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カテゴリ:生活
副島隆彦の学問道場が最高に面白い。学問道場の気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板で知ったのだが、英米が時価会計を放棄しようとしているらしい。また、BIS規制も撤廃しようとしているとも。
その身勝手さには、あきれるばかりだが、ここからわれわれは教訓を引き出さねばならない。 彼らが日本のマーケットをこじ開ける際に使用したレトリックはなんだったのか。彼らの持ち出す正義や公平さは単なるご都合主義にすぎなかったのか。 彼らが自分達の要求を通そうとするときの普遍づらをした傲慢さがこうして化けの皮がはがれてしまうなんて。 これは是非記憶に刻んでおくべきだろう。 キリスト教や自由そして民主主義といった西洋の価値観。それらの裏にある自己中心主義の化けの皮がはがれる瞬間。そんな瞬間を体感できる機会なんてそうそうあるものではない。 もちろんそれらの価値観をあなどってはならないが、実はあなどってはならないのは、彼らの経済力・軍事力・政治力が強大であるがゆえにすぎない。 普遍づらをした真理が単にイデオロギーにすぎなかった。 要するに、なんのことはない、自分が苦境に立たされると引っ込む程度の道理だったのだ。 当たり前のことだが、これを肌で感じる瞬間に遭遇できたのは、返す返す痛快だ。 以下、引用。 …それに抵抗した創業者一族や、それから、若い生え抜きの銀行経営者たちは、たとえば、UFJ(旧三和、東海)銀行や、りそな銀行(旧大和銀行)では、金融庁というおかしな強権役人たちによる金融検査を妨害したとして逮捕、投獄までされていった。 そうしておいて、元凶のサンフォード・ワイル(ソロモン、メリル、リーマンなどの大証券会社の真のオーナー。これらは今、すべて潰れつつある)が、日本の手下の極悪人の竹中平蔵に命じて、それらの日本の銀行を自分に叩き売るように仕組んだ。 そのために「りそなの会計士はなぜ死んだか」の本となり、事情を調べていた新聞記者たちが殺され、そして、その事実を書いた植草一秀(うえぐさかずひで)教授が、謀略の痴漢事件で悲惨な目にあった。 時価会計を、アメリカの命令で、日本国内に導入する旗振り人をやった、奥山章雄(おくやまあきお、公認会計士協会の会長をしていた男)は、そのあと朝日監査法人(アーサーアンダーセンの日本の受け皿)の会長を辞任した後、どこに消えたのか。 私は、バーナンキが、今頃になって、こういう、「アメリカは時価会計をやめる。アメリカ国内には、IASを適応しないように、国内法を急激に変える。世界のことは知らない」と言い出したことの、ものすごい身勝手と、愚かさに激しい怒りを感じる。 自分たちの職業基準を、このように弄(もてあそ)ばれて、ぐちゃぐちゃにされた日本の公認会計士たちは、怒りを感じないのか。ひどい目にあって、今も泣いている、たとえば、りそな銀行の行員たちは、竹中平蔵に激しい怒りを感じているだろう。 年収一千万円あった銀行員たちの年収は、今、400万円に減らされているという。 破綻(はたん)企業として国家管理下にあるという理由だ。あのとき、2003年の2月に、無理やり、2兆円の国のお金(税金)を突っ込んで、国家管理にした。 それを払い下げてもらう計画だった。そのワイル自身が、「私に、UFJか、りそなをくれ」と、小泉純一郎首相(当時)の首相官邸にまで押しかけて、強引に直談判した。しかし、「いくらなんでもそこまでは出来ない」と小泉が拒否して、それで、首相官邸を、激怒しながら出て行ったサンフィード・ワイルの姿が目撃されている。小泉は、竹中に頼って、アメリカの中枢からの信認を得た… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 20, 2008 06:58:54 PM
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