今日の株式見通し=強含む展開で大幅高もありえるか
東京市場は強含む展開が想定される。連休明けの米国市場の底堅さが何よりの好材料となろう。主力の国際優良株や資源関連株などへの資金流入に加え、昨晩の米金融株の上昇で銀行株の大幅上昇が期待される。一方、通信や小売などの内需関連の動きは鈍そうだが、低位株物色はしばらく続くだろう。 日経平均は9000円を意識した動きが予想されるが、高値圏でレンジを縮小する動きになっており、一目均衡表で転換線が上昇する今日、明日あたりで上値トライの動きが強まるかどうかが注目される。 13日の米株式市場ではダウ平均が前日比25ドル安と反落。NASDAQやS&P500は小幅ながらも3日続伸となった。米財務省がGMへ破産申請法の準備を命じたとNYタイムズが報じたことを嫌気したことや、主力企業の決算発表を前に利益確定売りが先行し、ダウ平均は一時119ドル安まで下落した。ただ、直近の金融株への楽観的な見方に加え、業績発表への期待を背景に金融セクターが上昇。ダウ平均は8000ドル台を回復すると終盤にかけて次第に下げ幅を縮小した。 S&Pの業種別では特に金融の4.8%上昇が目立った。ドル建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ130円高の9020円。一方、円建ての清算値は8945円となった。 昨日の東京市場では日経平均は反落、TOPIXは続伸した。東証1部の値上がり銘柄数は982と全体の57.8%に達し、売買単価は536.2円と今年最低を更新。2003年5月20日の531.9円以来、5年11ヵ月ぶりの低水準を記録した。 日経平均は5日移動平均線に安値は一度もタッチすることなく、先週末のレンジ内でもみ合いが続いた。3月安値を基点とした下値支持線を意識しながら、基本的には1月7日高値や昨年11月高値などを目指した強い基調は継続。どのタイミングで上に抜け出せるかが注目される。 上値メドは、1月7日高値9325円や昨年11月5日高値9521円など。下値メドは、転換線8759円(14日見込み値)や4月1日高値8351円などが考えられる。変化しやすい日柄は、17日、22日-24日などが挙げられる。