きょうは、
おかねのこねたより、
日本型の低迷宣言(2) 要は、金が無い、、、これに尽きるを引用。ブログ主は、春山昇華氏。氏のブログは、経済(経済学ではない)を勉強するのに格好だ。壷をきちっと押さえた上での分析だということはわかるので、安心して見られるというか、絶大の信頼を置いている。で、きょうの記事。これを読む限り、まだまだこれからトンネルの奥に下っていく感じだ。
…その後のFRB(バーナンキ)と財務省(ポールソン)の対応は、日本の金融当局の数倍のスピードで対策を打ち出している。これは評価できるポイントだ。
にもかかわらず、私が日本型の低迷宣言をしたかというと、日本の低迷は、(1)無制限の流動性の供給と公的資金の投入が決定されるのに、10年以上の年月を無為に過ごし、(2)95年まで急激な円高が進行し、経済にデフレ圧力が降りかかった、ことが原因だ。
日本との比較では、アメリカの低迷は、(1)無制限の流動性供給と公的資金の投入をしたいが、国内に資金が無い、、無い袖は振れない、、、という金融システム内の資金繰り不安だと思う。
ドル札を無制限に印刷すれば良いではないか、、、そう、すでに刷りまくっている、、、にもかかわらず、この状況だ。
重要なことは、流動性とは、借金をさせてあげるだけで、出血をとめる効果は無いのである。
出血を止めるには、(1)そのビジネスから撤退するか縮小するか、(2)ビジネス環境が劇的に改善するしかない。
(2)はいつか来る、、、しかし、来るまでに多くが死ぬ。
だから、(1)を選択せざるを得ない。
そして、そのためには撤退によって生じる撤退損を埋める新規資本金が必要なのだ。
しかも、海外に金融機関を明け渡せないので、国内資金が必要なのだ。そして、その国内資金が無いのだ…