今日の株式見通し=中国株、機械受注、SQ後の動きがポイント
東京市場は昨日同様、商社・非鉄、海運など資源関連中心の展開か。デバイス関連や低位のハイテク株なども物色されよう。中国市場はきょうから取引が再開される。休場中は世界の株式市場は堅調であっただけに、上海総合指数の動向からも目が離せない。 日経平均は5日移動平均線の上昇を背景に上値をどれだけ伸ばすことができるかどうか。米株市場の先高期待は強く、それを先んじて織り込む動きになれば大幅高となる可能性も。それには、寄り前に発表される8月の機械受注(予想前月比2.1%増)の結果や、10月限オプションのSQ算出後の堅調な株価の動きなどの支援材料が必要となる。 8日のNY株式市場でダウ平均は61ドル高と反発。新規失業保険申請件数が改善したほか、昨日に発表されたアルコアの決算内容を好感した。また、NY金先物が再び史上最高値を更新したことで、素材セクターが相場をけん引。中盤以降は、下院で住宅購入に関する税控除制度の延長を審議していることが明らかになり住宅セクターが堅調に推移する一方、金融セクターは上昇幅を縮小する動きへ。UBSが一部地銀の投資判断を「Sell」などに設定していたことが重しとなった。 一方、NASDAQやS&P500は4日続伸、業種別ではエネルギーや素材、一般消費財などが上昇。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ40円高の9900円、円建て清算値は15円高の9875円となった。 昨日の東京市場は3日続伸。東証1部の騰落状況は上昇703、下落844と値下がりが若干多く、規模別株価指数は小型のみが下落。バルチック海運指数などを背景に海運株が急騰したほか、商社、非鉄など資源関連の上昇が続いた。その一方で、電力、不動産など内需系が換金売りに押され上値を押さえた。 日経平均は週足で26週移動平均線を上回って終了した。短期的には戻りが続く可能性はあるが、8月前半から2ヶ月続いたレンジ相場の下限10140円処のネックラインあたりからは戻り売りが強そうだ。 日足ベースの上値メドとしては、日足雲下限の9908円や10月1日安値9965円、日足基準線10102円(9日見込み値)など。一方、下値メドは、週足基準線9630円、9月24日高値から28日安値までのE計算値である9474円などが考えられる。変化しやすい日柄は、10月14日、15日、21日、11月2日、16日などがある。