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カテゴリ:経済
株式日記と経済展望の記事原油バブル崩壊で経済のパラダイムが変わるが面白い。覇権を握ってシニョレッジを行使しても利益を得るのはだれなのかよくわからない。植民地との帝国循環を維持して、消費しつづけるには強いドルは必要だが、それでは産業は空洞化して、雇用が維持されない。不労所得は国の繁栄とは逆の結果をもたらす。
(貼り付け開始) …しかし、実際問題として、金融資本主義のバブルが崩れたら、米国は本当にやっていけるのだろうか。米国はものづくりをほとんど捨ててしまったといってよい。テレビなどとうにつくっておらず、工作機械も風前の灯だ。最大の製造業だった自動車産業を見ても、GM(ゼネラル・モーターズ)が20%のリストラをしている状態である。GMの株価は、昨年の秋に40ドル台をつけて以来、一本調子で下がり続け、いまや1桁に落ち込んでいるありさまなのだ… (私のコメント) …GDPは約500兆円で個人の金融資産は1500兆円です。アメリカのGDPは1300兆円ですが金融資産の合計は1京3000兆円と10倍に膨らんでしまっている。日本はGDPの3倍の金融資産なのにアメリカが10倍と言うことは7倍分がバブルなのです。 GDPの3倍くらいの金融資産なら金利なども支払っていけるが、10倍ともなると金利を支払ってファンド資金を運用していくことは不可能だ。アメリカの投資ファンドは最後の活路を金や石油などの商品市場に求めましたが、石油のバブルも弾け始めました。グルジアの石油パイプラインも爆破してみても石油先物価格は上がらなくなってしまった。 アメリカの投資ファンドは90年代のITバブルから00年代の住宅バブルで金融資産を膨らませてきましたが、受け皿になる投資先が見つからない。投資ファンドは投資先さえ見つかればなんとか資金を転がしていけるのですが、サブプライムでの損を穴埋めできるだけの投資先が見つからない。金や石油では1京3000兆円の受け皿にはならない。 投資ファンドは1京3000兆円の金融資産の配当利払いを続けられなくなり、アメリカの金融機関の破綻が相次ぐようになった。アメリカの投資ファンドは何倍ものレバレッジをかけて運用しているから、わずかな値下がりでも巨額の損失を生んでしまう。日本のバブル崩壊は1000兆円の資産が消滅しましたがアメリカのバブル崩壊はどれほどの資産消滅をするのか見当もつかない。 森永卓郎氏が書いているように、あまりにも巨額になった投資ファンドの運用資金を受け入れるだけの大きさを持つ投資先はもう無くなってしまった。だからアメリカのGDPの3倍か4倍ぐらいの金融資産にまでマネーは収縮して行く事になるだろう… …日本の製造業は大企業だけでなく町工場に至るまで自分達の技術がいかに優れているかを知っています。世界の一流ビジネスマンも認めています… …その友人が言うには「日本から機械を導入し、同じ設計図で 同じ仕様書で作っても日本の工場と同じものが出来ない。だから、日本はこの上もなく恐ろしい、無敵だ!」と言ったのです。 日本が元気なく見えるのは、政治家やエコノミストたちの言葉に惑わされているからです。 日本経済に対するメディアの論調は、暗いものばかりです。物事を悲観的に見ることが、日本メディア全体の思考を支配しています。 日本経済はバブルが破裂してからどのくらい縮小したか?実は日本経済は縮小していない、縮小しているように見えるのは不動産と株が下がった為に縮小しているように見えるのです。 バブル崩壊して不景気になったのは銀行や証券会社といった金融関係とバブルで踊った不動産や建築関係です。 その間 日本の製造業は海外に続々と工場を進出させ、世界経済を支える重要な役割を果たしています… (貼り付け終わり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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