ハンラボン
独特の香りと歯応えの巨済ハンラボン ●巨済ハンラボン ハンラボンは 1972年日本農林省、果樹試験場口之津支場で清美品種とポンカン(中野3号)を交配して誕生した交種だ。ハンラボンは果梗の部分が飛び出た形が漢拏(ハンラ)山に似ているので、“ハンラボン”と命名して、巨済島では 93年に 5株が導入されたが、事業的な栽培は、巨済面西亭里一円で 5農家、1ha面積で、農業技術センター、ユン・ミョンス氏の指導で栽培技術の普及が本格的になってからだ。巨済島は年平均気温が 13.9℃と温暖な海洋性気候であり、日照時数も2,250時間で相対的に済州島より良好な方であり、年間降水量も 1,800mmと多くの水分を必要とするハンラボンの栽培に適した環境なので、ハイクオリティーの糖度の高いハンラボンの生産に有利な条件が揃っている。特に巨済ハンラボンは糖度が 15brix以上になり、巨済特産品として最高級の果実だ。味が非常に良いハンラボンは、独特の香りと歯ごたえが独特で、誰でもおいしく食べる果物として広く愛されている。特に妊婦のつわりを抑え、子供たちまで食べたらまた食べたくなる巨済特産果物だ。 ●ハンラボンの效能 ハンラボンの表皮には、坑癌作用を管理するリモネン成分が多量に含まれていて、澁皮には脳卒中と喘息を予防するヘスペリディンと、抗癌剤としてよく知られたナラジンを含んでいて健康にもよい。果肉には坑癌、炎症予防、交感神経の興奮作用をするカロチンとシネフリンが含まれている。