねばならぬ現代社会は、いよいよ基本的道徳の崩壊した社会になってしまったのだろうか。「末世」とならねばいいと、つくづく思う。

  2007年06月14日

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  川柳の灯をかざしつつ歩く江戸

  　読売日本テレビ文化センター主催の＜川柳で歩く江戸・東京＞の３回目、谷中を歩く。　江戸三大富籤で最も古い感応寺（現・天王寺）を皮切りに、谷中銀座をメインに上野東照宮までの行程約10000歩。歩く体の健康と川柳による脳トレを兼ねた歴史ウォーク。　天王寺は、天台宗のお寺で護国院。天保４年までは長耀山感応寺。お寺の不始末で宗派も名称も変ったという。　富籤の興行は古く、元禄末年（1700年頃）には感応寺で「勧化富突」興行があり、正月・五月・九月の三度、富興行が行われた。江戸の三富とは、谷中の感応寺、湯島の天神、目黒の不動の3ヶ所。　文政６年以前の古い形式では、富札を金一分で売り、第一之富から突留之富まで50本の当たりがあり、三之富までと突留之富が大金の配当だった。　　　感應寺の宝金仕法　　　 第一之富　─　金１００両　　 第二之富　─　　金２０両　 　第三之富　─　　金１０両　　 突留之富　─　　　金５両　　一の富どこかの者が取りは取り　　　樽十五-11　は、今でも宝くじで感じる風景。　　百両を錐で突つく谷の中　　　樽五四－14　この句は、谷中・感応寺の富籤の当たりの出し方を説明したもの。多くの札の中から、錐で突き、刺さって上がったものが当選。　　感応寺つきべりが先づ二わり立ち　　　樽十一-5　つきべりとは、胴元の取り分。2割は、今日の宝くじより配当がいい。　　八十九両三分の徳がつき　　　安永元義1　第一之富の配当。100両貰えるが、当たりは感応寺のお陰であり、1割の10両をお寺に寄進が習わし。一分は元手なので、儲けは八十九両三分。算数のような謎句。　　首くくりとみの札などもつてゐる　　　樽五-31　実際にこういった事件があったことが、感応寺の古文書にある。川柳家は、その哀れさに、乾いた同情を寄せた。　　感応寺欲気のないは塔をほめ　　　明和三仁1　感応寺はまた、五重塔が有名。幸田露伴の『五重塔』にも描かれるが、昭和32年、心中者の巻き添えで焼失、今は礎石のみ。富籤に興味ない参詣者は、五重塔を愛でる楽しみということ。　　　　こんな句を頼りに、谷中を中心に江戸の残像を訪ねるのも楽しい。　川柳が初めての方ばかりで、古川柳の一つ一つに納得。　また、講師の行き届かない解説を、大先輩の参加者が補い合い、また話が広がる。　　　　観音寺に残る＜練り壁＞は、江戸の情緒を伝える。　来月は、7月11日。川柳発祥の地・台東区の新堀を歩く。　川柳に興味のある方は、是非ご参加いただきたい。川柳が、また変わって映るのではないかと思う。　

  2007年06月13日

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  めん玉を磨いて二五〇年の視野

  　またまた、三柳先生入院。　とは、いっても、前回の入院中に計画した白内障の両眼手術で、命に別状はありません。　さっそく、片方の目の手術が行われましたが、4月4日に意識不明になったとき見ていた、仮面の海を彷徨っていて、自分の仮面が決まると目の玉がポコッと入れられる夢に似ていて、予知夢だったのではないかとも思う。　　　　　　　入院手続きも馴れたもので、一家五人が帝京大学病院のお世話になっている現状が、よいのか悪いのかよく判らないが、勝手知ったる他人の庭の観がある。　三柳は、女江戸職人・伊藤睦子師により、象牙の「朱雀洞」印を彫ってもらい、ご満悦。　また、この雅印を使って、多くの作品を作ってもらわねばならない…。　それにしても、また『川柳総合大事典』の監修が遅れてしまう…トホホ。

  2007年06月12日

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• 賞金１0万円　締切まであと1週間「団塊川柳」公募

  　ドクター川柳では、一般公募にて「団塊川柳」コンテストの募集を行ないます。　団塊の世代の方も、外から団塊の世代を見ている方も団塊の世代に関するさまざまな事象、出来事を一句にまとめてください。。＜参加資格＞　　　制限なし（ただし、尾藤三柳事務所関係者を除く）＜課　　　題＞　　　団塊の世代を詠んだ句　（表現自由）＜〆　　切＞　　　2007年6月15日　（24：00までの投稿有効）＜投句規程＞　　　　「団塊川柳」投句フォームを使用して、必要項目に記入の後、送信する。　　　　または、ハガキにより下記まで。　　　　一人につき投句は３句を厳守してください。　　　　　　114-0005　東京都北区栄町38-2　　　　　　尾藤三柳事務所「団塊川柳」募集係＜選　者＞　　　　尾藤　一泉　　　　尾藤　三柳＜賞　品＞　　　　最優秀句　 　（1句）　　賞金　100000円　　　　優 秀 句　 　（3句）　　賞金　 20000円　　　　　佳　　作 　 （20句）　 記念品（三柳著書ほか）　　　　選外佳作　　（約100句） 発表誌贈呈　＜発　表＞　　　　2007年8月15日、同サイト上　および入選者に通知

  2007年06月12日

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  「男と女のフォト川柳」公募　賞金10万円？

  　川柳250年で元気な川柳が、ＥＤに悩む男女を応援するため、写真のイメージと川柳のコラボレーションで読む＜男と女のフォト川柳＞コンテストを行います。　テーマがテーマだけに、いい句が出てきています。　　　　　　嬉しいことに、川柳250年協賛し、川柳を文化として発信することにご支援を頂きました。　川柳には、＜末番句＞という男女の情愛を描いた作品も古川柳時代からあり、また、近代以降には＜情念川柳＞と呼ばれるような男女の内面を描き出す作品もあり、男女をテーマとした表現には、新古くからの歴史と、多くの作品から「得意中の得意」なものをもっています。　おしむらくは、＜バレ句＞と呼ばれる過激な性描写を行った作品もあり、これが、川柳の品格を貶めたこともありますが、本来の世帯人情を描く川柳の目は、男女の情愛にも極めて健全な、しかも鋭く、洒落た作品を多く残してきています。　公募川柳という分野が定着した今日、新しい川柳の目で「男と女」という基本的テーマについて、もう一度見つめなおし、今日のコトバで五･七･五の十七音である川柳に仕立てあげてみるのも面白い試みです。　今回は、課題として複数の「写真｣が提起されており、その各々から得られるイメージや男女の関係を作品にします。もちろん、自前の写真に作品を附けることも可です。　写真と川柳のコラボレーションは、かつて、漫画と川柳で行われた表現の相乗効果をもった関係が得られるでしょう。　明日から募集がはじまります。　作品選考には、川柳家として尾藤一泉が加わり、公募川柳といっても「おふざけ」や「ちゃかし」で終ることのない川柳本来の伝統を生かした「良い」作品を選ぼうと思っています。　いわゆる技巧的に「上手い」作品より、新たな視点で「男女」を捉えた個性的作品を期待します。　最優秀賞には、懸賞として10万円がいただけるそうです。　次のホームページからアクセスしてください。　　＜ドクター川柳＞　　＜川柳250年＞　　＜バイエル製薬＞　　

  2007年06月11日

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  川柳を身にスベらない編集子

  　「野生時代」７月号が届く。　読売日本テレビ文化センター・錦糸町の尾藤一泉川柳道場に一日入門を依頼してきた同誌新人記者の島さんの記事が載っている。記事を読んで、ようやく全体の意図が判った。　　　「スベらない編集者を目指して三番勝負」とは、　　１．お笑い体験で視聴者の心を掴み　　２．川柳体験でコトバのセンスを磨き　　３．恐怖スポットを体験して心を鍛える　というもの。　　どうしてどうして、島さんは、最初からぴたりと十七音のリズムがあり、内容面でも川柳感覚は悪くない。　　　処女作、　　　　来ない春「野生時代」のせいにする　　島　などは、はじめての句作とは思えない。　　今年こそラジオ講座の四月号　　　島　なら、小さな句会クラスの出来栄え。既に、センスは十分と感じた。　川柳の発生から、独立鑑賞される作家的川柳、諷刺の目をもって作られる時事作品、公募川柳など開かれた川柳という基礎的な内容を話し、川柳の視野から作品の中でアイロニーを盛り込む表現法の基礎を２時間で習得。　一度すでに聞いていた他のお弟子さんも、短く体系化した話に改めて納得してくれたのは無駄ではなかったと思う。　記事で、川柳250年ということに触れていただき、我々の川柳を文化として「野生時代」読者（多くは創作者）に発信していただいたことに、あらためて感謝したい。

  2007年06月11日

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  鳥越で結ぶえにしの江戸文化

  　本日は、全日本川柳大会の日だが、残念ながら江戸っ子はお祭りをホカして出かけることもならない。鳥越神社大祭だ。　日頃、生業に勤しむ下町っ子にとって、お祭りは何を置いても参加せねばならない。　台東川柳人連盟の面々も、今日は祭り衣装に身を包み、老いを忘れて先頭に立つ。　本社神輿の渡御筋には、早くから人だかりができ、町ごとに揃いの半被の男女が引継ぎを待つ。　こども等が掲げる旗を連ねて、本社神輿がやってくる。　手古舞衣装の粋な女性が、釈杖の音も涼やかに過ぎると、大きな掛け声とともに千貫神輿が道幅いっぱいでやってくる。この迫力は凄まじい。　幸い、「阿部川町」の半被を着ていた私は、同じカメラマンでも邪魔にされることがなく、行列の中まで入り込んで撮影ができ、担ぎ手の熱気とともに江戸の祭りの雰囲気を存分に味わった。　　　担ぎ手ひとりひとりの顔がいい。オトコもオンナも、真剣な眼差し。三社様のお神輿も素晴らしいが、鳥越神社の神輿は、また格別。　今日、ここに呼ばれていたのは、台東区の阿部川町と静岡市の安倍川町の文化交流で、川柳250年を広げようというため。　静岡から、「シズオカ文化クラブ」の美人揃いの会員さん達と、「静岡歴史楽会」の識者が、阿部川町を訪ね、鳥越祭りを中心に、江戸以来の歴史的交流をさらに深めようというもの。　この場で、尾藤三柳による、江戸阿部川町の由来と初代川柳との関連についてミニスピーチがあり、今年の川柳250年を文化として発信した。　静岡も、今年家康による院政400年の記念の年であり、文化史料を集めた博物館の計画を進めていることをうかがい、川柳博物館実現への方法論について、サゼッションを受けた。ともに、地元の文化を誇りに思い、後世に残していこうという努力で、川柳家は、もっと自分の文芸に誇りを持ち、句会と雑誌だけで内に篭るのを捨て、外に向かって出て行く時期に来ていることを感じた。　いや、すでに多くの吟社では、そのことに気づき、いろいろなことをやっている。その一つ一つが、今後の川柳の社会性に繋がってゆくのだろう。　　　　　　台東川柳人連盟の大川会長と博柳先生の句が、入り口に歓迎するように並んでいた。　静岡からのお客様とは、同じ阿部川・安倍川という江戸期の接点をもとに直ぐに打ち解け、町会同士、そして川柳や歴史という文化交流で今後も活動していこうという事で、大いに盛り上がった。　途中、本日の講演を終えたばかりの田辺駿之介師匠が現れた。静岡生れの彼は、田辺一鶴師匠の愛弟子で、集まった交流会の面々の前で、惜しげもなくひとさわりを披露、流れるような口演に、心地よく酔わされる。　　　日川協の大会に参加できなかったのは残念だったが、別の意味で新しい交流が生れ、今日は大きな収穫があった。　日本の文化は捨てたものではない。　日本に生きるものとして、ニホンゴを通じた表現の一つである＜川柳＞という文化に携われることを、改めて誇りに思ったしだいである。

  2007年06月10日

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  めぐりんで　ひょっこり出逢う八右衛門

  　博柳さん、やったね！　台東川柳人連盟幹事長の内田博柳先生が、台東区を三系統走る乗合バス「めぐりん」に川柳250年行事のポスターを掲載してもらった。人柄か、人脈か、はたまた陰の組織の力かはしらないが、博柳さんの働きかけにより、すべてのめぐりんバスの運転席後ろの目立つ位置に川柳250年のポスターが貼られている。　ホントかどうか見に行って来たが、ホントもホント。　　　　　　　　　　　　　　　　　　川柳発祥の地で、柄井八右衛門の姿がバスに乗って走り回る。愉快…！　地道な積み重ねが、大きな結果となってきている。　皆さん、大きなお力添えをありがとうございます。　8月25日に向けて、今年はさらに川柳が盛り上がることでしょう。　　今後とも、よろしくお願い申し上げます。

  2007年06月09日

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  トイレまで追いかけてくる編集子

  　忙しい…。　何としても時間が足りない。　時間は、無常にも流れすぎる。「無常」など、縁のないニンゲンだが、時計を見るたびに、自分が消化した作業と、やらねばならぬ作業とのギャップが広がり、胃が痛くなる。　　下町は、いよいよ朝顔市のポスターが貼られた。「川柳250年」の記念日も間近に迫ってくる。　冗談ともいえないが、できればこの場から逃げ出したい衝動に駆られることもたびたびになってきた。しかし、そのたびに、支えてくれる人々の笑顔が過ぎり、頑張らねばと思い直す。　7月には、川柳250年協賛で「朝顔川柳句会」が行われる。ぜひ、参加して下町の風物を味わうとともに、川柳の辿ってきた過去に思いを馳せていただきたい。句会を楽しんだ帰りには、朝顔を一鉢ずついただけるそうだ。　　川柳発祥の地・台東区は、江戸期から文化盛んな町で、名所旧跡も多い。　昨今では、あちこちのお店に、川柳250年のポスターとお祭りや朝顔市などの行事ポスターが並んでいる。一川柳家として、この光景は、いやでも目が細まってくる。　

  2007年06月09日

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  川柳250年

  　開かれた川柳へのひとつの活動が報道されました。

  2007年06月04日

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  それぞれの目で斬る二五〇年

  　本日、第8回川柳学会研究会が、東京都北区・北とぴあにおいて開催された。　テーマは、ずばり「川柳250年」。　前田安彦川柳学会顧問理事から、川柳作句者の外側から見た、客観的な視点で川柳界の今を斬っていただく。　俳句界にくらべ、一般社会および川柳家へのサービス（書籍、情報発信など）が少ないのではという指摘があり、今後の川柳の社会性には、サービスの向上と、吟社川柳の更なる社会への働きかけが必要であろうという提言があった。　つづいて、川柳人協会会長・きやり吟社主幹の竹本瓢太郎氏より、川柳家のサイドから見た川柳界についての発表があった。現在の吟社川柳界の低迷は、指導者層のレベル低下という指摘があり、吟社独自で指導者を育成する必要性について指摘された。自社経営における方針が述べられ、時期指導者の育成について報告された。　3人目は、台東川柳人連盟幹事長の内田博柳氏から、川柳250年における川柳と地域社会の連携について報告され、地域社会でいいかに川柳に興味がもたれ、川柳を通じて地域に働きかけ、また、川柳が地域においてどのように活用されているかという具体例が示された。社会に生かされてこその川柳であり、川柳は句会を飛び出して、社会との関連性を如何に深めるかについての示唆がなされた。　さいごに、尾藤三柳名誉会長より、川柳250年を振返り、川柳の社会性について、開かれていた時代と、句会や吟社といった、閉鎖された川柳の時代と具体例について前提講義があり、いかに開かれた川柳界を目指さねばならないかという指摘があった。　　　閉鎖された句会では、参加者が作句し、参加者の一部が選者となり、参加者のみが入選句を聞くという自給自足社会が形成されてしまい、生れた川柳が社会へ発信されないことが共通の意識としてでてきた。　その点、新聞川柳やサラ川、一部の公募川柳においては、作品が一般社会で歓迎・鑑賞され、開かれた作品の供給が可能になっていることが指摘され、吟社川柳が、いかに社会へ門戸を開くかが、現在の川柳界の存亡につながるのではないかという認識。もし、吟社川柳が社会へ開かれなければ、既に、時事川柳や公募川柳など、開かれた川柳が受け皿として存在することを、明治期の柳風会衰弱の経緯と重ね合わせてみると、見事に相似形になっているかが、三柳氏より提出された図表によっても一目であった。　詳細は、「川柳学」の報告に待つとして、本日は、実に有意義な討論が行われ、川柳250年というターニングポイントで、。川柳がどのように変貌するかは、今ここに存在する我々川柳家の志しだいであり、川柳300年には、今日の参加者は、おそらく誰も生きていないであろうが、その日が迎えられるためには、川柳家の努力が必要であると再認識させられた。　句を作らず、川柳を考える川柳学会のような存在は、残念ながら句会作家にとってはどうでもよいことであり、「触らぬ神」として阻害されている感があるが、ごく一握りでも、川柳界に川柳を考えようとする人々が、まだ存在することは、将来の川柳界にとって、かすかな光のようである。　どうか、「川柳学会」などという厳しい名前に惑わされず、ともに川柳を考える場に、多くの方々が参加して持論を主張し、少しでも川柳界を開かれた社会性のあるものにしていくことに、力を貸していただきたい。　

  2007年06月03日

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  十五世の本業を見るビデオ撮り

  　東京12チャンネルの番組「誰でもピカソ」の」中で川柳を扱いたいという相談を受け、構想を伺うが、ややディレクターさんの川柳感は、従来の見方の延長線上にあった。2時間以上にわたるプレゼンにより、だいぶ認識を改めていただき、5月28日、再びカメラを持ち込んでの取材となった。　この日は、サラリーマン川柳の選者のひとりである尾藤三柳に、サラ川の位置づけについてのコメントをもらうワンカット。　あとは、先日のフジテレビの時のように、誹風柳多留の原書やそのたの史料の撮影に2時間ほど。　わずか、1回5分の番組作りに、裏での動きは大変なものだと再確認する。　　　そして、本日、龍宝寺に十五世川柳のお供をして、タレントさんとの番組作りに顔を出す。ディレクターさんとの打合せの中で、「錆びた十字架」とご本人が称する川柳号の継承者から、川柳の本質を引き出すことが面白かろうという提案が受け入れられた。川柳250年仕掛け人としては、このような番組で川柳雅扱われるようになったことだけでも、目から汗が出てくる。　板尾創路さんと やすみりえ さんの出演に川柳学会会長の脇屋先生が加わり、川柳の面白さを伝えようというもの。　　　場所も龍宝寺と初代が眠る塋域も含めて、初代川柳画像を背にしての収録。　時間が短い番組という事で、何処まで伝わるかは不明だが、すこしでも川柳に興味がもたれるようであれば協力した甲斐もある。　この番組は、6月8日から毎週の4回にわたり、「誰でもピカソ」の最後の部分で放映されるという。　どうか、皆さんも出来栄えを見てみて欲しい。　りえちゃんと名刺交換できたのが本日の収穫かも…。　　　 PS:脇屋先生の本業は、衣装屋さんの総務。演劇や舞台衣装を扱うので、着物の着付けなどはお茶の子だが、終了後にそれらをたたんで始末する手際に、昔取った杵柄をみせられた…。　

  2007年05月30日

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  松戸川柳会　三ノ輪･竜泉・千束吟行会

  　今月27日、松戸川柳会主催の三ノ輪･竜泉・千束吟行会が行われ、川柳発祥の地に隣接する川柳史跡や文化財を廻り、千束二丁目会館において句会が行われた。　一行は50名。代表の米島暁子先生を先頭に、元気よく三ノ輪に集合。　まずは、「投込み寺｣で知られる浄閑寺へ。　天気も心地よく、絶好の吟行日より。　台東区から、ボランティアガイド2名が参加、地元の歴史や伝説に歯切れよい解説を頂く。　　浄閑寺には、川柳家・花又花酔の句碑「生れては苦界死しては浄閑寺」があり、一堂、遊郭に身を落とした遊女に思いを馳せ、不要に手を合わせる。また、荷風の筆塚もあり、2本の入れ歯が収められた裏話などを聞く。ネタとして面白い。　途中から、伊藤正紀氏が追いつき、旧交を暖める。唯一、尾藤三柳を「ゲンちゃん」と呼び、私にとっては句会活躍時代の恩師。正紀先生は、私の旧号で「かずみちゃん」と呼んでくれた。私の学生時代の川柳活動から知る数少ない先達だ。嬉しくて写真を撮る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暁子先生（左）と正紀先生　一同、古い江戸情緒と古川柳の解説を聞き、満腹して句会場へ。　関門吟「美人」を出句すると、会場に通される。　50人の吟行は、２班に分かれても大行列だったが、句会場はやや狭く感じるほど。　川柳250年という年に、川柳の原点に近い台東区を見て歩き、嘱目したことは、松戸川柳会の皆さんにとっても意義があったことだろう。　二人選３題の披講に一喜一憂。句会の楽しみを存分に味合う。　川柳250年実行委員会も共産の三才賞を提供、ひとりでも多くの方々に、川柳の伝統に誇りを持っていただけるよう、時間の重みについて知っていただくとともに、本年の行事への参加をお願いした。　　　台東川柳人連盟の内田博柳先生や若手の雄の松橋帆波先生のご尽力もあり、会はおおいに盛り上がりを見せた。　「川柳が句会だけで内向きではいけませんね」「これからは、社会に向かった川柳を行いましょう」「そう、開かれた川柳界をつくる契機に250年を利用していこうではありませんか」と、川柳談義も前向きになる。　私にとっても、有意義な一日だった。

  2007年05月30日

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• ドクター川柳　Ｗｅｂ句会　5月課題「≧_ _≦」入選発表

  ドクター川柳　Web句会　　玄武洞評　5月課題　「≧_ _≦」　　　＜秀　逸＞国民を記号の中で飼い馴らす　　　　千　鶴　国民共通番号制や基礎年金番号など、数字によって国民を管理しようという政策が進んでいる。格差問題も少子化問題も、すべて数字で評価し、問題提起されるが、実体としてそれらを改善する施策がなされない、党利党略の政府・国会審議を聞くだけで、何時の間にか国民はそれに馴らされている。「イメージ吟」としての課題を、映像と意義からうまく捉えた作品。　　　＜佳　作＞この鏡歪みも全て写し出す　　　　　文　彦　　鏡は、ヒトの表面ばかりでなく見るヒトの内面も反映する。心のゆがみを鏡に見出した時、表面のゆがみも鏡には映し出されている。部下なだめ上司おだてて右左　　　日々楽人　私も中間管理職を長くやったが、調整役としての立場は厳しい。課題の表情のようなイメージと、数学記号としてのイメージを重ねて、題をうまくこなした。人込みの中で緩める鉄仮面　　　　日　向　人生、生きる上では、何がしかの仮面をもたないと住みにくい。殊に、宮仕えでは鉄仮面が要るのかもしれない。緩めた仮面も、まだ真の自分ではなく、ホントウの自分に還れるのはデスマスクか。　　　（以上呈賞）中年を試す絵文字がやって来る　　　はじめ人の世に潜む等式不等式　　　　　　迷留格差より落差が辛い定年後　　　　　遊牧民草ダヴィンチが遺す孤高の鏡文字　　　さくらつきこ対等にテーブルに着く北南　　　　　 文彦待ちぼうけいい顔文字を思いつく　　 はじめ聞く耳を持ったばかりに板挟み　　　杏花　　　＜外フシ＞ほころびを待ちかねている罠がある　　　カラリ皺 弛み なくすお顔の体操よ　　　加津子アジア株バブルの味をもう一度　　　aoki23散歩でもしろとベルトが愚痴を言う　　　海　光先頭に立てば頬打つ向かい風　　　海　光三つ指をついてソーリー　通じない　　　mizu同点のままで迎えた定年日　　　迷　留初孫が　笑いウイルス　撒き散らし　　　とむちゃん休日も妻のカーナビ付いている　　　勲痩身の我慢を襲うリバウンド　　　なごみ颯爽の背に痛恨のしつけ糸　　　小吉並がいい毛並みのことは気にするな　　　遊牧民草覗くたび嫌そうな顔する鏡　　　さくらつきこ苦虫を柩の中で噛み潰す　　　だっ平こんな顔ばかりが増えてゆくこの世　　　はじめ 第一章は絵文字の学習です　　　青山南内部告発　正され恨む　恥ずかしさ　　　山田海猫　今回は、はじめての〈イメージ吟〉でした。イメージに添いながら意表を突いたテーマで作句するのが常道ですが、面白い句が集まりました。「中年を試す」は、作家の思い。「ヒトの世」「格差より」は時代を反映。「ダヴィンチ」「対等に」は、イメージから意表をついたテーマ。「待ちぼうけ」「聞く耳を」は、とても上手な句。Ｗｅｂ句会始めてから十ヶ月、投稿者も増え、入選も厳しくなってきています。あと二回を終えたところで、尾藤三柳に年間最優秀を決めてもらいます。上位四名の方に、賞品をお送りいたします。

  2007年05月28日

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  2007年川柳発祥250年記念　青田カップ

  　2007年川柳発祥250年記念　青田カップ　　―青田煙眉主宰10周年を祝う会―　　　　　　　　　日　時：平成19年6月24日（日）　13：00～17：00　会　場：天台宗・龍宝寺（川柳寺）　　　　　　台東区蔵前4-36-7　TEL：03-3851-3587　　　　　　都営浅草線または都営大江戸線・蔵前駅下車8分　　　　　　東京メトロ銀座線・田原町下車　　　　　　JR御徒町駅から錦糸町往きバス・三筋二丁目下車1分　会　費：1000円（事務費）　課　題：宿題　　「 青 」(３章）　　選者当日発表　　　　　 席題　　　２題 （３章）　　選者当日発表　締切り：15：00　披　講：16：00から　主　催：東京川柳会　世話人：高田水木（TEL：03-3649-6435）　※句会終了後、祝賀会を浅草・葵丸進で行います。会費：7000円　＊川柳250年協賛の祝賀行事です。初代柄井川柳の菩提寺・龍宝寺で行われます。お誘いあわせの上、ご参加ください。（一泉）　　　　　　

  2007年05月24日

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  祭り好き仕立ておろしも間にあわず

  　三柳が、是非欲しいと無理をして手配していただいた三社氏子の浴衣地が、母の手によって仕立てあがった。　残念ながら、4月の入院という事態もあり、また、三社祭当日に、二つの講演を依頼されるということも重なり、とうとう、この浴衣を着て、宮出しを見に行くことはできなかった。三度の飯より祭り好きの三柳にとっても、惜しまれたことだろ、　本日仕上がった浴衣に手をとおし、写真を撮ってくれという。せめてもの願いを形にした。　　　　　　　　　　　　　写真で見ても、顔色が良くなったのは、この二日の連続講演をこなし、体力的な自信ができたことによるのだろう。　私は、ナポレオンのように風呂で寝て、睡眠時間を削りながら『川柳総合大事典』の編集と資料調べ、写真撮影に書庫と事務所の往復だけをしていたが、今日また、「川柳公論」176号の原稿が揃い、その編集にも時間を割かねばならなくなってきた。また、川柳学会研究会も近い。いよいよ、アップアップの金魚のようだが、「出来ないことは出来ぬ」と割り切り、一つずつ消化していくつもり。　サラリーマン時代、川柳に掛かりきりになることを夢みたが、もはや川柳に飲み込まれてしまったようで、ホントウの夢にまで川柳の締切が登場する。恐いのは、原稿を待っている出版社さん。いつも、原稿が白いまま手渡すところで目が覚める。　あまりの現実的夢の世界にげんなりだが、川柳のプロとは…ということ考えるとき、気楽そうに見える三柳の仕事振りは、その裏側にたいへんな苦労もあるのだろう。　三太郎ではないが、「前へ！」と自分に言い聞かす。

  2007年05月21日

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  川柳に三柳節が冴える予後

  　5月19日、川柳250年協賛・公募ガイド社川柳セミナーが、新宿区・コズミックスポーツセンター大会議室で行われた。　・川柳の基礎知識（定義、形式、歴史、俳句との違い、作句の過程など）　・事前投句の選評・添削講座　・即吟川柳会（添削講座、句会形式、互選互評の３種）という３ステージで行われ、３時間以上喋りっぱなしの三柳。出足は、声がかすれ、立っているのがやっとのように、フラフラとしていたが、講義が進むにつれて、声に張りが戻り、しだいにエンジン全開となった。不安に思って付き添った私にとって、現役で講義をする三柳の姿は久しぶり。その様子を見て、少し安心した。「この人は、川柳をやっていれば元気になれる…」　　そんな中、読売日本テレビ文化センター錦糸町の「尾藤一泉川柳道場」の面々が参加。古い者でも１月に川柳を始めたばかり。三柳の講義を聞いてもらいたいと誘ったのだが、何の何の、６つの課題のうち四つでご褒美をもらえる作品を作り、三人参加して三人がお土産を持って帰るという戦果。センスの良さに胸を撫で下ろす。　この日は、一泉の切り口とは異なる、三柳の川柳世界に触れられて、また新しい発見があったことだろう。　私の講座では、単に句会で抜けるような句会作家を養成するつもりはない。川柳というものを通じて、社会と関わりを深めていくその方法を楽しみながら学びたい。川柳の将来は、いかに社会と関係を持っていくかであり、開かれた川柳でなければ、狂句が辿った道をもう一度川柳が辿ることになるだろう。　　　川柳発祥250年。大きな川柳の転機に差し掛かっている。　

  2007年05月20日

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  子を伴に罪埋め合わす祭りの灯

  　今日は、読売日本テレビ文化センター・錦糸町川柳道場に、角川の「野生時代」の取材があり、おおいにライターが川柳を満喫した。「予想以上に面白い…」という評価は、リップサービス半分としても嬉しい。　今週末も川柳の行事で埋まっているカレンダーに、子供が淋しそう。　教室を終えてから、博柳先生から拝領の三社祭の中若衣装で、娘をお祭りへ。　…と、いっても、実は川柳250年実行委員会が事業の成功を祈願して奉納した、祭り提灯の取材が目的。暮れなずむ町へ、車を走らす。　本日は、祭りの行列があり、夜は各町会で神輿の周回。近づくに連れ、祭囃子が心地よい。　まずは、三社様えお参り。　三体の神輿が、祭りの灯に照らされて眩い。　　　　　　　　　娘も、江戸の祭りの雰囲気にご満悦。　さて、川柳250年の提灯を探すと…　　　ありました。三社様拝殿と浅草寺本堂の間の目立つ位置に「川柳二百五拾年」の提灯。　　初代川柳がこれを目にしたら、さぞ喜ばれることだろう。　私が写真を取っている間に、娘はチョコバナナ2本とかき氷を平らげ、金魚2匹をゲット。こちらも満足そう。　私も、川柳250年という年に、こんな形で三社祭を訪ねられた事は、一生の思い出となるだろう。　川柳家の皆様のご健勝を祈った。

  2007年05月18日

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  川柳250年実行委員会

  　5月14日、午前10時30分より東京都北区・栄町会館において川柳250年実行委員会が行われた。　北海道から、斎藤大雄委員、八木柳雀委員、仙台から雫石隆子委員ら総勢17名の出席により、川柳250年事業の進捗報告と今後の具体的進行について討議を行った。　　　回を重ねるに連れ、各地での実績が積上げられ、川柳250年事業の認知も大きく高まった。　議事録は、右のとおり。　有意義な討議に、快き疲れを覚えた。　討論の後は、前田会長ご推薦のワイン研究会。　　　　　　　薀蓄を聞いての試飲は、また格別の味。　　　　　　前田先生精選のワイン「レ・グラーヴ・ド・ブリニヤック　ＡＣボルドーシペリエール　赤2000」、「レ・グラーヴ・ド・ブリニヤック　ＡＣボルドーシペリエール　赤2003」、「シャトー・デュ・ムーラン　ＡＣ　サント・クロワジュモン　白2001」、「ラウル・クレルジェ醸造　ＡＣ　ボジョレ　赤2004」、「ラウル・クレルジェ醸造　ＡＣ　ブルゴーニュ・グラン・トルデネール　ピノ・ノワール種とガメイ種の混醸、軽快　赤2000」、「ラウル・クレルジェ醸造　ＡＣ　アロース・コルトン　赤2000」、「バレラ・ザランツ　赤2000」を並べ、前田先生の薀蓄を伺い、一同、大川幸太郎氏の音頭で乾杯、事業の成功を誓う。雫石先生お土産の仙台名物・焼蒲と、前田先生ご推奨？のアンパンを肴に、7種のワインを試す。園遊会級というワインには、一同、一口試そうと次々手が伸びる。はじめは、前田先生秘蔵の高級ワインの味を楽しんだが、ひとまわりする頃には南米産の「やや下品…」というワインも美味しく感じられるようになり、自分の舌のいい加減さを知った。飲むほどに和み、いいアイディアが浮ぶ。実行委員会の議事に加えて、ワイン会の雑談アイディアも採用とする。　　　川柳を通じての楽しみは深い…。

  2007年05月18日

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• 大江戸せん柳展　好評…！

  　川柳250年・大江戸せん柳展が、都営地下鉄大江戸線・上野浅草駅で開催されているが、人だかりが切れないほどの盛況。川柳への興味が広がっている。　東京都交通局のホームページの「沿線おでかけ情報」でも取り上げられ、三社祭とともに、取り上げられている。　昨年の今ごろは、「川柳250年といっても、ただ0250年過ぎただけではないか…」とか、「やりたくても時間もないし、お金もないし、人も出せないから…」と消極的であった川柳界も、台東区の発祥の地の誇りを胸にした方々と、川柳がほんとうに好きな人々の応援によって、今日のような脚光を浴びる状態にまで広がってきた。　川柳は、難しいことを言わず、文芸性の高いアートの部分から、大衆の共感をベースとする公募川柳まで幅広く、これが、大きな特徴になっている。歴史的に見ても、似たようなことが検証される。このことについては、学術的に『川柳総合大事典』歴史編で論を展開するつもりだが、なによりも川柳に関心の目が向けられることが多くなり、一川柳家としても嬉しい。　これも、応援して頂いている皆様のお陰であり、また、このブログを覗きに来ていただいている方々の励ましがあったからだと、心から御礼申し上げるしだいです。　今後とも、よろしくお願い申し上げます。

  2007年05月16日

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  公募川柳　最優秀賞 10万円 ＜男と女のフォト川柳＞

  　川柳250年で元気な川柳が、ＥＤに悩む男女を応援するため、写真のイメージと川柳のコラボレーションで読む＜男と女のフォト川柳＞コンテストを行います。　　　　　　嬉しいことに、川柳250年協賛し、川柳を文化として発信することにご支援を頂きました。　川柳には、＜末番句＞という男女の情愛を描いた作品も古川柳時代からあり、また、近代以降には＜情念川柳＞と呼ばれるような男女の内面を描き出す作品もあり、男女をテーマとした表現には、新古くからの歴史と、多くの作品から「得意中の得意」なものをもっています。　おしむらくは、＜バレ句＞と呼ばれる過激な性描写を行った作品もあり、これが、川柳の品格を貶めたこともありますが、本来の世帯人情を描く川柳の目は、男女の情愛にも極めて健全な、しかも鋭く、洒落た作品を多く残してきています。　公募川柳という分野が定着した今日、新しい川柳の目で「男と女」という基本的テーマについて、もう一度見つめなおし、今日のコトバで五･七･五の十七音である川柳に仕立てあげてみるのも面白い試みです。　今回は、課題として複数の「写真｣が提起されており、その各々から得られるイメージや男女の関係を作品にします。もちろん、自前の写真に作品を附けることも可です。　写真と川柳のコラボレーションは、かつて、漫画と川柳で行われた表現の相乗効果をもった関係が得られるでしょう。　明日から募集がはじまります。　作品選考には、川柳家として尾藤一泉が加わり、公募川柳といっても「おふざけ」や「ちゃかし」で終ることのない川柳本来の伝統を生かした「良い」作品を選ぼうと思っています。　いわゆる技巧的に「上手い」作品より、新たな視点で「男女」を捉えた個性的作品を期待します。　最優秀賞には、懸賞として10万円がいただけるそうです。　次のホームページからアクセスしてください。　　＜ドクター川柳＞　　＜川柳250年＞　　＜バイエル製薬＞　　

  2007年05月15日

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  大江戸せん柳展はじまる

  　都営地下鉄・大江戸線の上野御徒町駅コンコースで、＜大江戸せん柳展＞がはじまりました。　川柳250年事業に協賛した行事で、川柳発祥の地の誇りをもって、台東川柳人連盟（大川幸太郎会長）と川柳250年実行委員会の共同で行われたもの。　　コンコースに掲示された川柳作品は、新堀・阿部川川柳会句会での作品。　「猛烈」大川幸太郎選、「もったいない」近藤良樹選、「もつれる」尾藤一泉選、「貰う」内田博柳選の４題。川柳漫画家・木内紫幽師の絵入りの作品もあり、世帯人情を切り取った川柳の内容的面白さに花を添え、通る人々の目を惹いていた。　　写真を撮っていると、通りがかる方々が声をかけてくれる。「これって、ホントに可笑しいですねぇ…」とか、「そうそう、この川柳のとおり本物は使わないのよねえ…」とか、もっとも嬉しいのは「川柳って、いいねえ！」と言ってくれること。　川柳の元気は、コンコースを通る方々の笑みになり、またひとつ、川柳の楽しさが発信できた。　今年は、川柳250年ということもあり、発祥の地・台東区の川柳史跡の紹介も写真入で行った。　こちらにも目を向けてもらえると、もっと嬉しくなる…。　

  2007年05月15日

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• ドクター川柳＜Ｗｅｂ句会＞　3・4月入選発表

  ドクター川柳＜Ｗｅｂ句会＞ 3・4月入選発表 玄武洞評 三月・四月課題　　○ ゆるい　　　△ さくら○　伸びたゴムくらいが心地いい夫婦　　　　　千里香△　戦争を知らぬさくらが咲く故国　　　　　　　さくらつきこ 「ゆるい」という形容詞題では、〈読み込み〉してしまうと句の広がりが阻害されます。また、「さくら」のような名詞題では、〈読み込み〉しないと、題から離れてしまいがちです。「延びたゴム」の句は、解りやすいコトバで一見平凡ですが、年を経た夫婦の情愛を適切なメタファで捉え、コトバ以上の深みが感じられます。「戦争を知らぬさくら」は、既に戦後生れが主流になっている社会を、日本的精神と桜の関係を背景に、意表をついたサクラの発見でした。○　定年の日から自転がもどかしい　　　　　　迷留△　諳んじるものあり櫻と雪の嵩　　　　　　　　菅原孝之助○　天皇の頬のゆるまる平和かな　　　　　　　山田海猫△　水面に枝垂れ桜が鬼の相　　　　　　　　　日向○　横向きに夕餉囲んでいる絆　　　　　　　　だっ平△　散り際も立派ですねと掃除する　　　　　　カラリ○　遅れてもなんくるないさうちなんちゅ　　　さくらつきこ　「定年の日」は自嘲。題と思いが重なり佳。「諳んじるものあり」は「櫻」を「はな」と読ませ、雪国に棲む作者の感性。「天皇の頬」は、国民の心情を天皇に象徴したもの。逆説的表現が面白い。「水面に」は、本来「美しいモノ」という概念を逆手に、作者の発見がある。「横向きに」は、現代社会の絆を視覚的に捉えた佳句。「ゆるい」という題と響きあう。「散り際」は、散った後の始末をする作者のボヤキ。人生、散り際が立派であれば、他人に迷惑をかけないとは言い切れない。「遅れても」は、沖縄方言を上手く取り入れた。＜外フシ＞○　ゆるやかなカーブで母は知恵をくれ　　　なごみ△　花屋台ドネルにチヂミ国際化　　　日々楽人○　先頭を拒みつづけて渡り鳥　　　さくらつきこ△　埋められた人も見ている夜の櫻　　　迷留△　花吹雪分別作業の腕を止め　　　とむちゃん○　はちまきが抜けてしまったプラカード　　　だっ平○　寒暖のゆるさにぼける気象庁　　　青山南△　ふるさとの二十歳のままに咲くさくら　　　だっ平△　華やかに咲けば頬打つ世の冷気　　　海光○　信頼も売ってしまった不二家節　　　日々楽人○　米朝のゆるいカク帯しめなおす　　　齊藤冨士男△　葉桜にまだ覚めやらぬ浪花節　　　　とむちゃん△　九条の国に今年も咲くさくら　　　さくらつきこ○　張り詰めた気持ちゆるんだ合格日　　　まるこ○　見通しが悪いときには譲るふり　　　遊牧民草○　鈍行の駅の櫻をめでる旅　　　迷留○　倦怠期ゆるい絆を締めなおす　　　松谷柚子坊 △　お花見を陰で支える桜守　　　彦兵衛△　さくら咲く傍で携帯花盛り　　　染谷さくら△　命日を前にさくらの定期便　　　青山南△　遅桜僕にテンポを合わせてる　　　文彦△　桜にもライトアップの夜勤あり　　　千里香△　枝垂桜花といのちの重さゆえ　　　遊牧民草△　花吹雪向こうに母の姿見る　　　日々楽人△　花開く時計狂わす温暖化　　　花咲爺△　潔い散りざまが好き桜好き　　　小吉△　花見酒腹を吐き出す無礼講　　　齊藤冨士男△　一年の早さを思い知るさくら　　　勲　選考が遅れましたことお詫びいたします。二か月の課題をまとめて発表いたします。佳作以上九作品の作者には、川柳書籍をお送りします。外フシは、初代川柳時代の用語で「選外佳作」を示します。いい句がありましたので、掲載します。佳作との差は、技術的な問題もありますが、発想面でやや平凡で類想が多いと思われる句でした。

  2007年05月06日

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  フジテレビ　〔とくダネ！〕　に博柳さん登場？

  　フジテレビ朝の番組〔とくダネ！〕で、川柳が取材されていたが、どうも、台東川柳人連盟の内田博柳幹事長が出演するらしい。　　　　　　5月9日、8時からの番組だが、9時から9時15分頃より川柳が扱われると漏れ聞く。　川柳250年の節目の年に、メディアが川柳に興味を示していることは事実だが、実際に開催中の250年行事の一部が取材され番組になるのは初めて。　その中で、博柳先生がどのようなことを発信したのかは未確認情報だが、川柳発祥の地の誇りを大いに語ったようだ。　川柳が＜文芸＞として芸術の域を目指すのも大切な道程だが、もうひとつ、＜生活の中の川柳＞という、庶民共感の場としての川柳の存在を忘れることができない。＜サラ川＞などを川柳ではないと決め付けてしまう川柳家もいるが、川柳の裾野と表現の視野を拡大するためには、江戸期からの川柳のひとつの本質である＜横の詩＞＝共感媒体としての側面も大切にしなければならない。

  2007年05月04日

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  青写真どおりに進む風の向き

  　川柳250年行事の新しいチラシが出来た。　　　　　　実行委員の先生方には今日発送だったが、直接持ち込んだ＜可有忌＞が最初の配付となった。　　いよいよ５月。陽射しも強くなり、川柳250年の幟が風に靡く。　　　　　　呉陵軒可有こと木綿居士の法要につづき、川柳人協会会長・竹本瓢太郎先生の挨拶が嬉しかった。　今年は、川柳界にとって特別の年。東京には、川柳、可有、花久という川柳の三恩人がいる。この川柳250年を機会に、さらに川柳を広めよう。今年は、多くの250年関連行事が行われる。できるだけ多くの行事に参加し、川柳を盛り上げようではないか…。　このコトバによって、川柳250年の風は、さらに順風となり、川柳界から社会へ発信する力がより強くなった。川柳を愛しむ心は同じであり、利害を超えたところで一致している。一時期は「一泉の傘下云々」などというデマが飛び出し、川柳250年事業自体についての賛否があったが、もはや、そんなちっぽけな問題は消えた。　今後の川柳を思えばこその、川柳250年行事であり、これを成功させていくことが川柳の発展につながるということでは、全くの一致をみた。初代川柳の墓前での話は、腹に何も無い川柳家同士の思いであり、さすが、きやりという周魚の遺鉢を継ぐ先達であると見直し、江戸っ子だなあとも思った。　　　　　　台東区では、各地に川柳250年の幟が立ち、菊屋橋公園前では、大川幸太郎先生がしげしげと幟を見ているところに出逢った。自らが骨を折り、建立した柄井川柳顕彰碑の脇ではためく幟は、大川先生にとっても感慨深いものがあるのかもしれない。　また、今年は、一つの川柳のモニュメント＜川柳発祥の地＞記念碑が建立される。　費用は、これから浄財を集めなければならない。　どうか、川柳を愛し、川柳を楽しんでいる方々に篤志の基金をお願いいたしたい。それぞれが少しずつでも、川柳で楽しませてもらっている方々からの力が合わさると、夢のようなことでも実現することが出来るだろう。　　皆様からのお力添えをお願い申し上げます。　

  2007年05月03日

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• ホッとした首から下がもう他人

  　　　ホッとした首から下がもう他人　三柳の退院で家人は胸をなでおろした。　緊張から解かれた体がいうことをきかない。疲れがドッとでたようだ。　昨日一日、仕事ができる状態に無く、今日もパワー60％程度。頭も重い。　久保さん、ゴメンナサイ。　編集は、もう少し時間が要ります。　できるだけ、頑張ります。

  2007年04月30日

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  川柳の名を知らぬなし かっぱ橋

  　5月11日、フジテレビの「とくダネ」（8：00～）で、川柳が取り上げられるという。　目で識る川柳250年展の打合せにテプコ浅草館に向かうと、テレビクルーが取材をしている。なにげなく見ていると、街の中の川柳作品を写しているではないか。　かっぱ橋公西会商店街は、おりしも＜平成万句合＞の幟で飾られた川柳の街。前回の川柳ギャラリーの作品が残っている店も少なくない。　　　　　　　　テプコ向いの「カナリヤ」は、川柳家の可愛い店主が経営する化粧品店。新子が好きという彼女は、今川柳に夢中だが、突然の取材に少し驚いた様子。　　　　　　　　カメラは、「浮世床」を自認する床屋さんへ。ここには、年中台東川柳人連盟の川柳作品が飾られている。　　　　　　　　また、薬屋さんにもカメラは向かう。コンドームの販売機と万句合のポスターが並んでいるのは少し恥ずかしいが、いかに街に川柳が浸透したかがわかる。　打合せのため、カメラ取材を見ているわけにはいかないが、川柳の街をカメラは巡ったようだ。　テプコ浅草館館長とスタッフの方々にお目にかかり、夏の川柳展の打合せ。　地元発祥の文芸に、大きな期待を寄せてくれた。　これらの報告を持って龍宝寺の初代川柳墓前へ。　私と博柳さんは、もう「川柳の人」ということで随分地元に知れ渡った。出会う人で会う人が川柳250年に声援を投げかける。この盛り上がりを初代に手を合わせて報告。　墓所にも、嬉しそうに風になびく初代川柳の幟が立った。　　　　　　　　家に帰って、仕事を始めると、さっきのテレビクルーが取材したいという。　あれあれ、仕事着に着替えて手を石膏などで汚しているところへ、カメラがやってきた。　一応、鏡に向かって髪を整え、応対に出ると・・・、なんと、取材したいのは私ではなくて、朱雀洞文庫の『誹風柳多留』の原本であるという。　犬も娘も、明るいライトを持ち込んだ撮影班に興味津々。　戸の隙間から覗き込む。　　　　　　　　残念ながら、イッセンさんはお呼びでなかったが、我々が誇りにも思う川柳という伝統文化がテレビで紹介されることは何より。　いよいよ、川柳250年もメディアの視野に少しずつ入ってきたようだ。　　　　　　　　

  2007年04月28日

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  サイレンが賽の河原を迂回する

  　サイレンが賽の河原を迂回する　本日午後、約一ヶ月に及ぶ入院を終えて、尾藤三柳が自宅へ還りました。　この間、本人にとっても家人にとっても、日常茶飯とは園の遠い生活を強いられ、多くの方々にご迷惑をお掛けするとともに、多くのご心配を頂きました。　お陰をもちまして、無事復帰することができ、ありがたく思っています。　仕事上では、病室にパソコンを持ち込んだとはいえ、多くの面で遅れを生じることになり、併せて、一泉の仕事も遅れ遅れになってしまい、親子してご迷惑をお掛けすることになってしまいました。　この場をお借りし、ご厚情に感謝いたしますとともに、深くお詫び申し上げます。　　　　　　　川柳家でもある仏師・大川幸太郎師が三柳の病気治癒に制作してくださった円空仏も、病室から大切に三柳自身の手で持ち帰られ、応接室の仏像群の仲間入りを果たした。　川柳250年は、文芸の時間的節目であると同時に、曲がり角を迎えつつある文化としての川柳にとって大切な時期で、三柳ともども、すこしでも発展に貢献していきたい。　このたびのいのち拾いは、きっと大きく活かされることになるだろう。

  2007年04月28日

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  今、川柳をはじめたい方へ　公募ガイド川柳セミナー

  　川柳250年の今年、「川柳をはじめたいが…」という方へ朗報。　5月19日、公募ガイド社が、川柳セミナーを開催。尾藤三柳を講師として招聘、初心から応用まで、1日で川柳家を養成する川柳入門セミナーが行われます。　　　参加希望者は、事前に課題を提出しておくと、先生から直接の講評が得られます。　尾藤一泉川柳道場、川柳アカデミー、および公募ガイドの各セミナー受講者には特別割引があります。一泉までお知らせください。申込時に添えて出すと大幅割引となる「受講証」をお送りします。　また、「＜ドクター川柳＞で見た」と言うだけでも、500円の割引になります。ご利用ください。　詳細は、こちらのページで。　

  2007年04月27日

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  平成万句合　電波に乗る

  　　一昨日から、台東ケーブルテレビで、平成万句合の広告が流れている。今週いっぱいつづく模様。　嬉しいことに、川柳の発祥に触れ、川柳250年のことと、台東区が川柳発祥の地であるという解説も加わり、７万世帯のモニターに川柳がお目見え。　川柳という文芸の発祥を知るとともに、多くの方々が地元発祥の文芸に興味を持ってくれるだろう。　今や、全国的文芸である川柳だが、一部の川柳人による吟社継承の世界だけでは、柳誌への自作の活字化と句会での入選くらいしか楽しみはないが、文化として発信され、一般社会と共有されると、その価値は俄然おおきなものへと変わっていく。　今日、公募川柳では多くの若い参加者が多くいる。それらが川柳の中心となってきていることを認めようとしない既成柳界が、我こそ川柳の本道と思っていて、新川柳の勃興とともに消滅していった柳風会のようになることは、柳界で育ってきた私にとって耐えられない悲しみである。　なんとしても、これらの若い勢力を柳界に導き、興味と遣り甲斐のある川柳に変えていかねばならない。　2007年、川柳250年の節目は、川柳界にとって、おおきな試練を求められているのかもしれない。

  2007年04月23日

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  世代交代　川柳が変わる

  　川柳250年事業に関連して、古い川柳人を訪ね歩いている。　今日は、台東区の役所関係と学校関係を回った後、石田きみさんを尋ねた。　長く、台東区で千草会を継承してきた大先輩だ。　　私の目的は、古い川柳の話を聞くことと、川柳史料の発掘であるが、真摯に川柳と取り組んできた方の話は興味深い。　いろいろな話の中で、句会における句風が変わったという。　それは、私も感じていたことであるが、もともと伝統川柳に育ったきみさんの口から聞かされると、やはり別な実感をもって感じられた。　　　　　　　　　きみさんは、山路星文洞の薫陶を受けたひとりで、新川柳世代では第３世代（六大家の弟子）に相当する。この頃までは、確実に川柳という文芸の目的が伝わっていた。句会で抜けるための川柳ではなく、自己表現としての川柳だ。ところが、最近ではコトバが先行し、内容よりも難しい用語のられるが主流になってきた感じているという。だから「もう着いていけない…」と溜め息をもらしていた。　選者レベルの低下は、表面上のコトバに引っかかり、それが主流になっているためと思うが、きみさんの言葉を借りれば「しなやかな川柳が減った」ともいう。　新しいものは、古き良きものを殲滅して生み出すのではなく、古いものを大切に財産としながら、さらに新しい切り口を獲得せねばならないと、改めて感じた。

  2007年04月23日

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  踊る川柳250年　

  　4月19日、台東川柳人連盟に主催よる、富士を見る浅間神社‐忍野八海吟行が行われた。　あいにくの天気で、富士山は雲の中であったが、満開の桜を見ることができた。　驚くべきことは、前日の大雪で、現地は真冬を思わせる雪景色。　桜に雪が積もるという珍しい光景を目の当たりにした。　　　　　　　バスにも「川柳250年」の幟。すれ違う旅行者が、覗き込んでいた。　　　　　　　　温泉につかった後は、鐘山苑の大広間で昼食。美味しい料理と昼間からのビールは直ぐに回ってくる。挨拶もそこそこに、川柳250年のヨコ看板を前に舞台で踊りが始まる。　川柳発祥の地の誇りを胸に、今年にかける台東川柳人連盟の気合は凄い。　　生涯現役を貫く下町の職人を中心とするメンバーは、単に句会で楽しもうという川柳ではなく、川柳を通じて楽しもう、楽しみの輪を社会へ広げようと、大きな目的をもって取り組んでいる。　わたしなどは、そのパワーに押されっぱなしで、ビール３杯で沈没してしまった。　これが、地元で川柳250年を担う江戸っ子の面々である。　　

  2007年04月23日

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  新堀で翁の影がでかくなる

  　「忙しい、忙しい」と言っているうちは、まだまだ余裕がある。　もう、忙しいと言っていることもできぬほど、目が回る。　取りこぼしも多くなってきた。　何より、川柳史料の山が机の周辺だけでなく、事務室の中を食み出し、生活空間まで出た。　女房は諦めているが、三柳が退院してきたら、整理してないと不愉快なセンセイなので、こっぴどく怒られそうだ。　それも『川柳総合大事典』ができるまで…、とか、川柳250年が終るまで…、とか自分に言い聞かせては来たが、史料を探す時間が増え始め、作業効率が落ちているのは疲労だけではない。　片付けないと、仕事にならなくなってきた。　外へ出る機会も増えている。これも、自分の仕事の時間を減らす要因だが、台東区のみなさんをはじめ、川柳250年に積極的な方々から依頼をうければ、何をおいても飛んでゆかねばなるまい。　ここ連日、合羽橋周辺、旧新堀端をいったりきたりして、周辺の学校を回る。　川柳発祥の地元で、都の旧跡に初代川柳の墓が指定されているににもかかわらず、学力とは無縁の地域史は、あまり顧みられていなかった。　金竜小学校、蔵前小学校では、川柳の発祥の地を近隣にもつという事が興味深く受け取られた。とても新鮮であったらしい。ぜひ、今年の時間の中で、川柳について触れ、地元の誇りとしたいと言うことと共に、言語力養成の契機としても＜平成万句合＞に参加したいという。嬉しいではないか。　　途中より、地元の川柳家で仏師の大川幸太郎先生が加わり、三筋小学校OBとして、現在は都立白鴎高校付属中学となった同校舎を訪ね、中学生に川柳を説く。　　　　　　　ここでも、川柳発祥の地と筋向いの地理関係もあり、川柳250年に参加したいと言う。　写真は、校門前に立てられた旧小学校の記念碑を感慨深そうに見る幸太郎師と、台東川柳人連盟の内田博柳氏。　この二人をはじめ、台東区の川柳家により、街中が川柳の色に染まってきた。　「時間がない」「人がない」「金がない」などという理由で、もし、この川柳250年の事業をはじめていなかったら、こんな盛り上がりはなかったし、地元の生徒でありながら、川柳を知らぬまま卒業してしまったろう。　確かに「お金がない」というのは否めない。　事務局を預かって、金の遣り繰りはギリギリだが、毎日のように基金は集まる。一人一人の額は小さくとも、川柳250年に協力しようと言う方々の気持ちを最大限に生かせるよう、なんとか、これらの基金を大切に使いたい。　昨日から、朝日信用金庫・千束支店でも「三社祭」にちなんだ川柳展がはじまった。　地元を読んだ川柳は、地域へ川柳の面白さを伝える。　待ち合い室で、キャッシュディスペンサー室で、おもいおもいに川柳を楽しんでいる人をみると、句会で抜けた抜けないと喜んだりがっかりしたりしている句会川柳の虚しさと反対に、川柳を通じてのコミュニケーションや共感、連帯感というものが生れ、川柳を作った側も、それを読む側もともに楽しむことができ、ひとつの川柳の在り方として、やってよかったという満足感が生まれてくる。　　　川柳ばんざい！　誇りをもって五・七・五

  2007年04月18日

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  祝・川柳発祥250年切手

  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オリジナル切手を作りました。　　　　　　　　　　川柳250年の喜びを手紙に載せて届けたいと思います。

  2007年04月13日

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