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元・経営コンサルタントの投資日記

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2010/05/05
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テーマ:洋楽(3398)
カテゴリ:音楽
マドンナの最新ツアーである Sticky & Sweet TourのDVDを観ました。

前回のConfessions Tour は来日しましたが、今回は来日はなし。

 

なんでも今回のツアーでは400億円の興行収益があり、ソロアーティストの世界一記録を樹立したそうです。

(マイケル・ジャクソンがもしツアーを行ったら、と思うと複雑な心境ですが)

  

前作以上にショー舞台は電子化され、派手になっていました。巨大な液晶でしょうか、パネルがあるので様々な映像が流れます。おそらく日本製なのでしょうが、優れた技術を使いこなすのは、いつも海の向こうの人。

設備投資も力を入れていましたね。

 

MSGで前座を自己申告した、はむつんサーブ という日本のパントマイム系のダンサーが数曲でバックダンサーを務めていたが(「RAIN」 では和装で踊っていた)、有名になったKENTO MORI君(マドンナとマイケルジャクソンで取り合いになった日本人ダンサー)の姿はたぶん見られないと思う。マイケルのオーディションだったのか。

日本人を起用したあたり、マドンナも来日しなかったけど、日本には意識があったようですね。

 

 

 しかし、

彼女は失礼ながら、51歳、その年であのスタイルやダンスは脱帽。しかしながら、今回はダンスシーンが減って、ギターシーンが増加。元来ロック好きの私はサプライズ。

 

マドンナは2000年ごろからコンサートでギターシーンが出始め、80年代90年代のマドンナを知る私にはひっくり返るような出来事だったが、それでも弾く曲は「Lay Of Light」など限定的だった。

 

今回は更にギターで弾く曲が増加していた。往年の名曲「BORDERLINE」をギターで歌うマドンナ。あの若かりし頃の名曲が一気にロックモードに。

 

圧巻だったのはアンコールシーンで登場した、最近の大ヒット曲、「HUNG UP」のギターは、ほとんどレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの様だ。

 

図1.gif

 

ギターの腕前も上達しているように感じた。声の方はロバート・プラントというわけでもなかったが、ダンス出身の人とは思えない。

 

金髪をなびかせる女性のギタリストというのは、ハードロックバンド HEARTのナンシー・ウイルソン(THESE DREAMという全米ナンバーワンヒットがあり、実姉のボーカリスト、アン・ウイルソンとともに、やはり 女ツェッペリン と言われていました)

(どういうわけかロックの世界で金髪をなびかせるのはほとんど男性のような気がする。女性を酔わせる男性セックスシンボルがショウビズ界の金髪(例ジョン・ボン・ジョビ、デビット・リー・ロス等))。

 

マドンナの体力は衰えても、気力の衰えは欠片も見られなかった。

 思えばプロフェッショナルに徹した自己管理と飽くなき挑戦心がこのような成功をもたらしたのだろう(一説には、ワークホーリックだという声もある)。

 

過去スーパースターは何人も登場したが、彼女ほど太く長く活躍した人もいないと思う。

 

以下思いつくままに過去のスーパースターを羅列

 

  • エルビス・プレスリー(60年代~70年代、途中軍役があったが、せいぜい20年。しかしスター達のあこがれになった)

 

  • ビートルズ (60年代に限定、ポールもジョージも正直ソロになってもマドンナほどコンスタントに成功しているとは言い難い。しかし、解散してからも影響力はナンバーワンだろう。マドンナの靴をステラ・マッカートニー(ポールの実娘)が担当しているらしい)

 

  • マイケル・ジャクソン(結局、82年のスリラーを超えることはなかった。90年代に幼児虐待事件で失速。ただし、ジャクソン5時代のキャリアをカウントすると30年以上第一線だった。早熟だった)

 

  • ホイットニー・ヒューストン(今ツアー中ですが、コンディション不良を批難されている。また、離婚したものの、あの美声より絶え間ない夫婦喧嘩の方が有名になってしまった)

 

  • マライア・キャリー(元祖歌姫だったが、最近はちょっと太めのボディコン系でセクシー路線のつもりのようだが...)

 

  • ブルース・スプリングスティーン(結局、Born In the USAを超えることが出来ないが、昔気質のアメリカン骨太ロッカー)

 

  • プリンス (現役ですが、レコード会社とのトラブルが尾を引いてしまった。物理的なスタイルや曲も変わらないが、彼のピークは80年代から90年代止まり。ファンには生理的に好き嫌いが激しい対象ですが、私は好きな方だった)

 

  • ジョン・ボン・ジョビ(今なお現役スーパースター。しかし活動ペースがスローペース化している。かつてのセックスシンボルも今はよきパパ)

 

  • U2(コンサートツアーではマドンナと双璧をなす現役スーパースター。今後はローリング・ストーンズ化してしまうのか。ボノの環境問題やアフリカ問題等の政治活動も盛ん)

 

  • デビット・ボウイ(引退説がささやかれている。90年代以降はさすがに人気も低迷。ドイツ中の女子高を休校させたものだ。音楽的には終盤でも進化を続けており、「Changes」を貫いて成功した珍しい人)

 

  • ローリング・ストーンズ(60年代~2000年代初頭まで活躍。約40年間第一線。ただし、90年以降はアルバム発表もスローペース化。今やロックの化石。70年代以降はスタイルをほぼ固定化。株でいえばコカコーラのような感じか?)

 

  • フィル・コリンズ(残念ながら80年代から90年代前半ぐらいまで)

 

  • エルトン・ジョン(ダイアナ妃の葬式の「キャンドル・イン・ザ・ウインドウ」で完全復活したものの、70年代の人気はない。奇抜な帽子がトレードマーク)

 

自分の年のせいか、最近のショウビズの傾向か、圧倒的なスーパースターが生まれにくくなっているようにも思う。そういうのはウケないのでしょうか?

 

マドンナはあと数年で、ポップミュージック史上もっとも成功したアーティストと間違いなくなるだろう。






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Last updated  2010/05/05 01:52:42 AM
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