『アルケミスト 夢を旅した少年』byパウロ・コエーニョ
アルケミスト羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原でエジプトのピラミッドに彼を待つ宝物が隠されているという夢を見る。気になって仕方がない少年は占い師に相談する。そしてエジプトに向けて旅に出た。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。普段私は洋書(訳本)は読まない。その私が友人に勧められて読んだ本。本の内容は童話のようでいて、実は奥が深い。。。『星の王子様』が有名だが、それに類するものだ。本は文庫で薄いのであっという間に読み終わるんだけれど、私は異常に時間がかかった。というのも気になる箇所があると立ち止まるのだ。何度もその言葉を繰り返し読んでる。そしてこの本の言葉はすべて自分の現在におきかえられていく。『気付き』の本。本書では『前兆』と呼ばれているけれど、そのときどきにおこる前兆をいかに気付き、そして選択するか。。。この本は1988年にブラジル人が書いたもの。30年にわたっていろいろな言語に訳され、現在も読み続けられてる名著として知られてる。…私は知らなかったんだけれど。でも時代に関係なく、人生の知恵の学び方は変わらないということなのかな。この本は私が悩んでいるときに友人が勧めてくれたもの。彼女は何度も繰り返し読んでいると。状況によって自分が感じることが変わっていくらしい。わかるわ…全然関係ないシーンで自分はどうだろうと自然に考えられるのだ。決して押し付けではなく、自然とわきあがってくる感情。電車で読んでて涙ぐんでしまった時はちょっと自分でも驚いた。全然悲しくないシーンだったのに。自然と置き換えてたんだろうね。