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カテゴリ:読んだ本
確か、何かの書評で紹介されていたのかなにかで読みたかった本です。
とんび 重松清 内容(「BOOK」データベースより) つらいときは、ここに帰ってくればいい。 昭和37年、ヤスさん28歳の秋、長男アキラが生まれた。 愛妻・美佐子さんと、我が子の成長を見守る日々は、幼い頃に親と離別したヤスさんにとって、 ようやく手に入れた「家族」のぬくもりだった。 しかし、その幸福は、突然の悲劇によって打ち砕かれてしまう―。 我が子の幸せだけを願いながら悪戦苦闘する父親の、喜びと哀しみを丹念に描き上げた、 重松清渾身の長編小説。 やられました。娘が3歳の誕生日の日に読んでいる場合じゃないのに、一気読みです。 もう涙が止まらず、どうしようもありませんでした。 自分に子供がいるから…それだけではないんでしょうけど、ヤスさんの気持ちがよくわかるんです。 フィクションのはずなのにリアリティがありすぎて、子供という立場でもある自分と、 親でもある自分を重ねてしまったんだと思います。 以前に流星ワゴン を読んだ時は「家族」という物について考えた小説だったんですが、 『とんび』は親の刹那さが胸をうつ小説でした。 海でアキラが海雲和尚に諭される場面、海雲和尚の手紙、アキラが入社試験で書いた父の嘘という作文も、 照雲の迫真の演技、涙がこぼれてこぼれて仕方ありませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月05日 21時59分42秒
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