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カテゴリ:生活
副島隆彦・佐藤優「小沢革命政権で日本を救え」読了。参議院選挙まであと1週間である。南北戦争のときに、南軍は一旦、メキシコまで撤退して、兵站ラインを伸ばし切るべきであったという。そして、人民戦を展開する。それが常道である。(●印で適宜コメントをはさむ)
(引用開始) 副島 …日本政府やマスコミは、海兵隊というものが米軍の中で低く見られていること、それゆえに持っている結束力とロビー力に気づいていません。なぜ彼らがロビー活動をするかというと、蔑まれているから結束するのです。日本はこのロビー活動を軽視していると思います… …海兵隊…というのは、陸海空3軍に次ぐ4番目の軍隊ですから、格が一つ下で、本当は大佐までしかいないのです。ジェネラル…はいないことになっています。コマンダー…が海兵隊では一番上なのです。 ジョーンズ元海兵隊司令官は確かに政治的な動きをする人物です。ところが米国防衛省…の中では海兵隊出身者が大きな政治力を持っています… …さらにウォレス・グレッソン国防次官補という人物がおり、アジア担当をしています。グレッソンも海兵隊上がりで軍事力の行使も辞さない凶暴な理論の持ち主です。彼の下に国防次官補代というポストがあり、マイケル・シファーという高官がいます。シファーは100人くらいのCIA要員を動かして横田基地と南青山の米軍施設を固めて相当危ない動きをしています… ●副島氏は、マイケル・グリーンとマイケル・シーファを凶暴だという。しかし、こうやって自著で、暴いてしまう。いまや、われわれネティズンは、具体的にどんな工作をするのかに、興味を覚えている。 …シファーは、CIAの破壊工作者たち(NOC…)の部門を統括しています。敗戦後の日本に駐留した、G2のウイロビー准将のウイロビー機関や、キャノン機関の伝統を引いています… …このマイケル・シファー国防次官補代理の上司は、職制上はローレス国防副次官です。ローレスは、ロバート・ゲーツ国防長官の下にいます。ローレス国防副次官が、2005年からの沖縄の米軍基地のグアム、ハワイまでの撤退…の計画の実行責任者でした… ●この上にジョゼフ・ナイがいるとする。普天間基地の問題では、岡田外相が米国に恫喝されたと別のところで話している。そして、亀井静香を持ち上げる。エシュロンで携帯電話は盗聴されていて、日本の米国の手先にリークしてつぶされるので、政治家はめくばせで、コミュニケーションをする。。 …渡辺恒雄はマイケル・グリーン前東アジア上級部長の教え子であり、CSIS(戦略国際問題研究所)非常勤研究員を名乗っています。それだけでなく、オヤジの渡辺恒三議員の頭をおかしくしています。このバカ息子と同じく小泉新次郎・衆議院議員もCSISの大学院を出ており、マイケル・グリーンが論文を書かせています。 もう一人彼らの育ての親はコロンビア大学のジェラルド・カーティス教授です。日本研究の大家でテレビによく出てきます。 ●中田安彦氏が学問道場でカーティス氏が民主党がみんなの党と組むべきだと主張している旨を指摘している。彼らは、米国の国益のために動くのであって、日本の国益を守るのは、われわれ日本人である。ダークサイドに落ちたといわれる菅直人だが国民の生活が第一という原点に立ち戻るべきときだ。景気の腰を折る消費税アップはすべきでない。乱暴にいうと、米国は、ロナルド・レーガン以降、所得税の累進率を弱めて、その結果、財政赤字になった。日本もそれに倣って赤字である。格差を是正するには、高額所得者に課税するしかない。 …この反政府クーデター計画のもう一つの勢力が、アメリカの手先となっているNHKを含むテレビ6社と、大手新聞5社の計11大メディアです。これらの大メディアは、「三宝会」という政治部長会議を密かに開いています。マイケル・グリーン前東アジア上級部長と長島昭久、渡辺恒雄らも出席して、「小沢一郎を逮捕し、有罪として葬り去るための謀議」を企てていました… ●阿修羅などを見ていると一貫してまともなのが日刊ゲンダイであり、週刊朝日がそれに続く。近頃では週刊ポストなどでもまともな記事が載り出したらしい。書籍は従来よりまともで、ラジオもまともだという。問題は、テレビと新聞ですね。朝日では、舟橋洋一がひどいという。 …小沢一郎という人は、中学生の頃からアメリカに育てられた人で、日本国王としての教育、国王教育を受けていると私は考えています。恐らく、戦後の大手石油会社…の日本支社長の奥様が家庭教師をして、小沢少年は英語を習っているはずです。 そしてその娘さんがルイーザ・ルービンファイン女史で、彼女は小沢一郎著「日本改造計画」の英語の元版を書いている。彼女はハーバード大学博士号を持つ女性で、国防省に所属しています。小沢はこのようにして育てられた男です… 小沢一郎の親分はジェイ・ロックフェラー…です。小沢はこの人との盟約関係で生き延びてきました。 …2009年3月1日に、政治資金疑惑で大久保隆規・公設第一秘書が逮捕されて、小沢攻撃が激化しました。小沢を逮捕するのを阻止するために動いたのは… 佐藤 検察は、小沢一郎に関するそのあたりの事情について気づいていない。ブッシュ時代のアメリカとのつながりで、自分たちの知らないアメリカの盾が、自分たちにまだあると勘違いして突き進んでいるということですね。 副島 そうです。検察には、恐らくもう、アメリカからの後ろの盾はないですよ… (引用終わり) ●ジェイ・ロックフェラーは、デビッド・ロックフェラーと対立していて、欧州とつながりが深い。本書で、フリーメイソンやマルタ騎士団等の話も出ていたので、アーカイブ用に記事にしておくつもりであった。しかし、参議院選挙まであとわずかであるし、選挙結果次第で、生活に影響するので、官僚と厳しく対立してきた状況を知る意味で以上を引用した。官僚の人事権や天下りの問題、そして、いつものことだが、法務・外務・財務官僚の後ろ盾、つまり、どっちを見て仕事しているのかがわかる。 追記:天下りの問題は本当にひどいと思う。税金をなんだと思っているのか、怒り心頭に発する。局長、次官の廃止をどうするか、選挙後、菅直人の動静が注目される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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