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カテゴリ:メモ
これは繰り返し読みたい文章というか宣言だということでコピペ。晴耕雨読さんの記事。たまたま巡回中に出くわした記事しかこうやってコピペする余力はないのだが、晴耕雨読さんのところは宝の山だと思います。ほんま。
「利子取得がおおっぴらのほうが歴史的に特殊な経済社会/利子のない経済社会の弊害」 開かれた地域共同体 教えて厨房 さん: エンデの言うような「利子のないお金」の世界は非常に引かれるものがあります。 ただ現在の資本主義に毒されているのか、新しい考え方に躊躇するせいか、あまりに理想論過ぎると思うのは言い過ぎでしょうか? また利子の無い経済システムの弊害はないのでしょうか? 文化、文明は発達しなくても良いと言われてしまえば、それまでと思うのですが・・・。 Re: 利子取得がおおっぴらのほうが歴史的に特殊な経済社会/利子のない経済社会の弊害 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 27 日 >エンデの言うような「利子のないお金」の世界は非常に引かれるものがあります。ただ現在の資本主義に毒されているのか、新しい考え方に躊躇するせいか、あまりに理想論過ぎると思うのは言い過ぎでしょうか? おおっぴらで厖大な「利子の取得」を認めるほうが“新しい考え方”です。 日本の江戸時代は、検校に利子の取得が合法的に認められていただけで、一般的には利子の取得は非合法でした。 時代劇で金持ちの商人から武士が金を借りるシーンが出てきますが、元本だけ返済すればよく利子は付かないものでした。 さらには、商人には税金もかけられていませんでした。 ユダヤ教(異教徒は可)・イスラム・キリスト教も、「利子の取得」を禁止しています。 おおっぴらで厖大な「利子の取得」は、近代経済システム特有のものといってもいいのです。 イングランド銀行創設以降のことですから、300年ちょっとの歴史ですね。 >また利子の無い経済システムの弊害はないのでしょうか? “弊害”は、 1)金融家が儲けられなくなること 2)金融家が儲けるために貸し付けを行って“歴史を先取り”するような経済活動を行ってきたことがなくなること (かつてのような経済成長はできなくなります。しかし、貸し付けをやっても経済成長ができないところまで来てしまいましたけどね。中国がそれを狙って(狙われて)いるようですが、日本がドツボにはまらない限り、中国の経済成長はここ数年で頭打ちになります。中国は、ゆっくりとしたテンポで内需拡大に頼って経済成長を進めていくしかないでしょう) 3)資産家が利子取得で儲けられなくなること(2の理由から、否応なく儲けられなくなります。資産家は、今後金融家のカモとなって没落していきます) 4)政府が国債が発行できなくなる可能性があります (負担できる人から税金を徴収するようになるでしょう。税金で召し上げられる方がいいか無利子の国債を購入する方がいいのかの選択を迫られるようになるかもしれませんが) 5)金儲けをしたい資産家(金融家を含む)出資先を探し回る状況が生まれると、株式市場が活況を呈しバブル状況になったり、出資金を募り破綻させる“起業詐欺”のようなものが横行する可能性があります 6)住宅や自動車といった高額財の購入にローンを利用することができなくなります (自動車は、無利子ローンがはびこると思われるので購入には支障がないでしょう。その分価格が高くはなるかも知れませんが。住宅は、無利子ローンで販売する不動産会社も出てくるかもしれませんが、利子付きローンが組めなくなることで価格(土地部分)が急落する可能性があります。政府も、住宅政策を考え直さなければならなくなると思います) >文化、文明は発達しなくても良いと言われてしまえば、それまでと思うのですが・・・。 文明は近代的な意味での発達はしなくなると思いますが、文化は“花開く”と思います。 文明については、近代の急速な“文明化”と近代以前の緩やかな“文明化”を比較するとわかりやすいと思います。 そして、文明の在り方(国家・都市・支配構造など)そのものが変容すると思います。 文化は人々の生存様式のことだと思っていますので、利子の桎梏が採れることで、余裕のある労働生活(これも文化)が実現でき、人々に“気ままな発想”が生まれる条件がもたらされます。 文化はすぐには変わらないものですが、時間の過ごし方が、憂さ晴らしや押しつけられたものではないものに少しずつ変わっていくと思います。 結論だけが並べられているので、根拠を知りたいと思うけど、きっと晴耕雨読さんだから、すでにどこかで書いてるかも知れない。なるほどと気に留めておくだけにしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 1, 2007 12:47:43 PM
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