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カテゴリ:環境
千葉市北清掃工場を見学した。 毎日出るゴミが、どうなっているのかを、目の当たりにすることができる。 千葉県には3箇所ゴミ処理場がある。 それらが、定期点検も含めて、順次稼働し、40年を寿命として建て替えられていく。 そのコストが膨大である。 そして、そのために税金が使われている。
来場者から、ゴミ処理場で、どんな人が向いているか、という質問がされた。 スタッフの方が、「ゴミを減らすことを考える人」と答えていた。
非常にクリーンな施設で、あたりにゴミの臭気は一見しない。 だが、今回、特別にごみ収集車が集まるデッキに入れていただくと、なんとも言えないあのゴミの臭いが漂う。 気温の低いその日は、まだ、マシなほうで、夏はその10倍臭いそうだ。
集められたゴミは、ゴミピットに集まる。 ゴミピットは、おそらく5.6階建てのビルぐらいの深さがあり、広さは、小学校の体育館が3つ以上入りそうである。 月の処理量は25万トンで、削減されてはいる。 焼却炉は3つあり、1つの1日の処理量は、190トンで、合計570トンのゴミを処理できる。 大きなアームクレーンが持ち上げられるゴミの量が、10トン(と言っていたと思う。)なので、57回持ち上げた量のゴミが燃やされる。
燃やされたゴミから出る煙は、フィルターと化学反応処理がなされ、環境基準を満たす煙となって出される。 また、残った灰は、重金属など含まれるため処理をして最終処分場へ運ばれる。 ここからのゴミは千葉の若葉区へ運ばれているそうだ。
ゴミを燃やした熱で、蒸気を作り、タービンを回して、発電し、ゴミ処理場の電気を賄い、残りは電力会社に売るそうだ。 4500万キロワットの電力が発生し、約2,000万キロワットの電気を販売し、4億円の収入がある。 ただ、このゴミ処理場建設で、280億円かかり、その減価償却費や、メンテナンスや運営費は、千葉市の税金が使われている。
ゴミを減らせば、納税額を減らせるのならゴミ削減の努力が加速するが、税金の使い道はゴミ処理だけではない。 ただ、千葉市のHPにも、ゴミを減らすアドバイスが書かれている。 また、ゴミ処理経費の報告もある。 こいったページをよく見て、ゴミを減らす心がけをすれば、もっと減らせる。
限られた資源をゴミと一緒に燃やしてしまわないで、分けることが大切だ。 見学をして、改めて千葉市のHPをみると大切なポイントがたくさん書かれている。
ゴミを減らすことで、生活は確実に変わる。 起きている事柄をしっかり捉えらえ、変化させる行動を取ることができるかがポイントだ。 そこに21世紀の新しい行動指針がある。
まずは、ゴミの減量から始めてみよう。 http://www.city.chiba.jp/kankyo/junkan/haikibutsu/recycleinfo.html
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Last updated
2014.12.05 06:22:45
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