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カテゴリ:本
雨宮処凛の「オールニートニッポン」(祥伝社新書)を一気呵成に読んだ。
インターネットラジオ(オールニートニッポン)の放送を読み物にしたものだ。ラジオにおける人選において、非正規雇用の労働問題やホームレス、ひきこもりや障害者までを射程に入れているのが立派だと思った。 生きづらさに根ざした問題意識のなせる技だ。 ロストジェネレーションの置かれた境遇が当事者の口で語られているので勉強になった。特にはっとさせられたのは、非正規雇用を必要としているのは社会なのであって、自分達がいなければ社会は立ち行かないという認識。 非正規雇用が団結してゼネストをすれば困るのは社会だという認識に至っているらしいことだ。 早急に、同一労働同一賃金を大原則にして、違反に対して厳罰で臨む方向で行かねばならない気がした。(参考:おやじの主張…労働ビッグバンをめぐって) 雨宮処凛に追加で望むのは、外国人労働者に対するパースペクティブだ。 彼らに対しても同一労働同一賃金の原則を及ぼすことはもちろんだし、彼らと競合させられるのではなく、連帯して権利を勝ち取っていく方向でないといけないと思った。あとはほぼ目配りは行き届いているし、変な話だが共感できる部分もすごくあった。 中でも65歳のおじさんが特によかった。 ホームレスを支援しているおじさんだ。「ビッグイシュー」という雑誌を販売してもらって売上の5割を手渡す活動をしているという。おじさんバリアフリーの思想を引き合いにして曰く、ホームレスや障害者を排除する社会はもろい社会だ、彼らと共存できる社会作りこそわれわれが目指すべき方向だと。 これは雨宮処凛の出発点である、生きづらさを抱えるニートやひきこもりの問題に対する解答だと思う。もちろんボク自身が抱える問題にも関わってくることがらだ。 さて、社労士試験の勉強をするべ。でもやっぱ、土日の10時間はきついよね。できないわ。予備校にすがらなくては。 ところで、明日は仕事、出張で朝が早いんだよな。だから、いつもより1時間早く、夜10時には眠剤を飲まなあかん…トホ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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