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カテゴリ:読んだ本
第29回小説推理新人賞受賞作品であり、2009年の本屋大賞ノミネート作品です。
告白 湊かなえ 内容紹介 我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。 ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。 選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。 これは…一気に読んじゃいました。 内容に夢中になるというより、ガーっと読める文章なんでしょうかね。 というより、一気に読める文章じゃないと、この内容は重すぎると言うか、救いようがなくなるというか。 登場人物がみんなどこか病んでて客観的視点の欠けた人ばかり。 「自分は正しい」との思い込みで展開していく物語だけど、 誰もが多少なりとも潜在的に持ちあわせているような“負”の部分なのかな?とか考えてみたり、 この行き過ぎた形が現代に多い犯罪と共通点があるように考えたり…。 読んだ後にスッキリもサッパリもしない、苦い読後感が残るけど、考え詰めたり、思いつめたりしないのが 自分自身も「残酷なもの」「悪意」に慣れてしまっているのかなと思わされました。 2009年の本屋大賞のノミネート作品で一番最初に読んだ本になりました。 大賞の発表は4月6日なんですが、どれが受賞するでしょうね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月22日 12時08分41秒
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