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カテゴリ:経済
とりあえずアップ。コメントはあとで。園田義明ブログより。
(貼り付け開始) 拙著『最新・アメリカの政治地図』でも取り上げたグループ・オブ・サーティー。 選び抜かれた国際政治・国際金融の専門家や金融政策当局者などが集う場所。 これを知らずして国際金融を語ることはできない。 陰謀論者は300人委員会じゃないと安心できないようですが、 私は今まで300人委員会など見たことも聞いたこともありません(キッパリ) 一方でグループ・オブ・サーティーは公式ホームページまであります。 混同しないでね。 ガイトナーは1961年生まれですから、まだ若手。 重鎮が集うグループ・オブ・サーティーの意向に従うことになるでしょう。 そうなると、国際協調路線に回帰するはず。 さらにはグループ・オブ・サーティーには日本人も3名います。 現在のメンバーには山口泰(前日銀副総裁)が。 名誉職として、行天豊雄(元財務官、国際通貨研究所理事長)と 緒方四十郎(元日本銀行理事、元日本開発銀行副総裁)がいる。 この3名の注目すべき点は次の通り。 山口泰は野村証券グループ・アドバイザーに就いている(05年9月就任)。 行天豊雄は野上義二(元外務事務次官)と共に、ワシントンで開かれた金融サミットを前に内閣官房参与に任命されていた(08年11月4日付)。 緒方四十郎は緒方貞子(国際協力機構理事長)の夫。 麻生太郎も緒方貞子もカトリック信徒でいずれも皇室に近い。 10月27日と11月19日に官邸で二人は会談している。 このあたりの動きから、麻生政権はグループ・オブ・サーティー対策を構築済みと考えてよい。 またガイトナーは日本にとっても極めて組みやすい相手。 ガイトナーの専門は日本と中国。 在日米大使館勤務時代には日本の不良債権問題を間近に見ており、金融危機をめぐる日本の教訓も熟知。一応日本語も話せるそうです… (貼り付け終わり) 湯浅赳男「ユダヤ民族経済史―イスラームと西ヨーロッパとの狭間で」を読む。 ユダヤ人は他宗教に寛容なイスラム世界では居場所を与えられていたという。旅が得意だったユダヤ人はイスラムと西欧の媒介を行う。しかし、西欧で商工業が発達しだしたとき、西欧に特異なギルドから宗教上の理由で排除されて、居場所を失う。十字軍の頃には迫害を受けて、西欧から追い出される。 へえ。 ユダヤ人は、中世、スラブ人をバグダッドなどイスラムへ輸出した。ユダヤ人は奴隷貿易に携わったと湯浅氏。事実は事実なんだから仕方ないと強調していた。ちなみに英語のスレイブはだからスラブが語源なんだって。 貿易の対価がなにもないとき奴隷を輸出する。日本も明治時代、欧州におびただしい奴隷を輸出したといつだったかオルタナティブ通信が訴えていた。 で、ネットワーク仮説。あきんどは衣食住を豊かにする。基本は、仕入の実費に適正な利幅を乗せて、生活費をねん出する。ネットワークに出てくる政治家や官僚の基本は、リソースの再配分、これに尽きる。いわば、パブリックセクターだ。しかし、この国では、パブリックに中身がない。 山口、行天、緒方、いずれもパブリックセクター出身なんだが、私益追求、利権主義のご様子。あちらのひとである。藤沢周平の世界ではないが、凡夫にとって、噂話のネタにはなっても生活の足しにはならない。 ただし、ウォッチする必要はあるやろね。そういう意味で、園田義明氏のブログは意味がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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