TOTOトイレ川柳
<公募川柳>のひとつ「第2回 TOTOトイレ川柳」の入選が発表された。 開けたほうなぜか謝る閉め忘れ かくやん コピーライターで、毎日新聞の<万能川柳>選者でもある仲畑貴志氏が選者。 応募総数は、7,452句と公募川柳としては中規模以下だが、最優秀、フチなし賞、優秀賞の計20句は「いいトイレの日」の11月10日に、グループのTOTO出版が発行するトイレットペーパー型の川柳集「トイレ川柳大賞・平成音入絵巻」(350円)に掲載されるという面白い企画。 川柳は、しかめ面して苦吟するというより、作るほうも楽しく、読むほうも楽しいのにこしたことはない。こんな公募の世界があってもいいのではないか。 江戸川柳の客観的視座から、明治以降の内面的視座、時事川柳における諷刺の視座など、マルチの視野を獲得した現在、こういった公募川柳に目くじらを立てる川柳指導者が居るのは、やや情けない気もするが、いずれ川柳の主要な部分は、こういった世界に移行してしまうかもしれない。 <川柳家>としては、幅広い能力が持てるよう、努力を続けねばならないと改めて感じている。 川柳の種を拾っているトイレ