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カテゴリ:本
平舘英明「死活ライン」を買った。サブタイトルが「『美しい国』の現実(リアル)」。
まだ少し読み始めたばかりだけど、製造現場で非正規社員が死活ラインにいることは喧伝されているが、教員や図書館司書といった自治体の仕事にまで非正規社員が増えていることは知らなかった。 きょうはボーナスが出て、財布の紐が緩むところだった。こういうルポルタージュを読んで、労働者を取り巻く状況を知ると緊張感が出る。財布の紐を緩める余裕はないとわれに返る。 しかし、ひどい世の中だ。不条理が普通にみられるようになった日本の明日を憂うよ。 労働者には、団結権、団体交渉権、団体行動権が保障されているのだから立ち上がるしかない。憲法で保障されている分、起業より簡単な(?)感じがするので、ぼくなら必死になって絶対闘う。 まず、独立系のユニオンに加入するわな。あと裁判も絶対する。知人にも頼むけど、自分でも勉強する。裁判は長期戦を覚悟しなければならないしね。あとはネットであらいざらいぶちまけるくらいのことはするかも。すくなくとも何らかの形で記録は残す。 いずれにせよ、そうならないうちに「美しい国」の現実を知っておくことは意味のあることだと思った次第でして。値段は1100円。以下目次。 第1章 「ワーキングプア」の現実 1.前近代的労働の復活/搾取される流浪の労働者たち 2.露呈する「小さな政府」のツケ/公共サービスを侵蝕する賃金破壊 3.規制緩和がもたらす貧困/生存権も奪われたタクシー労働者 4.劣悪なヘルパー労働/介護の質的低下で高齢化社会に暗雲 5.黄金の国ジパングの暗部/外国人労働者に強いる奴隷労働 6.弱い者いじめの重税国家/市場淘汰される中小業者 第2章 小さな政府 大きな格差 1.自治体リストラの正体/「痛み」を強いる道庁改革 2.「郵便局はなくならない」のウソ/過疎地の切捨てがはじまる 3.希望なき郵政民営化/郵便局員の悲鳴が聞こえる 4.現代版「楢山節考」/生活保護・老齢加算廃止の非情 5.生存権も教育権も奪われて/母子の棄民化がはじまる 6.これでは病院に行けない/国民健康保険証を返せ 7.弱者切り捨ての障害者自立支援法/福祉はカネで買えない! 生存権を保障する社会に向けて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 29, 2007 11:27:19 PM
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