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2007.12.29
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カテゴリ:読書
『ナラタージュ』
著者 島本理生  発行 角川書店


ナラタージュ 


 ブックオフで見かけたので買ってみました。
 さてさて、恋愛小説や恋愛ドラマがどうしても好きになれないわたくし。
 なんでかなー、歌とか漫画だったりするとグッとくるものもあるのになぁ~??
 (例:ユーミンの『デスティニー』とか、萩尾望都の『A-A’』とか、他にもモロモロ)
 ですが、帯にも「封印したはずのあの痛みをよみがえらせてしまう小説」とか宣伝文句にもそそられるし、評判もいいみたいで前から気になっていたし、これはいっちょ読んでみるか!
 ま、片思いで泣いた思い出はいっぱいある訳だし!
 すっかり子育てにあけくれる日常から離れて、切なく苦しかった青春時代に思いをはせるのもよいではないか??
 
 一気に読了。
 んーっと、んーっと。
 出だしはなかなか良かったです。
 途中までは結構心惹かれましたが。
 ラストもなかなか、と思いましたが。
 
 なんだろなー。
 「ふーん」
 しか残らない(爆)。

 自殺しようとまで思いつめた高校生活、その地獄から救ってくれた教師。
 お互いに心惹かれてもあくまで教師と教え子でしかなかった関係は、卒業と共に別れを迎える。
 しかし主人公が大学に入ってから、演劇部OBと顧問としての交際が再会する。

 このねぇー、恋愛相手の先生ってのがねぇー、実にねぇー。
 主人公やそれ以外の教え子たちの精神的危機を見事に見抜き、即座に行動してレスキューできる、まさに洞察力の天才ともいうべき能力の持ち主なんですが。
 自分自身に関してはもう、ダメダメの一語に尽きる。
 まさに、女性の保護本能をくすぐるタイプで、主人公が先生に惹かれていく理由もわかる。
 必ず私を助けてくれる翼を持った大人であるのに、苦しい過去のヒミツのせいで深く心に傷を負っていて、私が助けてあげなきゃならないっているという、かげりをもったヒーロー。

 そして先生のライバルとして登場するのが、先生と真逆で、情緒的に安定していて友人も多く、何事にもそつがない、主人公をひっぱっていってくれる同世代の大学生。
 主人公は彼に告白されて付き合い、それなりにシアワセを感じて彼を好きになっていくのだけれど・・・。
 
 ここで、教え子の危機に敏感な先生は、逆に教え子の幸福にも敏感で、絶妙のタイミングで邪魔をしにくるわけです(笑)。
 で、傷ついた先生を守らなくては、と主人公は先生の方に気持ちが行き、それに気づいた彼が嫉妬で主人公に暴力的に振舞うようになり、ますます主人公の心は先生へと・・・。

 このあたりの心の動き、実にうまいなー。
 ですが、肝心要の、先生のキャラクターに私が全然魅力を感じないので、その後の先生の重大な裏切りも、主人公が自分を壊してほしいと訴えるほどの情熱もイマイチピンと来ません。
 うーん、恋愛相手に「私を壊して」っていう気持ちが全くわからないし、そのフレーズで某大物作家センセイの『アイルケ』のテーマソングを連想して笑っちゃったってのが本音かも。
 
 ラストは切ないですが、これも「いつまでダメ男に未練もっとんねん!しゃきっとせんかい!」と思ってしまったので、せっかくの切なさも台無しです(爆)。
 「もっとええ男しっかりつかまえてシアワセにならんと損やで!」
 と主人公に言いたくなりました。
 いかんね~、感性がすっかりおばちゃんやね~。 





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Last updated  2008.01.24 23:12:47
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