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テーマ:株式投資日記(20511)
カテゴリ:コーポレートガバナンス
関連ブログ TCI VS Jパワー その13 総会の結果とCSX問題 08年6月27日
TCIと同じくアクティビストヘッジファンドである3Gが起こしたプロキシーファイトの結果がいまだに決着が付かない。6月25日にニューオーリンズの貨物引込み線で行われたCSXの株主総会で、全12人の取締役メンバーの改選のうち、5人の独立社外取締役の座をめぐってファンドが推薦する5人が取締役入りするかが争点となっていた。 投票後、まず、7月の16日「予備的調査」の段階におけるFT.ComやNYTの報道では、ファンド側は5人のうち4人の座を勝ち取ったといわれていた。「Eraly Result in CSX Fight:4 Sheats for Hedge Fund」 この結果を、独立検査役を務めたIVS Assosiatesが表明したといわれていた。 しかしながら、7月の22日になっても正式発表しないCSX側に苛立ちを見せたファンドに対し、会社側は「開票レビューに時間がかかる。結果は議決権に引きなおすと0.2%程度の差まで接近しているため、慎重を要する。予備的調査の段階ではミスも発覚された」などといい、 7月25日になって、「5人の独立社外取締役のうち、3名が確定した。」とやっと発表。1名は会社側の推薦者で、2名はヘッジファンド側の推薦者だが、肝心のTCIと3Gの代表者が宙ぶらりんとなっているという。そう、あのクリス・ホーン氏はお預けを食らっている。 非常に接近しているので、より詳細なレビューが必要なのだという。
当然ファンド側は、この「牛歩戦術」にいらだっている。そしてあのISSも同様にCSX経営陣を批判している。いわく、株主の声を反映しろと。 会社側の思惑は、8月25日に例のエクイティスワップの公判があり、ファンドの議決権のうち、いくつかが、さらに無効になるのではという期待を抱いているのだという。これにより、クリス・ホーン以下をKick Outできる可能性を捨てきれないようだ。 粘るなあ。あんな辺鄙な場所でやらずに、上等なホテル、かつ、本社のあるフロリダでやれば、一般株主も多数参加できて結果が違ったかもしれない。
一方のファンド側。 取締役を仮に4人送り込んだとして、業績を倍にして(TCIは4倍に出来ると言った)、なおかつ株価も相応に引き上げることなどできるのだろうか? 最終目的は当然株価リターンの満足でしょうから。株価チャートは結構天井のような気がするなあ。
プロキシーファイトが目的化してしまっていないか? ファンドがプロキシーファイトで取締役で乗り込んで出来そうなことって、不稼動資産の早期売却とかぐらいだと思うのだが。 公共事業に対し、どういった「公的使命」と「株主の長期利益」を両立させるのか、実験台のようになってきた。 仮に成功すれば、世界の公益上場事業にとっては 「悪夢」 になりかねない。失敗すれば、非公開化の道を歩むのか? TCIの目的は何なのだろう?
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Last updated
2008/07/29 02:19:09 AM
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