「ナポレオン・ヴェルサイユ展」鑑賞。(江戸東京博物館)
リンクしていただいている一村雨さんのブログに紹介されていた両国・江戸東京博物館で開催されている「ナポレオン・ヴェルサイユ展」に行ってきました!!展示会の内容は一村雨さんのブログをご参照くださいすばらしく見ごたえのある充実した展覧会でしたhakapyonは「江戸東京博物館」がダイスキですまず建物の威風堂々えらそーな外観が好きです東京の最高裁静岡の県立総合病院そしてこの江戸東京博物館四角四面ででかくてリッパな建物を見るとなぜか、ときめいてしまうのです(理由はわからない)そしてエントランスにあるジャポニズムな土産コーナーにときめき足元の床に広がる東京の江戸~明治の頃を再現した地図にときめいてしまうのですこの日も前日に行った深川のベニサン・ピットの場所を見つけ「そうかあ~このあたりはやはり昔は船着場ならびに倉庫街だったのね」と再確認ナポレオン展はめっチャコミで大人気!でもここは天井が高いので込み合っていても開放感がありまするナポレオンの好きな緑色を基調とした部屋を再現したものが展示してありました彼が緑色を好んだという事実が非常に興味深いです猛り狂った闘争心を抱く征服者は緑色に安息と癒し(平和の色でもあります)をもとめたのでしょうか?豪華絢爛を好む妻・ジョセフィーフの趣味に比べて質素で簡潔で無駄のないものを好んだナポレオン武人はこうでなくては^^ナポレオンは戦場でイキル男戴冠式で冠を被って皇帝として正装した姿より騎馬にまたがって闘う姿のほうがずっと生き生きとみえますちなみに戴冠式の絵(写真)にはちょっと高いところから満足そうに息子の晴れ姿を眺めるナポレオン母の姿が描かれていますかあちゃんの影響力が強かったんだろうなあと思わされる構図でした「サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト」(ダビッド作)教科書などにも掲載されている名画です風の中、馬にまたがり峠を越えようとする姿の勇ましいことぽおっと見とれてしまいました・・・(風になびくマントの赤がこれまた鑑賞者の気持ちを高揚させるのですううう)実際は馬ではなくロバに乗って越えたというのを知ってオイオイ(^^;と思ってしまいましたが画面の演出上、やはりロバはまずいよなあロバは(ロバじゃあの躍動感はでないだろ・・・)この馬にまたがるナポレオン以外に並み居る名画の中でも特にインパクトのあった作品は征服者というよりも哲学者のような厳しくも静かな表情で側近から離れてひとり腕を組み暗い闇の中でドイツ国王の棺をじっと眺めるナポレオンの「静」の絵画とツボに描かれたギリシア風のレリーフ月桂樹の冠を頭に被りハダカ姿のナポレオンが(←コレには本人から「ハダカはヤメテ!」とダメダシがでたようですが(^^;)翼の生えた勝利の女神に導かれながら(←ニケ?)二頭立ての馬車をひきながら前進しオーストリアなどの欧州諸国の「鍵」を奪っていく光景そのレリーフの片隅にはかのローマ帝国の英雄・ジュリアス・シーザー(カサエル)も好んだラテン語「Veni, vidi, vici.」 (= 来た、見た、勝った )が刻まれていました(カッコイイ~!!)コルシカ島に生まれ欧州を征服し皇帝となったものの最期はセントヘレナに流されて死後、パリ市民に見送られながら凱旋門をくぐり文字通りに凱旋帰国したフランスの不世出のヒーロー・ナポレオンその風景を見てわたしはF1の「音速の貴公子」セナのブラジルでの国民葬とモンゴルの英雄・ジンギスカンを思い出しました征服者は旅の途中で果てる運命故郷では死ねない運命でも彼らの魂は必ず故郷に帰りその後も語り継がれ愛されるいままでは特に思い入れもない歴史上の大人物でしかなかった「ナポレオン」でしたが今回の展覧会でその闘争に明け暮れた生涯とたゆまぬ征服心の足跡を辿ることによってすっかりナポレオンのプロパガンダ戦略の術中にはまり気が付いたらナポレオンブランドの制服を着せられてしまっていました