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カテゴリ:本
岩本沙弓「新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本」(文春新書)を読む。序章より引用。
(引用開始) …ライオンは消費も続けて、金も出て行かない方法、すなわち「通貨と金の固定そのものを廃止してしまえばよい」という常人にはとうてい思いつかない考え方に至るのである… …米国からしてみれば、ファイナンスが出来たのはよいとしても、それだけでは返済に追われてしまう。問題はいかにその借金を目減りさせるかということにかかってくる… …本書で取り上げたこのような見方は金融論や経済学の教科書ではあまりお目にかかることはないだろうし、ある意味邪道とも言える…歴史的背景を踏まえた上で、違った角度から為替政策や制度をご覧いただくと、金融のしくみや強者の論理のようなものが少し見えてくる… …百年に一度の経済危機と言われても、経済システムが今日明日にも変わるわけではない。今後の世界経済や為替制度がどこに向かっていくのか、その中で自分の生活をどう守っていくか、判断材料の一つに本書を活用していただければ幸いである… (引用終わり) この本は、ネットで形成した見立てに準じていて、すんなり頭に入って来る。著者の経歴は、次のとおり。エスタブリッシュメントではないが、だからこそ虚心坦懐に昨今の状況を見ることが出来るのかも知れない。 (引用開始) 岩本沙弓(いわもと さゆみ) 金融コンサルタント・経済評論家。1991年東京女子大学卒業後、日・米・加・豪の大手金融機関にて外国為替(直物・先物)、短期金融市場を中心にトレーディング業務に従事。銀行在籍中、青山学院大学大学院国際政治経済学科修士課程終了。日本経済新聞社発行のニューズレターに7年間、為替見通しについて執筆。国際金融専門誌「ユーロマネー誌」のアンケートで為替予想部門の優秀ディーラーに選出。現在、為替・国際金融関連の執筆・講演活動の他、国内外の金融機関勤務の経験を生かし、英語を中心に私立高校、及び専門学校にて講師業に携わる。著書に「円高円安でわかる世界のお金の大原則」「為替と株価でわかる景気の大原則」ほか。 (引用終わり) ところで、帯の裏に12月の新刊と称して、面白いのを見つけた。島田裕巳「金融恐慌とユダヤ・キリスト教」(文春新書)がそれ。店頭に並んでいるのを見たことがない。これも買いである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 27, 2010 10:09:05 PM
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