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カテゴリ:環境
10月になると、小学校では楽しいイベントが開かれる。
PTA保護者が中心となって焼きそばやカレーなどをつくり、校庭で屋台感覚で売り出され、体育館ではゲームやバザーなどが行われる。 毎年、学年ごとに作業担当が振り分けられる。 今年は、カレー作りだった。 まな板と包丁持参で参加した調理室で、男性は自分一人だった。 そして、並み居る包丁使いのプロ主婦に混じって、じゃがいもの皮をむいたり、鍋に油を敷いて肉や野菜を炒めたりする。 日頃、自分も家事をしているので、そういった作業は苦にならない。 調理をしながら、お母様方とお話をする。 雑談から、米の話になった。 そうなったのは、炊きたての炊飯器の米を蒸らすか蒸らさないか、掻き回すか掻き回さないかといった話になった時だ。 さすが、米にこだわるお母様は、米の蒸らしや、攪拌まで意識される。 プロフェッショナルな香りプンプンの新潟十日町ご出身のお母様は、精米機を使い研ぎたての米を食べているそうだ。 別の静岡ご出身の実家から送られる米を食べているお母さんも精米機派だった。 しかも静岡のお母さんは東京農業大学仕込みだった。 どちらのお話もすごかった。 精米機? 米の新鮮さ? そんな次元があるのかと、早速、ぐぐると、確かに、米が酸化するとか、鮮度が違うとの精米機会社のサイトに説明がある。 そして、研ぎたてはすごく美味しそうである。 http://www.ydk.jp/homeelectronics/michiba/rm_life.html 精米機なんて、5,000円くらいよ、と伺い、調べると、大体1万円くらいだった。 そして、手頃な価格の精米機を購入する。 ツインバードの精米器にした。 購入し、早速、玄米を投入すると、ちょっとうるさい掃除機のようなモーター音が鳴り響く。 たぶん高い2万円以上の機種だともっと静かだと思う。 そして、出てきたヌカの量に驚いた。 玄米の1割くらいはヌカになる。 それを捨てるのももったいないので、ヌカ床を作ることにした。 精米器の取扱説明書にヌカ床の作り方が書いてある。 500グラムのヌカが必要なので、5キロくらい精米しないと出てこない。 ヌカも保存してヌカ床に備える。 ご飯も土日の昼間に精米して、一週間で食べきるようにしていこうと思っている。 そのため、米やヌカなどを入れた冷蔵庫内に急に増えた大型タッパーに妻が声を上げる。 邪魔だ、と。 テレビで、ラオスの脚気予防に米のとぎ汁を飲ませる といった日本人医師のインタビューが流れていた。 確かに、玄米と白米の栄養価の違いがあり、玄米のほうがバランスがいい。 白米を食べるなら、ヌカも取り入れたほうがいい。 そのほうが体にもいい。 そう考えると、白米とヌカ床とそれを漬け込む野菜たちの関係って、日本が生み出した黄金のトライアングル関係のような気がしてきた。 米とぬか漬けをたべることで、かなりの栄養を摂取できるのではないだろうか。 野菜に含む酵素にヌカのビタミンB1やその他の栄養が加わる。 スムージーが流行っているが、生で酵素を取ることを日本人はぬか漬けなどを食べることで行っていた。 また、豆からタンパク質を取るため味噌汁をのみ、納豆や、豆腐を食べる。 日本人の作り上げてきた食の体系を、精米器を通してより実感する。 玄米→精米器→白米→ヌカ→ぬか漬け の黄金システムである。 きっかけは、精米した時のヌカを目の当たりにしたことである。 今まで、袋入りの白米を買ってばかりいたので、そこで発生するヌカのことなど気にも止めなかった。 便利な世の中はつながりの関係を見えなくする。 また、ヌカを、ベランダの植木鉢に入れたりもした。 なんとか、利用したくなる。 循環が見えなくなりがちな都会生活で、なにか、自然のサイクルを感じる仕組みを取り入れたくなる。 精米機がまさにそれだ。 精米機(器)からいろいろ学ぶ。(ツインバードは精米器で、他社は精米機だった。なにがちがうのだろうか?) 見失っていた自然のサイクルに気がつく。 作ったヌカ床にきゅうりや蕪や大根をいれると翌朝にはおいしい漬物ができている。 ヌカ床には、どんどん漬け込んだ野菜の水分が染み出して、独特の味わいに変化している。 腐らせないようにヌカ床を育てていきたい。 そんな方面に楽しみが広がってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.11.21 08:23:40
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