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カテゴリ:本
ベンジャミン・フルフォード「解体されるニッポン」(青春新書)より抜粋。9・11のことも触れているが誠に不可解なことが多すぎる。米国の自作自演の歴史にも触れていて、笑ったのは、67年のリバティ号事件だが、ここでは触れない。世界認識の枠組みは、小生がネットで仕入れた情報ベースのものと大きく乖離するものはなかった。米国の産業の歴史や旧約聖書の世界などに関してはこなれた感じで書いているので、バックグラウンドが違うなとは思うが、陰謀論者と揶揄されるような怪しげな感じなどはぜんぜんなく、商業主義から自由なジャーナリストだと思った。
…ドルの仕組みや、黒い金とも言い表される石油ビジネスの中枢を握る闇…現代史の細部をひもといていけば、誰もが大まかな流れをつかむことができる事柄だが、なぜか日本人の多くはこうした歴史の検証を陰謀論として軽視する… …そんなブッシュ政権には、軍産複合体の影響下にある人物が多数加わっている。そして、日本の税収をはるかに超える5618億ドル(約66兆円)もの予算を国防費に注ぎ込み、核兵器、生物兵器を含む新兵器の開発やハイテク化に邁進している。いうまでもなく、この膨大な予算の大半は軍需産業へと流れ込んでいくのだ… …この構造はやや複雑だが、こう考えると比較的理解しやすい。軍産複合体が「金」というわかりやすい欲に突き動かされている一方、ネオコンたちはアメリカの軍事力によって世界を支配、管理することが地球の安定、平和につながるという妄想に近い理想を掲げている…軍事力によって世界を支配、管理するには戦争が不可欠であり、戦端が開かれれば軍産複合体は金を儲けることができる。そして…このシナリオはロックフェラー一族をはじめとする…にとっても喜ばしいことなのだ… …注目したいのは、イラク戦争が始まって以来、急騰を続けている原油価格…そのキッカケとなったのは、誰もが認める通り、対テロ戦争の名目で始まったイラク戦争…そして、この戦争でひと儲けした人物は政権中枢にもいる。たとえば、チェイニー元副大統領…さらに、ブッシュ陣営に多額の選挙資金を提供したシェブロン、エクソンモービルといった石油メジャーは…数千億ドル規模の利益を得ている… …極端な言い方だが、戦後教育は日本人を奴隷化するために作られたものだ…その手法は、かつてイギリスの植民地であったインドで実践されていた手法に近い。白人への劣等感を植えつけ、宗主国のすばらしさを刷り込み、独自の意見を述べることを苦手にさせ、受け身で与えられた課題をこなすパーソナリティを育てる。上からの命令に疑問を抱かず、与えられた課題をせっせとこなす「しもべ」を作るような教育だ… …ドル下落を背景に、イランとベネズエラの代表が「ドルは紙くずに近づいているのだから、原油価格をドルで表示するのはやめて、代わりに…各種通貨を混合したバスケットで表示するよう、制度を変えるべきだ」とも主張した…他方、中国はアメリカ国債を売り、日本でも個人投資家がドルから距離を置き始める…アメリカの国家予算のかなりの部分が軍事費に回されている…その額は実に国家予算の約5割。この金でアメリカは世界中に700ヶ所近くの軍事基地を持っている。その結果、アメリカはまだ自分たちの時代であり、世界がいうことを聞くのが当たり前だと誤解したままでいる… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 29, 2008 04:34:28 PM
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