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カテゴリ:本
帰りの電車でNHK取材班「ワーキングプア 日本を蝕む病」(ポプラ社)を読み終えた。
最後の方でワーキングプアに心を痛める内橋克人の言葉が載っていた。 曰く、景気がいいというがこの景気はにせものだ。売上が伸びていない。人件費を絞って利益を出しているだけ。大企業は無責任。市場にまかせるだけで何も手を打たない国も無責任。無年金の高齢者はワーキングプアの明日を映している…。 ぼくが言っても説得力もなにもないんだが、確かに新自由主義が生み出した格差問題はまじめに考えないといけない。 安倍政権ではないが、負け組みが再チャレンジできる仕組みをと言うのは簡単だ。 だが、負け組みの統計はおろか、実態さえ見えにくくて、いままでメディアは拾い上げ得ていないという話だ。 まずは知ることからはじめなくては。 NHK取材班が制作したワーキングプアに関する番組は大きな反響だったという。 格差問題は、放置しておくと将来の日本が見通せなくなる。早期発見、早期治療つまり政策的に手当てしなくてはならない。 しかし、いまの政府はそんなことより、憲法改正や軍拡といったどうでもいい話に関心があるだけ。経済はというとひたすら小さな政府と市場主義にしがみつく。 要は、アメリカさんに言われるがままに日本を改造しようとするだけの対米売国主義なのだ。 それは国民の声に耳を傾ける政治ではない。国民は規制の対象にすぎない。特に安倍政権になって国民を甘く見ている感じが強い。 違うんだよね。 国民は馬鹿では決してない。国民の声の中に答えがある。社会的弱者が生存できる国こそ真に豊かな国だと思うがいかがなものか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 6, 2007 11:24:27 PM
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