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カテゴリ:こころ
私は怖かった。何がって多分、父に始まって、その他もろもろ世界の全てが。怖いから、とにかく感情には蓋をして、食べて食べて食べまくって、太った痩せたと悩むことに時間を費やし、いつか痩せたら私の人生が始まると信じていた。今はまだスタートラインにも立っていないんだと思って、全ての感じることを棚上げして先送りして。
この数年、いわゆる標準体型を保っているけど、じゃあ急に人生バラ色になったかって言うと、そんなわけない。自分の外見に興味を失い、かわりに先送りしてきた諸々が、全てまとめて降ってくるような日々だ。 怖かったんだね、もういいよ大丈夫だよ、怖くないよ、とどんなに自分に話しかけても、私はまだやっぱり怖がりだ。食べることに逃げていないと、すぐに気が狂いそうになってしまう。食べたい衝動に駆られている時の自分は本当に食べること以外何も考えられず、その奥に隠れている感情、隠そうとしている感情の正体がまだ見えない。巨大な恐怖感だということは確かなのだけど。 食物アレルギー、これは、いやなことをいやだと言えなかった私の、声の代わりに体が「いやだよー」という意思表示をしてるんじゃないだろうか。私がキレる時の決まり文句は「もうやだ、もう何もかも嫌だ」・・・私はほんとに疲れている。いつでも倒れる寸前ぐらいにくたびれ果てている。別に何かをしたからじゃない、何もしなくても疲れているのだ。食べたり寝たりしてごまかしても、その疲れが取れたことなんて一度もない。常に何もかも嫌だった。嫌だけど、じゃあどうしたら楽しくなるのかなんて一つも分からない。 絡まった糸を解きほぐすのに、かなりの時間が必要そう。むかし押し込めたと思われる巨大な怒りが浮かんでは消え、浮かんでは消えるのをボーっと見守っている。小さい頃に間違えて覚えてしまった感情の使い方を、今になって一から学び直すなんて。この遠回りの先に何があるんだろうなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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