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カテゴリ:革モノ作り
7.裁断型紙が出来たらいよいよ裁断です。 革の裁断は、単純に型紙を端から置いていって切ればよいというわけではありません。 革1枚はどこでも均一ではないく、お腹に近い部分は伸びやすいとか、首に近い部分はシワが目立つという特徴があります。 また、傷一つ無いキレイな革などありえません。 生きていれば、牛にしろ馬にしろ、小さなキズもできるし虫にも刺されます。革にも当然その跡が見られます。傷なども観察し、よくよく考えて型紙を配置していきます。 型紙を配置できたら、ズレないように固定して形を写します。表面がなめらかな革であれば円錐を使って革に押し跡をつけるように線を引きますが、今回のようなシボ革はそれでは跡がつかないので、革用の銀ペンを使います。 8.漉き革は厚みがあるので、そのままだと縫いあわせる部分の厚みがとても厚くなり、縫いにくく形も美しくないので、必要に応じて厚みを漉いて調整します。 小さいものなら手で漉きますが、カバンのように大きいものだと、工業用漉き機を使うことが多いです。 (↓私が使っているのは、ニッピー革漉き機NP-202) 9.パーツ製作ハンドルや玉縁など、小さいパーツを作っていきます。 ハンドルは、本体につけた時に形が安定するよう、ヒモなどでしばってクセを付けます。 10.コバの処理革の切り口部分(コバ)の処理を行います。 タンニンなめしの革であれば、水や薬剤をつけて擦り磨きますが、今回はクロムなめし革なのでそういった磨くだけの仕上げができず、染料を使います。 手順としては、 ヤスリがけ→下地材→磨き→コバ染料 を2~3度繰り返します。 11.パーツ同士の貼り付けや縫い付け各パーツが出来上がり、コバの処理が終わったら、パーツごとに貼り付けや縫い付けを行います。ボズトンバッグの場合、パーツを合わせてまずは前胴、後胴、マチの3つの部分を作りあげます。 (↓これはマチの部分) 大きなパーツが出来上がったら、いよいよ組み立てです。 続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年06月11日 01時52分04秒
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