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電気ワニ極楽日誌

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2007.12.27
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カテゴリ:読書
 『ちへいせんのみえるところ』
 著者 長新太    発行 ビリケン出版



 今日は義母がかかりつけの病院に行くし、義父は銀座の文具屋へ出かけるというので、私とチビ共は息子のオムツの買出しがてら、近くにある図書館へでも行って、絵本を読ませてやろうかと考えていると・・・「おばあちゃんのお迎えに行ってから、銀座へ行こう」と予定が決まったそうです。
 ・・・そんなに毎日孫を連れ歩かないと気がすまないんですか、おじいちゃん(笑)。

 一方、溺愛されている孫息子の方は、前からそうじゃないかと思ってはいたんですけど・・・美人好きということがはっきり判明。
 昨日アンデルセン公園から帰ってくると、たまたまご近所さんたちが家の前の路上で孫たちを遊ばせていたため、息子と娘も合流させてもらいました。
 中に、「りこちゃん」という、息子より1歳年上のべっぴんのお嬢ちゃんがいたのですが、前から息子は彼女が好きで好きでたまらなかったらしい。
 会うなり、りこちゃんにつきまとう息子。
 キスするくらいに顔を近づけて「りこちゃん、かわいいねー、かわいいねー」と連呼しっぱなし。殆どストーカーですよ。
 たじろいでひきまくるりこちゃん。ごめんねー、うちの息子年より幼いのよー、2歳児なみなのよー、赤ちゃんだと思ってねー、と心の中で謝る母。
 そんな母の気も知らず、りこちゃんのお気に入りのフラフープを我が物顔で引きずってうろうろする娘。
 ごめんねー、ごめんねー、再び謝る母。

 さて、公園から帰ったところなのでいいかげんなところで家に入ろうとすると。
 普段私べったりで離れない息子が「ばいばーい」と私に向かって手を振っているではないか!(驚)
 自分はもっとりこちゃんと一緒にいるのだ、一緒に遊ぶのだ!と自己主張。
 「今日はいいから入りなさい、まだしばらくこっちにいるから会えるんだから」と家の中に連れて入ると、玄関口で
 「きっときっとまた会おうねー、絶対絶対会おうねー、又一緒に遊ぼうねー」と体をのけぞらせて振り向きながら手を振って・・・さながら二度と会えない恋人たちの別れのごとく大絶叫。
 ・・・りこちゃんたちは振り向いてもくれませんでした(号泣)。
 ・・・母ちゃんは今後のあんたの人生の恋愛模様が少し心配だわ・・・。


 さて、前フリが長くなりましたが、先日息子とデパートへ行ってきて購入した絵本の中の一冊です。
 前から長新太という作家さんの絵本に興味はあったのですが、手にしたことがなかったので。
 立ち読みして驚愕。
 まさにシュール!としかいいようの無い世界観の絵本。
 殺風景なグレーの雲がたちこめる空と、おなじく荒野のような地面の間にくっきりとひかれた地平線。
 何も無いその荒野に、脈絡なく「でました」という言葉と共に現れる男の子の顔、象の顔、飛行船、マンタ・・・。
 だがしかしだがしかし。
 暗鬱な絵柄とは真逆な突拍子の無さによって、絵を眺めた後何とも突き抜けた明るさのようなものが心に残る。
 そう、降り続く鬱陶しい雨粒が窓に流れるのを無心に見つめているうちに、何だか心が落ち着く時のような感じ?
 私にとっては何故か妙に心癒される絵本なのであります。
 うーん、私のような意見は少数派なんでしょうが・・・。
 これは息子や娘でなく、私のための絵本として購入しました。
 
 で、本日のおでかけは結局わざわざ長時間かけて銀座までドライブして、義父は銀座の伊東屋で財布を忘れて用事が済ませられず、子連れで入れる店が無いということで、パーキングエリアに駐車した車の中でみんなでおにぎりかじってお昼を済ませました、な、「何だかなぁ」な結末でしたが。
 この絵本があれば大丈夫、かな?(笑)





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Last updated  2008.01.21 15:44:12
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