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テーマ:洋楽(3400)
カテゴリ:音楽
GW期間中ということもあり、マイクロソフトの記事をやめて趣味のエントリーを。 ご存知のとおり、マドンナは最新アルバム「Hard Candy」を4月29日リリースしました。これはデビューアルバム「Burning Up」から25年目にあたり、通算12枚目(11枚目という説もあり)のオリジナルアルバムです。前作「Confessions on a Dance Floor」から2年半ぶりのリリースです。 25年の歌手生活で12枚というのは、2年ちょっとで1枚の勘定になります。洋楽のスーパースターとしては異例のハイペースといえます(下積みのBreakfast clubを除く)。 しかも、前回の「Confessions...」からの1stシングル「Hung Up」はマドンナのシングル史上、もっとも売れたシングル(870万枚)というから脱帽ものですね(個人的にも「Vogue」と同じぐらい好きな曲です)。
徐々に「昔の名前だけ」で生き延びるスターも多い(生き延びるだけでもすごいが)ですが、デビュー20年以上たって、キャリアの更なるピークを迎えるスターも少ない(強いてあげればエリック・クラプトンやエルトン・ジョンがいますが、途中の不調時とのギャップが大きい)ですね。 デビュー25周年っていうのもすごい。あの東京ディズニーランドも今年で開園25周年なので、TDLが出来た年にバーニングアップがリリースされたのか!! そう考えると自分も年をとったなあ。 女性の年齢を言うのは失礼なのだが、マドンナはこの8月でなんと50歳になります。 しかし、「Hard Candy」の1stシングル「4Minutes」のビデオを見ても、往年の「True Blue」時代とあまり変わらずアクティブですね。 この「4Minites」がビルボードにチャートインすれば、エルビスプレスリーの持つ全米トップ10入り36曲を抜いて単独第1位になるという(すでに、6位でチャートインしたので達成)。 プレスリー、ビートルズを抜いてアメリカでもっともヒット曲を産出した歌手ということになった(プレスリーは10年程度、ビートルズは6年程度なので、彼らの短期集中振りはすごいのだが)。 2008年には「ロックの殿堂」入りを果たし、業界では大御所となっている。
私はいわゆる「バブル世代」なんですが、高校生ごろマドンナの「Holiday」をFMラジオで聞いたのがはじめてで、ちょうど第二次ブリティッシュインベイション(カルチャークラブ、デュランデュラン、ヒューマンリーグとか)にかげりが出てきたころに出てきたイメージが強いです。
「Like a Virgin」の強烈なインパクトで一気にスターになりました。同じ時期にやはりスターとなっていたのは、マイケルジャクソン、プリンス、ホイットニー・ヒューストンやジョン・ボン・ジョヴィといった面々でした。やや遅れてU2などがトップスターとなりましたが、今でも第一線で活躍しているのはプリンスとソロとなったボン・ジョヴィそれとコンサート観客動員ナンバーワンのU2ぐらいです。 そのうち、プリンスは途中レコード会社(マドンナと同じワーナー)とトラブルを起こし、精彩を欠き、ボン・ジョヴィやU2はゆっくりしたペースでのアルバムリリースとなっています(ボン・ジョヴィはいいお父さんって感じ、ボノは結構太りましたね)。 マイケルやホイットニーなんて「お騒がせ裁判沙汰スター」になってしまった。マイケルは幼児虐待疑惑、ホイットニーのニュースといえばボビー・ブラウンとの離婚話ばかり。 マドンナも離婚やら再婚やら私生活では色々あるものの、仕事に一切影響しないのがすごい。彼女はあるインタビューで「スーパースターになって、得たものと失ったものをしっかり自覚できた」と語っている。 したがってマドンナとその他のスーパースターの違いは、強烈なそのプロフェッショナル魂なのかもしれない。いまだに毎日トレーニングを欠かさないらしく(腹筋200回だって、すげー)、その節制振りは有名だ。「Confessions・・・」のアルバム発表前に、落馬して全治3ヶ月の骨折をしたらしいのだが、予定されていたプロモーション活動をキャンセルすることなくこなした、というエピソードがある。主治医は「マドンナだったら大丈夫。鍛え方が違うから」といって太鼓判を押したという。 コンサートでは骨折したレントゲン写真を映像で流して、自らは乗馬スタイルで「Like a Virgin」を唄っています。 この辺の「職業魂」が評価を得たのか、彼女は、ワーナーブラザーズからLive Nationに移籍し、10年間で120百万ドルの契約を交わしたといわれています。契約総額もすごいですが、今から10年ですからねえ。還暦ですよ。けどそのときは、還暦のイメージが吹き飛んでしまうような女性になっているのでしょう。 鍛えれば女性はいつまでも美しくいられる、というのを地で行くような感じ。 だからでしょうか、マドンナは女性に大変人気があります。学生時代、女性友達からマドンナのCDを貸して欲しいとよく言われたことがあるのですが、5月1日にニューヨークで「Hard Candy」のプロモーションライブのニュースをロイターのビデオニュースで見ましたが、感想を聞かれていたのは女性ばっかりでした。 また、ビデオクリップも毎回、若い男を挑発してリードしていくような雰囲気に仕上がりますが、こういったのも女性が潜在的に「こうなりたい」という心理を写しているのでしょうかね。
個人的には、80年代はセクシー系のイメージが強く、90年代前半は「エロい」印象が強いのですが、「ボディ」(弁護士の若い男性を誘惑する役)を見て、ちょっと過激すぎて嫌になった。「Ray of Light」のころからセックスシンボルという雰囲気がなくなって、女王のイメージが強くなった。その後は、あまり性的にどうだ、という対象ではなく、音楽をメインで捉えますね。 鍛えられすぎて、あのボディを見ても女性を感じない、というのが本当のところかな。したがって「カッコいい」と感じます。 「Hard Candy」はかなりヒップホップが取り入れられていて、正直前作「Confessions on a Dance Floor」の方が個人的には好きです。「4Minutes」は一番ヒップホップが強く、インパクトも大きいのですが、一番気に入ったのは「Miles Away」でしょうか。この歌、キムタクのドラマの主題歌らしいですね(多分ヒップホップが一番少ない)。 また、「She's Not Me」では、あのプリンス&ザ・レボリューションでギターを弾いていたウエンディがギターを弾いている。懐かしい。 しかし、政治的でもなく、純粋にダンスミュージックを追求するスタイルに戻って一安心。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/04 12:21:55 AM
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