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カテゴリ:生活
凡庸なサラリーマンの生活設計。7年後、10年固定の住宅ローンが解ける。さてどうする。
会社を辞めて退職金でローンを払うのも一つの手だ。しかし、ローンを払った残額では、退職後、65歳の年金受給開始まで生活できない。それほど多くの退職金はもらえないからだ。 だからローンを借り替えるしかないのだが、金利水準が読めない。変動金利は気が休まらないし、7年ないしは5年固定ぐらいで行くしかない。 もし5年固定で行ければ、次男の大学卒業までカバーできるので、固定が解ける頃には、働く意味もほぼなくなる。 定年まで働ければあとは貯蓄に振り向けられる。65歳の年金受給開始まで働ければいいが、そうでなくとも貯蓄さえあれば、なんとか日々の暮らしはしのげる。 引退後の生活費は、夫婦2人で月20万円としたら年240万円。60歳で引退したとしたら年金受給開始まで5年で1200万円の貯蓄が必要だ。月15万円で行けば5年で900万円で済ませられる。 ローンを支払ったあとの退職金の残額は手をつけられない。家の補修などの資金は必ず必要になってくるからだ。 ざっくりいえばこんな感じになる。これだけでも危ない橋渡りである。最大のリスク要因は金利上昇。 しかし、考えたくもないが、病気や事故、倒産やリストラなどがあれば橋渡りどころではなくなる。だが、それにしても凡庸な生活設計だ…トホホ。 * * * ところで、ここで問題です。 現在60歳で定年だが、企業は定年延長などしない。現状、9割の企業は再雇用制度など定年延長以外の手立てで切り抜けようとしている。 ということは、もし企業のメガネにかなわなければ、60歳から65歳までの無年金の5年間は自助努力するしかないということだ。 そもそも周知のとおり、非正規雇用が1600万人もいて、彼らには自助努力なんて期待できない。 官僚はずっと前から年金制度が立ち行かなくなることは見えていた。しかし、ぎりぎりまで放置したあげく、引退後、空白の5年間を自助努力で生活するのを前提とした制度設計をする。 ボクのような正規雇用でもかろうじて切り抜けられるかどうかなのに、貯蓄どころではない非正規雇用が生活保護にたよらずに生きていけるとは思えない。 この空白の5年はなんとかならないものだろうか。どうして企業に定年延長を義務付けないで、再雇用制度などの逃げ道を許したのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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