今日の株式見通し=機械受注きっかけに値ごろ感強まるか
東京市場は寄り前に3月の機械受注が発表される。市場予想(前月比マイナス4.6%)を上回る結果となれば、米国市場同様に値ごろ感からの底堅いスタートが予想される。 日経平均の昨日安値は4月10日高値やマド埋めに近い水準にもなり、一旦買いが意識される水準。ただ、決算発表ではメガバンクを筆頭に金融関連が予定されており、後場は上げ幅縮小の動きか。目先的には上値の重い動きが続こうが、日経平均は一旦5日移動平均線に向けて反発の動きとなろう。 14日のNY株式市場でダウ平均は46ドル高と反発。前日の大幅下落による値ごろ感のあるなかで企業決算などが好感され底堅いスタートとなった。中盤以降、金融やハイテクセクターには一段の上昇余地があるとの見方が強まり、ダウ平均は一時91ドル高まで上昇。終盤にかけて上げ幅を縮小する展開となった。 NASDAQ は25日移動平均線を回復して終了。S&Pの業種別では金融やテクノロジーなどの上昇が目立った。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ10円高の9140円。円建ての清算値は9125円となった。 昨日の東京市場は全面安の展開となった。東証1部の値下がり銘柄数は1438と1月13日(1564銘柄)に次ぐ今年2番目の高水準。日経平均、TOPIXともにマドを開けて下落し、陰線を形成した。外部環境の悪化で自動車やハイテクなど国際優良株が総崩れ。資源関連株、金融株などにも売りが広がった。 日経平均の一目均衡表では今日から基準線は8998円で当面横ばいが続く見込み。転換線は横ばいから今日は9059円に上昇する。その転換線上昇に株価が押し上げられるかどうかがポイント。落ちてくる株価の力と下から突き上げる壁の強さが試される局面だ。 軟調な動きが続き日柄調整が長引く可能性もあるが、節目が集中する9000円処を下値で意識できる以上、下落トレンド入りを判断するのは時期尚早であろう。 上値メドは5月11日高値9503円や、3月10日安値から3月26日高値までの上昇幅のN計算値9690円処など。一方、下値メドは、転換線の9059円や基準線8998円、4月28日安値8493円などが考えられる。