「成田美名子」と私(1)~「エイリアン通り」~
例の如く真夜中に旦那を実家に走らせて録画した(いつもすまない…旦那様…(^^;ゞ)NHK-BS「漫画家・成田美名子」ドキュメントを見るはじめておめにかかる成田美名子さんは想像していたよりも物静かな落ち着いた雰囲気の方であったしかし真面目で、芯が強そうな自分の軸がしっかり確立されているところは彼女の描かれる漫画そのものだ番組では成田さんのこれまでの漫画家人生をと照らしあわせて数々の作品を振り返った*成田さんの漫画、好きです明るく、静かでまっすぐでほどよく笑えてほどよく真面目人物や風景、日常用品などの「目に見える」絵も心配りとか雰囲気とか気持ちとか「目に見えないもの」も美しく丁寧に描いている最初に成田さんを知ったのは友人から借りた漫画「エイリアン通り」主人公の金髪のアラブの王子シャールくんは確かに美しかったがhakapyonが惹かれたのはシャールに影のように仕えるアラブのベトウィン・セレム氏だ今まで読んだ漫画ではたいていヒーローヒロインは日本人か欧米系ここにいきなり第三国・アラブの男の登場は衝撃的であったセレムは物静かで穏やかな青年であったアメリカのシャールの元で他の同居人たちと普通の暮らしをしていたのだがあるとき飛行機事故に巻き込まれたのをきっかけに今までの安穏とした暮らしに嫌気がさし彼は、砂漠に消えるシャールとの複雑な関係などほかにも何か理由があったのかもしれないが詳細は忘れた(^^;hakapyonが憶えているのはセレムのベトウィンの血が定住を拒み放浪を求めたということ長身に長い黒髪をアラブの民族衣装に包んだセレムがひとり、砂嵐の中に消える姿・・・かっちょええなあ「アラビアのロレンス」や「キル」そしてこのセレムというキャラクター遊牧民のお話はやはり、好きです細部まで丁寧に描かれたイラストレーションのような美しい絵開放的なロスの風景ビバリーヒルズの豪邸に住む王子様ゴージャスな雰囲気「エイリアン通り」には少女漫画の王道ともいえる華やかさがあった,おまけにサブタイトルがすべて映画のパロディになっていたのも、オシャレ*世間的には成田さんの才能を知らしめた代表作「エイリアン通り」であったが彼女自身としてはこの作品で書き残してしまったことがあったようだそれは「なんとしても生きていく」というチカラつまりは「生命力」この人間の持つ「生命力」を描くために成田さんは次回作「サイファ」を執筆する・・・(2)へ続く