発見日記

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• アリス・イン・ワンダーランド　3D＜日本語吹替版＞

  夫の振り替え休日が取れて、やっと見ることができた。午前中は自由席なのが良いなぁ。夫婦割引とはならず、2000円で3Ｄを見ることになった。見てからしか言えないが、そうでない選択もあったかなぁ。珍しくトラブルがあり、少々待たされた。メガネの上にメガネはだんだん辛くなる。外に出てら、体が慣れるまでに時間がかかった。なんとも不思議な色彩感覚は面白かった。でも素晴らしいとまでは。女性が社会に出始めた時代のお話だったかも。アリスとかパンドラとか勇気を持って生きた女の子のお話は魅力的だと思う。女性を封じ込めようとしても、もうすぐそうはいかなる時代の、脅しを効かすようないやな話だなぁと、パンドラの箱を読んだ時思ったが、その類の話は多いのねぇ。お茶会のテーブルにサマーベリータルトを見つけ出せなかった。看板にはあったが。日本でサマーベリータルトを見つけて食べたくなった。

  2010年06月09日

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• オーケストラ！

  20分前ではほぼ満員。かなり前の方の席になってしまった。ロシアではこんなことが起こっていたのかと、びっくりする。広い国のあまり報道されない苦悩を知ることになった。感覚もずいぶんと違い、人のつながり方も、時間が過ぎたからこそ語られる。すべては音楽、チャイコフスキーの曲で編まれていた。映画音楽に使われるチャイコフスキーの曲はかなり頭に残る。場面と音楽が重なると、チャイコは泣けるよと夫が言っていたが、まさにそうだった。このヴァイオリン協奏曲もしばらく残ってしまった。ロシア語とフランス語の飛び交う映画で、字幕をしっかり読むことになる。そういうことかぁと知らない世界、特にロマの人々の暮らしも垣間見えて、新しい発見となった。少々疲れて、次に向かうかっぱ橋の前に、お茶をしようと、夫がどんどん入って行ってしまったのは高級な喫茶店だった。もちろんそば粉のクレープとポットの紅茶はとっても美味しかったけれど、早めのノーを心がけよう。

  2010年05月22日

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• シャーロック・ホームズ

  シャーロック・ホームズはＯＯ７のロンドン版のようだだった。こんなに武術に秀でているとは、ちょっと意外で、そんなに強くなくてもいいのにと思った。なるべく知恵で生きてもらいたいなぁ。といっても、めまぐるしい場面転換のなかでの謎解きについて行けず、やっぱりロンドンの街散歩の感覚で見てしまった。ロンドンといえば暗い画面で、石畳に馬車。１９世紀末の街のようすが興味深い。あちこち、ホームズの周辺を見てしまった。できればもう一度観て見たい。まだ謎解きに納得できていないので。

  2010年04月10日

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• カラヴァッジョ　天才画家の光と影

  日曜日は礼拝とまた午後の礼拝にも参列し、それから夜までの間に見ておこうと銀座に立ち寄った。素晴らしい絵も大変な人生だったことも知識としては知っていたが、何よりも当時のローマの街に驚いてしまった。当時もローマは恐ろしい場所だったらしい。今も魅力的で、本当に面白く興味惹かれる街で、もう一度行きたいとも思うが、いつも気をつけていなければならまいと思うとどうしようかなぁと思ってしまう。人があまりいない場所、ボルゲーゼ公園は良かったなぁ。その地を時間を経てから歩いていたことはちょっと感動する。カラヴァッジョの人生の再現ドラマのようで、絵と同じような色調であったので、描かれた背景が手に取るように分かる。なるほど非難の嵐だったことも、それでも素晴らしい作品になってしまっていることは面白い。また、聖書もかなり深読みしていて、聖書時々読みのワタシはカラヴァッジョの絵に強烈な印象を持ってしまう。印象派の美しさよりも真実を捉えようとする眼力に反応してしまう。モデルを描くということは、そういうことだったのかと知った。何はともあれ、描かれた人は時間を越えて姿を保ち、だんだんと聖なる人に変化してしまうのねぇ。生きているときは壮絶な人生だったかも知れないけれど、今は美術館で多くの人の心を魅了している。

  2010年03月28日

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• しあわせの隠れ場所

  ちょっと開いたすき間のような時間に上映時間が当てはまって、見た映画だった。日常でよく迷うような課題を次々に突きつけられ、それを諦めないで解決してゆく、引き込まれる映画だった。クリスチャンの多い国ならば、考え方のベースが同じなので、共感できるところが多いと思う。ほんとうによくある日常考えている発想とほぼ同じ場面がところ変わって描かれている。母親の思いで決めさせているのではと、自分で歩もうとしている大人になろうとしている時に、どう独り立ちしてもらうか、1人で歩こうとして行くか、人間としても、小鳥の巣立ちのように進化の過程でも迷う場面なんだなぁと、大昔から引きずって行く課題であったことに気づく。アメリカの良さと、人種で住み分けている現実も見せられ、幸せと不幸せは隣にあり、能力は人が人を導くことによって大きく引き出されることも改めて知ることになる。愛するには勇気が必要で、知恵が加われば、小さいことから変えることができる。そう作られていると思う。

  2010年03月27日

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• 食堂かたつむり

  教会の大掃除をしっかりやった後、緑のぶどうトンプソンのタルトとコーヒーで贅沢なお茶の時間をとった。すっかり帰るつもりでいたら、どうしても映画を見たいと夫は探し回った。それで、タイミングの良かった「食堂かたつむり」を見ることになった。まぁまぁ面白いお話だった。朝聞い放蕩息子のお話のヒネリのようにも思える。放蕩息子の父は牛を1頭宴会に使ったので、特にそう思う。「息子と父」より「娘と母」の関係の方がもっと繊細で込み入っていて、こじれたら一筋縄ではいかないかもしれない。料理をとても丁寧に作るという姿勢が良かった。どれも心の栄養になっている。じっくり作ったものをゆっくり味わえば、確かに人生は良い方向に向いて行くかも知れない。料理の映画は帰りに美味しい食事をと思ってしまう。電車が一時止まってしまったので、四川料理を食べることになった。花山椒の効いた麻婆豆腐は舌がしびれてしまったが美味しかった。結果的にはぱぱっと美味しいになって映画の主旨を生かしたわけではなかった。

  2010年03月14日

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• パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

  なかなか良い映画だった。ギリシャ神話と現代をうまく調和させて面白かった。冒険はやっぱり３人組。どこかで見たような役割分担だが、これが一番安定的なんだろうなぁ。オリンポスの神々、もっとじっくりお顔を拝見したかった。ケンタウルスやサティロス、メドゥーサたちが個性豊かで、楽しかった。最後まで楽しませてくれた。ギリシャ神話が現代に散りばめられ、なぁるほどと思う。

  2010年03月08日

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• ＤＶＤ「天地創造」

  ＤＶＤ「天地創造」を見たいと夫に言ったら、買ったらというので、あっけなく手元に届いた。創世記のを忠実に映像化してあるようす。音楽も前衛的で、ただ現代の場面転換の激しい映画に慣れてしまっていると、かなり眠くなってしまう。それでも、家事を放棄して見てしまった。天地創造は生き物が出てくる頃から、現実的になってくる。４０何年も前に撮影した鯨やエイの映像は本当に素晴らしい。「オーシャンズ」に劣らない見事な生き物たちが見えてくる。ノアの箱舟はトラもライオンもチンパンジーもゾウもたくさんの鳥も出てきて圧巻。ここは何度でも見ることになりそう。バベルの塔もスカイツリーのようにほっそりしている塔だった。アブラハムの物語辺りから複雑になってくる。聖書片手に読みながら見ると面白そう。

  2010年02月22日

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• 恋するベーカリー

  日曜日の夕方、早めに夕食を済ませて映画館へ。７時からの映画は結局4人のお客さんだった。贅沢に見てしまった。比較的豊かなアメリカ市民の暮らし、感覚ってこういうことなのかぁと思った。幸せになるって簡単なことではないのは共通かもしれないが。成功しているからといって、毎日幸せを感じているわけでもない。キッチンを場面をよ～く見てみると、それはそうでしょと納得。大皿料理はパーティには見栄えがするけれど、どれもカロリー過多過多。絵になるお家とキッチン、ベーカリー、菜園はいいなぁと思う。そのどれもをキチンと管理するのは難しいと思う。名優の喜劇。こういうアメリカ映画もなくちゃぁね。

  2010年02月21日

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• オーシャンズ

  見終わって、これからはフカヒレは食べないことにしようと決めた。ヒレだけを切り取られたフカが生きながら海底に沈んでゆく映像は強烈だった。もちろん、日々命あるものをいただいて生きて行く以上、心して生きなくてはと思う。北斎の波を映像にしたような、大きな荒れた波が印象的だった。海の力強さと豊かさ、ルールを破ってしまった人間の勝手さを思う。美しい青い豊かな海を汚してしまう人間。本当に情けなくなるくらい悲しい。大波に揺れることのない映像が素晴らしかった。視点の定まった撮影の方法をとっているのだと思う。そうでなかったら、船酔いしてしまいそう。また海の中の音を、たぶん小さな音もていねいに拾っている。カニの大群など、遠い海の人間の知らないところで起こっている出来事がとてもリアルに、潜れない観客も見ることができた。本当に素晴らしいと思った。鳥たちの逞しさに驚く。かなわないなぁ。飛べて泳げる自信のためか、一番余裕を持って生きているような気がする。後日、DVD「天地創造」を見たら、海の創造の場面では４０年以上前の海の生き物が平和に暮らす穏やかな映像を見ることができた。たぶんどちらにもイグアナは出演していた。オーシャンズはウミイグアナがいい味を出しており、天地創造ではたぶん地を這うものとしてリクイグアナのように見えるは虫類が見えた。どちらも最先端の撮影機器で撮影してあり、生き物はどちらも美しい。天地創造の方が平和に生きている印象が強いが。

  2010年02月20日

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• ヴィクトリア女王　世紀の愛

  いろいろ終えて、「ヴィクトリア女王　世紀の愛」を見に行った。懐かしのケンジントン宮殿だと思っていたのだが、良く似ているが、別に宮殿での撮影だったようだ。でもよ～く似ている。ヴィクトリア＆アルバート美術館、Ｖ＆Ａに行ったり、バッキンガム宮殿見学コースに行ったことがあるので、場面場面が興味深かった。あの家具、あの壁紙、まさにイギリス繁栄の時代を映していた。確かに、ヴィクトリア女王の絵は威厳のある姿の彫像と、黒いドレスばかりの絵しか見たことがなかった。こういう訳があったのね。宮廷とはいつの時代も陰謀が渦巻いているて、複雑な物語がある。改革は難しいが、意志の強い聡明なパートナーの存在がなければ進んで行かない、歴史の重みがずっしりとある。Ｖ＆Ａのなんとも不思議なコレクションはお二人の趣味だったのかも。系統だたない王様へのお土産のコレクションでもあったかも。笑ってしまうものあったなぁ。まぁ、そういう意味でお二人の幸せを垣間見た気がする。ケンジントンガーデンのオランジュリーカフェで食べたサマーベリータルトは美味しかったなぁ。そのサマーベリータルトを、これから公開される不思議の国のアリスのポスターのお茶会のテーブルに見つけた。あれは、マークス＆スペンサーのお店で見たような、庶民的な感じのタルトだった。女王様もテーブルについておられるので、もう少し奮発していただきたかったなぁ。

  2010年02月11日

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• かいじゅうたちのいるところ

  絵本は昔買って、持っていて、読んだと思うが、印象はあまりない。夫がもこもこしているかいじゅうを見に行こうというので、出かけた。確かに不思議な景色だった。忘れてしまったが、こどもの心ってこういうことなのかも知れない。大人として生きる平凡な毎日が残念だけど、うれしい。久しぶりにスープカレーと、北海道のソフトクリームを食べて帰った。ソフトクリーム350円は美味しかった。ソフトクリームはメニューにあれば試してしまう。

  2010年02月06日

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• アバター ３Ｄ

  やっと見ることができた。映像は美しく、だんだん青い宇宙人の姿にも慣れてきた。ストーリーはなぁるほど、こうなるでしょうというもの。見終わると、疲れていた。あちこちで疲れたぁという声がする。帰りにちょっと一休みして、小倉あんみつを美味しくいただいた。AVATARは、ヒンドゥー教で（この世に現れた神の）化身、権化。具体化、具現。コンピュータではグラフィックス中の人物を示すアイコン。マジンガーもガンダムもアバターも、時代が下るにつれて、自分の代理を持ちたくなってきたのかと思う。肉体を超えた能力を持ちたいと思うのが人間で、良いかどうかはわからないけれど、そうなりつつある。でも映画でさえも、虚しさがかなりついて来るのをはっきり感じてしまった。

  2010年01月27日

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• Dr.パルナサスの鏡

  アバターはいっぱいで遅い時間になってしまうため、しかたなく見た映画。なんとも不思議で、イギリス人ならではの複雑なストーリー展開で、ついて行けなかった。もう一度観る機会もないと思うが。ただロンドンの街のようすが興味深く、あのような小屋がるのが不思議ではないように思う。ワタシにとって一番印象に残ったのは、雪の中を旅して来た悪魔が遮光器を眼から外した場面だった。まさに遮光器土偶のあの遮光器！どうして悪魔が、土偶が遮光器をしているのだろうか。遮光器土偶も大英博物館で展示されていたことでもあるし、ロンドナーのだれかが、気づいてはっとしただろうか。

  2010年01月23日

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• のだめカンタービレ

  大画面でオーケストラを聴くというのは面白い。映像向きの、映画で良く取り上げられる「ボレロ」や「1812年」はやっぱり絵になるなぁ。演奏も良かったと思う。カメラワークも素晴らしく、音楽会場から都市の美しさを気のきいた角度で撮影してあった。一番後ろの良い音の席で見ることができたことも良かった。しばらくは1812年の曲が頭に貼りついていそう。またＣＤを引っ張りだして聞いたら、のだめの演奏の方が素晴らしく聞こえた。ＣＤはよく見たら指揮はカラヤン、ベルリンフィルだったが。ワタシはチャイコフスキー、夫はバッハと夕食後テレビを消して、ステレオの前で音楽三昧の日々が続きそう。バッバをipodに入れてみようかしら。後編も楽しみだなぁ！！

  2010年01月11日

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• カールじいさんの空飛ぶ家　３Ｄ＜日本語吹替版＞

  ３Ｄというのは料金が少々高いなぁ。面白かったし、きれいだったけれど。でも1/3は眠ってしまった。映画に行って眠ってばかりなのは、きっとちゃんと疲れが取れていないからかも。この日は午前中高齢のチチの用事に付き合って、一緒に食事もした。だから一日おじいさん一色という感じだった。おじいさんはおばあさんなしには１日も暮らせないということがよ～く分かる。また、長年住んでいる家から離れたくないのも、そうだなぁと思う。カールさんも冒険者だったのは奥さんの方で、実はその後をついて歩いていたのだと思う。我が家と似ている。また、家の使い方を良く知っていることも、大変大事。つまりは夫婦で協力をして大掃除を続けて行ったことが基礎となったと思われる。片方に偏ることなく、協力して行うことが実に大切。本年の大掃除前に見ておいて良かった。確かに夫はいつもよりしっかり力を合わせて掃除をしていた。

  2009年12月28日

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• ジュリー＆ジュリア

  良い映画だったのに、案の定半分しか記憶にない。睡眠不足は、エスプレッソドッピョでも辛いガムでも克服できなかった。フランス料理に本だけで挑戦するのは、難しい。どこかで食べておかないと、イメージできない。でも若いころはそうもいかず、ワタシも日本語版「フランス式おかずとお菓子」に挑戦したものの、材料は似たものでという段階で、非なるものだったように思う。ジュリー＆ジュリアも理解ある夫のおかげでということになる。ワタシもそうだったかも。ただ、あまりに高コレステロールな料理はやりがいはあっても、年齢とともに日常でなくなり、やっぱり本格的なフランス料理をプロの腕で食べたい、たま～にと思うようになってしまった。焼きリンゴはリクエストに応えても良いかも。１羽を料理するのは、面白い。フランス産の七面鳥を来年は焼いてみようかしら。

  2009年12月26日

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• ２０１２

  ２本見ようと出かけたが、予定した映画はチケットを買うにも長い列なので、この映画だけ見ることになった。未来のノアの箱舟ものに仕上がっていた。いろいろな見方もあるだろうけれど、もしもこれから箱舟を用意される方は、動物を運ぶのにヘリコプターで包装したゾウやキリンを吊るして運ぶのは考え直していただきたいと思った。同じ動物園内の移動ですら、輸送箱に入ってもらって大変気を使った作業をしているのに。ほんとにヒトにも動物にも過酷な映画だった。日本の小ささを思い知るような扱いでもあり、かといって中国の方々に対してもどうかなぁと思い、結局アメリカ人の発想が鮮明に出ていた。

  2009年12月12日

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• 谷中暮色

  １１月２５日のつもりで書いたのに今日の日付となってしまった。谷中の映画を見に新宿に行った。午前中１回のみで教室程度のスペースだった。知っている場所が映っていたり、どこかですれ違っている見たことあるような方が登場したり、興味は尽きなかった。五重塔の礎石しか見たことなかったので、やっぱり実物の燃えてるようすは残念ながらも迫力がある。盛り込まれていることが多いので、散漫になってしまっているが、谷中はまとめるとしたら、こうなるのかも知れない。旅人の谷中観となっていると思う。ヴェネツィアの路地と共通する、地元の人々に愛されている町が描かれている。

  2009年12月04日

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• 沈まぬ太陽

  あの太陽の映像はアフリカだったのかぁと思った。地平線に沈む満州の太陽ものようにオレンジ色だったのか。アフリカゾウの映像は象徴として入れられたと思うが、猟はワタシには後味が悪い。あのアメリカの動物園は行ったことがあるなぁと思ったら、まぎれもなく、あの大阪の遠景は通天閣のサヴァンナのエリア。あのライオンさんとあのキリンさんも名演技していた。ニューヨークの動物園としても通用してしまうのが愉快。戦争を重く引きずる世代のほぼ最後のメッセージのような気がする。本当はもっともっと「お国のために」が色濃かったと思うが、ずいぶんと薄まっていた。若い時代に死に直面しながら生きてきた世代の生き方をもう一度見せられた。確かに江戸時代からの古い価値観の名残がまだある時代だったなぁと思う。そこを何とかしたいと生きていたように思う。そしてその世代が年老いた現在、やっと少しずつ変わり始めた。変えようとして変わった時は、世代交代している。そうやって積み重なって今がある。弱い者がちゃんと生きられるようにと思った方から２０００年以上は経っているが、確かにそうなって来ていると思う。

  2009年11月06日

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• 私の中のあなた

  夫の振り替え休日を利用して、大忙しの中、次の目的地の近くの上野で見た。1時間近く日比谷公園の水曜コンサートで立っていて、銀行で待たされて、映画が始まってしまうために郵送を依頼して、5分前にたどり着いた。眠ってしまうかと思ったが、なんとか見ることができた。久しぶりに登場人物が良い人たちなので、ほっとした。強い母親は、それは強くなるでしょうけれど、他に考え方があろうとも突き進んでしまう、これは第3者として見ているので理解できるが、当事者となると気づきにくいと思う。頑張る母には何も言えなくなるのはよくあることで、他の視点で考えるようにしてもらうのはかなり困難だ。発想を変える柔軟性を持って暮らしてゆきたい。もう母親卒業ではあるが。俳優さんの演技が上手く、こどもたちが特に素晴らしい。裁判ものでも裁判が主でないところが良かった。日本の家庭ももう少し、親子で遊ぶ暮らしができるといいなぁ。アメリカでも時間を作ってきちんと遊んでいるようだが。親子で遊ぶ時間は多いようで少ない。楽しい思い出が楽しい人生を作って行く。

  2009年10月28日

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• 火天の城

  安土城建設の工程を垣間見られて、興味深かった。たぶんそうかなぁと想像できる部分は見ごたえがあった。昔の技術も大したものだ。もう当時の建築で残っているのは数少ないけれど、身近では上野公園の中の東照宮の前にある、寛永たしか15年（1638年）と刻まれている大鳥居も、同じように人のチカラで建てたと思うと、感慨深い。その年は島原の乱。時代考証が甘いので、残る映画になるのは難しいかも知れない。家族の物語を現代風に盛り込むのは、失敗だったと思う。せっかく、安土のセミナリオのオルガン演奏とキリエの合唱で、時代を描いていたのに、残念なことだ。時代考証できる人材がいないのかもしれない。もっと歴史学者は論文や本の世界だけでなく、活躍の場を広げて欲しいと思う。それも役目だと思う。

  2009年09月19日

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• 里山

  緑が豊かできれいで、丁寧な撮影が素晴らしい。ここまでねらうかと思う。ダイナミックなナショナルジオグラフィックの映像にはない日本感覚の映像が展開してゆく。植物も動物も、とっても身近に、接近したレンズと一緒にこちらの心も接近してしまうように思えた。急にいとおしくなってしまう。はちみつのしずくに映る姿を捉えた映像に感動した。そして、しいたけやはちみつの美味しそうなこと。映画の影響は即、アンテナショップでの買い物に反映され、はちみつ３点セットに手が伸びた。銀座で新鮮野菜を安く買えるのはうれしいので、トウモロコシを３本購入。なんと甘く美味しかったこと。

  2009年08月28日

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• ナイト ミュージアム２

  夜の動物園経由で上野東急で見た。昔ながらの自由席で、ほぼいつも座れるのでうれしい。活躍するのは、アメリカ史では有名でも、日本ではお馴染でない英雄たち。でもやっぱりアメリカでも水戸黄門のように一件落着できる人がいたのには驚く。なんといってもリンカーン大統領は尊敬を集めていることを知る。魔法の石板が金色で、デザインが電車のポスターのクレジットカードのチップに酷似していたのが可笑しい。種々雑多な展示品ならではの博物館なのでつくれるお話だなぁ。日本の博物館では、あまり考えられない。美術品ばかりで、お皿が動いてもねぇ。鎧兜が動き出すと、怖いが。

  2009年08月16日

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• 南極料理人

  ムスメとワタシたちと3人で新宿で。こういう組み合わせで見るのは久しぶり。本当に南極のような北海道だった。狭い室内の暮らしは宇宙生活ともつながり、狭い空間の楽しみは電話と食事となってゆく。いかに楽しく、食事を演出するかはこういう場だからこそ大切となってくる。特別に特別に作るのもエネルギーが要る。家族のように喜んでくれる人々のためにだから、それが保てたのだと思う。限られた食材、水、燃料、気圧の関係で、たぶんかなり工夫のいる調理であったと思う。仕事としてというより、家庭料理人のようになってきているのがわかる。やっぱり、おじさんたちはラーメンなのかぁと思った。確かに夕食はラーメンを食べたくなる。中華そばは食べても、ラーメンは年に1回も食べないワタシにとっては不思議な現象に思えた。

  2009年08月14日

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• アマルフィ 女神の報酬

  水曜日なので、１時間前ではもう良い席はなかった。景色が美しく、ローマの知っていいる場所を大画面で見ることができたのでうれしかった。やっぱりイタリアは明るい映像でなくちゃ。「天使と悪魔」は暗い画面で残念だったもの。日本映画は死ぬ場面はそうはないので、安心して見ていられる。ストーリーもなかなか面白い展開だった。イタリアロケというものの、俳優さんたちが走っている場面が多く、本当にお疲れさまでした。坂道を全速力では、本当は景色など目に入らなかったかもしれない。クリスマスなのに人が少ないのが不思議だったけれど、クリスマスの飾りつけは楽しかった。ミキアーモクロダと予告ではたどたどしかったイタリア語をガンバッテ使っていて、上手になっていたと思う。テレビイタリア語のヴォカブリ宮殿も知的なくだらなさが気に入ってつい見てしまうが、走ってもイタリア語でもきっとハードだったに違いない。次回もありそうな感じがする。是非、カッコ良いだけでなく、知的なくだらなさも入れてほしいと思った。

  2009年08月12日

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• クララ・シューマン 愛の協奏曲

  火曜日ならば千円というので出かけたら、７時の回しか席がなかった。待つこと３時間半。結局並ぶお寿司屋さんに並んで、夕食に時間をかけた。作曲家を描く映画は傑作「アマデウス」を超えるのは難しいのかもしれない。有名なエピソードを繋げ、また曲を生かすのは難しい。シューマンの曲はそんなになじんでいないので、そうだったのかというくらいで、深く読み取ることはできないし。作品を生み出す芸術家は苦しいのは良く分かる。超天才以外は苦しむ。芸術家の妻も大変な苦労をすることになる。クララの才能がシューマンの作品を現代でも生かしているのかもしれない。渋谷の人の多さに、ましばらくは行かないぞぅと思いながら帰宅。

  2009年08月11日

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• セントアンナの奇跡

  美しいトスカーナの風景に、こんなに悲惨なことが起こっていたとは。アメリカ軍、ドイツ軍、イタリアの村の中でも対立があって、３ヶ国語が飛び交う。複雑な状況を映画で知ることになった。あまりに人が死んでゆく辛い映画であったが、今年一番心打たれた。おなじ神に祈っているのに、どうしてこうなってゆくのか。軍隊の上下の規律の恐ろしさを知る。あまりにいろいろ不条理があって、文章にするには難しい。昔も今も虚しく悲しく辛いばかりなのに、戦争を起こしている。しばらく引きずりそうな映画だった。

  2009年08月08日

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• ハリー・ポッターと謎のプリンス

  ２回見る予定の１回目。毎回のことながら、１回目では良く分からない。だんだん暗い画面になってきた。最初のロンドンの場面をもっとゆっくりじっくり見たい。暗くても魅力的なイギリスの風景、ロンドンの街、妖しげな魔女。成長したハリーもお仲間もまだまだ苦労は続きそう。あの素敵な大食堂は修復されるのだろうか。学生時代の食堂と規模は違うが、な～んか似ていて、機会があったら、もういちど学食で食事したいと思う。ロンドンにはどうして、怪奇なストーリーが合うのだろうか。本を読んでいる夫の解説を聞きながら、歩いて帰った。

  2009年07月26日

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• 路上のソリスト

  夕方から見たので、動物園経由では、当然眠くなってしまった。良かれと思って行ったことが裏目に出てしまうのは、どこにでもあることだが、人を救おうとするのは、ホントに難しいことだと思った。人と人の間に共通するものは、点のようなものなんだろうか？聞いてみても、解決策は見つからないことも多く、関わりを持つにはかなりのエネルギーが要る。でも素晴らしいことに、人は人を救おうとする。チェロの美しい音楽が響いている映画で、路上で暮らす人々がロサンジェルスには９万人いるという事実を知った。そして援助しようとする人々も多い。ちゃんと見なかった分、消化しきれないものが残ってしまった。ひとりひとり事情が違うことを知り、理解するのは、たぶん一人では難しく限界があると思ってしまう。帰りの電車で混んでいても一人分空いていたのは、路上の人が二人でお酒を飲んでいたからで、周りの人はじっと静かにしていて、二人の楽しそうな大きな声が聞こえていた。

  2009年07月04日

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• 劔岳 点の記

  映像が美しかった。特に秋の赤と黄色と緑の混在する山の風景が素晴らしい。山登りの単調な動きの映像にクラシック音楽が、より美しいものにしている。特にヴィヴァルディの四季の冬が特に心に響いた。明治40年の暮らしが少し見えた。冬は夏のための履物を編む。まだまだ江戸時代の履物「わらじ」がいかに優れた道具であったことかが分かる。ヨーロッパの道具にも勝るとも劣らない技術だと思う。また、この時代を描くの暮らしの技が絶滅して行く中で、今撮っておかなければ、もう撮れない類の歴史的映像になったと思う。俳優さんもスタッフさんたちの努力が実を結んだと思う。人でなければ撮れない映像、チーム、仲間の心意気で完成できたと思う。雪の中に初めての足跡をつけて行く俳優さんたちと、それをさらに上の位置から撮影して行く大変さが伝わる。でも大変さを美しさに変えてしまっていることに拍手！！

  2009年06月20日

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• スター・トレック

  上野の映画館で観た。動物園を経由して不忍池方面にというコースがこのところお気に入りだ。自由席で、そんなに混んでいなくて、近くに「みはし」があって、お赤飯を軽食にできるので。なんだか、とっても気軽だし。そうだったかなぁと昔見たテレビや映画を思い出そうとしたが、スポックさん以外共通点は見当たらない。宇宙戦艦ヤマトのような、スターウォーズのような、転送されるのはどこでもドアのような、未来となれば、もう考えられたことはすべて利用されているのねぇ。アメリカ映画らしい、細かいところには拘らない姿勢でストーリーが作られている。キャプテンも世襲で良いのか、気になったわぁ。

  2009年05月30日

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• マルタのやさしい刺繍

  美しい風景のみんな顔見知りという小さな村のお話。「グラン・トリノ」は妻に先立たれ、マルタは夫に先立たれ、マルタの友人にも施設に入れようとする息子家族と、そうしたくないお年寄りのエピソードも含まれていて、世界各国おんなじような状況なんだなぁ。若いころ好きだったことを封印されている、またはしているのも、子育てや暮らしに追われる時期には仕方なかったのかもしれない。長く生きられる時代になって、若いころの夢をもう一度実行でいるのは、幸せなこと。母は50年近く弾かなかったお琴を弾き始めてもう10年くらいになっただろうか。演奏会にはでなくても、昔覚えた曲をもう一度おさらいしているようだが、充実した毎日を送っているようだ。老いてもできることを見つけ、イキイキしているおばあさまはよく見かける。おじいさまがそうはゆかなくて、怒鳴りつけるばかりだったり、どうしたものか。周りがアレコレ言っても、湧き出でて来るものがあればこそ。なくても、この映画のように、イキイキしている人を助ける側に立つものいいかも知れない。ほんわり楽しい映画だったので、帰りに映画にも出ていたにエメンタールチーズを買うことになった。うすく切って、赤ワインと巻き寿司のお弁当と焼き鳥で。夕食はデパチカの200円引きにお弁当にすっかり乗ってしまった。

  2009年05月24日

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• マンマ・ミーア！　

  見逃した映画の2本立てが上映されていたので、見ることになった。景色が美しかったのと、ミュージカルを自然のなかでというのも面白かった。若くはない俳優さんたちの熱唱熱演も良かった。あんまり姿形にこだわらなくても、楽しく踊っているのは、こちらもほっと楽しくなる。重い映画の後だったので、気分が変わって良かった。娘に「行ってらっしゃい。」を言うころになると、もうそれは自分の足で歩き出し、もうこちらへは戻ってこない。そうだったなぁと共感した。自分の足で階段を上って来るマゴ娘も、もう自分意思をより濃く持ってきていることを感じる。笑顔で送り出せるよう、得た経験を伝えられるものから伝えておきたい。言うのではなく、一緒にかんたんな仕事をするのがお互いに面白いことに気付いている。

  2009年05月24日

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• グラン・トリノ

  あまりに人間の基本で、ほんとに実現できないことを、現代で実行したお話と思う。見終わって、とても疲れたが、隣人を愛することを真正面に描いている。つまり、キリストを重ね合わせて見ることになる。お隣の人々との関係が変わって行くのは、一緒に食事したことから始まる。一緒に食べ、一緒にビールを飲んで、表面はあまり変わらないものの、個々のの中は見事に変えられている。人間はきっと古来からそうだったかもしれない。食べ物、飲み物を間にして、食べながら、話ながら、親しく、相手のことを考えるようになって行く。びっくりな結末だったけれど、その姿が十字架を表していた。そう考えた発想はキリストの最も伝えたかった「愛」そのもの。アメリカの現実も見えて、日本はこうはならないようにと思う。自分も大切、相手も大切にと、よ～く考えてからの行動がきっと実を結ぶのだろうと思う。難しいが。

  2009年05月23日

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• 天使と悪魔

  上野動物園経由で上野の映画館で観た。学生のころ、大学のホ「ールで上映されていた「枢機卿」を見た時、内容がなんとも消化しきれず、「分からない」ことだけが印象に残ってしまった。それから時は瞬く間に流れ、「天使と悪魔」を見て、キリストは「たがいに愛さない」ととっても簡単なメッセージを伝えたのに、どうしてこんなことにと思う。映画だから、お話だから、いたしかたないと思う。枢機卿たちの判断がなかなか。そうそう、イレギュラーは判断は後世をとんでもないことに導いてしまうのは、歴史に語られております。間一髪の判断が救いあるもので良かった。バチカンに実際に行ったこともあるし、カステロ・サンタンジャエロの前も何度も通ったのだけれど、映像は映画のもので、本物ではない。おどろおどろしさは微塵もなく、被写体になるスイス衛兵、のんびりお喋りする警官。キビキビ動くイタリアンポリースなど見かけなかった。スリ注意のアナウンス。「お静かに」と各国語でアナウンスされてもガヤガヤのシスティーナ礼拝堂。ほんとにここでコンクラーベが行われるの？と思うほど。映画の最後の方にチラと出てくる会衆席入口の立派な扉が記憶に残っていない。あんまりな映像はセットで撮影されたのだと思うが、それは許可はされないでしょうと思う。天使と悪魔、悪魔の方が頭も行動も素早く、能力豊かに見えるが、何も変えることはできないのだねぇ。変わるのは、ゆっくり熟成されて、本当にこれで良しとみんなが納得してから、ゆっくり決まって行く。映画から、日常のヒントを得たような、ミステリーというより、今回は考えさせられた。おかげで、礼拝中ずっと思いが巡っていて、礼拝の順番が分からなくなってしまった。神さま、ごめん。

  2009年05月16日

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• スラムドッグ＄ミリオネア

  連休で雨のせいなのか、２時間前では前から２列しか空いていなかったので、良い席で見るべく、４時間半ブラブラとデパートを歩いた。インドの映画を見るのは、たぶん初めてだったと思う。お約束の最後のダンスも面白かった。ストーリーの作り方が上手く、あらゆる所に伏線が張り巡らされている。お兄ちゃんの生き方も、こどものころとほぼ同じ行動で、スラムで生きるとはこういうことなのかと思う。スラムの映像を見せられてしまうので、ここで生き残るためには、自分を諦めて行くことなんだなぁと思わせる。巨大過ぎて、どうにもなるものではなさそうに思える。人をだますのも裏切るのも悲しい。６０年前の戦災孤児がたくさんいた日本、そして生き残って大人になった寅さんの世界が日本にはまだ息づいていることを思い起こし、寄り添って生きてきたことを誇りに思う。「スラムドッグ＄ミリオネア」は悲しく面白い恋愛映画になっていると思う。

  2009年05月06日

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• レッドクリフ PartII

  雨の中を映画館に急いだ。大きな画面で見たかったが、一番大きいスクリーンはアニメに取られていて、残念。印象に残るのは火攻めの油を魚から作っていたこと。そうすると、この戦いは相当魚臭かったと思う。また、魚油ではあのような爆弾のようにな発火は難しいと思われる。まぁまぁ、古代の人々も、現代人も戦うためには、先端技術を駆使すること。また、敵も味方も、民の心を惹きつけていた王さまに描かれていた。病人を見舞い、年中行事を大切にし、自らが戦う。王妃の行動も、旧約聖書のエステル記を思い起こさせる。国民のために行動する自発的な勇気が王妃に備えられる。美しさもあると、さらに有効ということが分かる。お団子が美味しそうで、微笑ましい場面だった。白玉をみつで食べるような、「みはし」に行きたくなったけれど、混んでいるだろうと思う。

  2009年04月25日

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• ヤング＠ハート

  この日はこれで２本目。これも８０歳ロックのメンバーに取材したドキュメンタリー映画。見ていて楽しく、良い人生に参加させてもらっているような気になってくる。いろいろあったに違いないが、人生あと少しという時期に、こんなふううにいきいき生きられたら、最高だろうなぁ。ここでも、与えられたタレントが最期まで活かされている。楽しく、心地よい仲間がいる幸せは、晩年になってこそ一番光を放つような気がする。今までにすでに与えられているワタシの能力って？と思うが、このまま、このまま、できる範囲の無理を乗り越え乗り越え、なんだろうなぁ。

  2009年04月14日

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• ベルリン・フィル　最高のハーモニーを求めて

  音響を考えて、真ん中の後ろ寄りに席を取った。ベルリン・フィルの濃厚な音楽が続く。これを作りだしているのは、個性豊かな人間たちであることを、またその能力の高さを見ることになる。アジアの都市への演奏旅行のドキュメンタリーなので、各地の事情とそこの人々がまた興味深い。大きな国ほど人の顔は多様に思える。東京が美しく撮られていた。夕方駆けつけて、慌ててサンドイッチをほおばったので、満足したお腹と温かく暗い空間、心地よい優秀な音楽を聴くとなると、夢と現実を行ったり来たり。

  2009年04月14日

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• ワルキューレ

  ドキュメントのような映画だった。軍隊はこう動かされるのかと、命令を待ち、戦って死んでゆく兵隊さんを思う。末端はきっと今も何のためかなど知らされないのだろうなぁ。そういう部下たちのためにも、戦争を早く終結させたい思いが、不自由な体となったシュタウフェンベルク大佐に実行を決意させたのだと思う。ヒトラーを地位につけたのは国民であっても、こういう方法しか残されなくなってしまうのは時代なのか、もう現代は法が整備されていて、一人が支配するようにはなっていないと思いたい。映像では、もうすぐ敗戦を迎えるドイツ軍がピカピカで、かっこよく、しっかり統率され、負ける軍隊とは思えない。ここまで、やっても、まだまだヒトラーの運の強さにはかなわなかったのか。上に立つ人の決断の弱さか。命令の伝達の過程がよく描かれていて、タイプラーターから穴のあいたテープ、文字を印字したテープ。そして、現場には封筒に入った命令書がオートバイでもたらされていた。強い者に付く現場意識をどう掌握するかも考えておかなければならなかった。オオカミの巣の見事に植林された森が素晴らしかった。木がよく手入れされているなぁと感心してしまった。トム・クルーズの控えめの演技が素晴らしかった。不死身のスパイの印象を超えたように思う。

  2009年03月30日

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• ディファイアンス

  ダニエル・クレイグ主演の映画というので、見に行った。さすがに、銃の扱いが上手い。リーダーの苦悩もよく表現されていた。復讐の後味の悪さも、００７と重なる。第２次大戦下とはいえ、ユダヤ人の原点出エジプト記が実現している。原点を貫く強さとしんどさを見たようにおもう。映画で描くのはここまでで、現実は今まで語られなかったことからも、語れない、伝えてはいけないこともあったことだろう。モーセが率いてエジプトから連れ出したのは良かったが、その後の約束の地カナンへたどりつくまでに、とんでもなく果てしない物語が続いていたのを思い出した。世界的な旧約聖書を記した偉大な民族が、今もまだ旧約の世界を生きている難しさは、どうしようもないのか、遠くからは良く分からない。ともかくも、この映画は辛い物語でも、音楽が美しいので、救われる。重い映画だが、今年の映画の中で、心に残る作品となると思う。

  2009年02月20日

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• レボリューショナリー・ロード／燃え尽きるまで

  理想の夫婦に見え、申し分のない暮らしができている中での葛藤。妻の提案に戸惑いながらも賛成して実行しようとする夫。どうも旧約聖書のアダムとイブのエデンの園の物語と重なる。古今東西、夫は妻の革命的な新しい提案に乗ってしまう。ただ、よしとされるか否かはあるだろうと思う。マザッチョの「楽園追放」の絵のイブの嘆きの表情と、ケイト・ウィンスレットの演じた表情がワタシの中でダブって見えた。1950年代の日本から見れば（３丁目の夕日のころ）、考えられないほど豊かなアメリカのビジネスマンの暮らし、思わず、キッチンを観察してしまった。郊外の家は広く、これはもう美しく保つには専業主婦が必要と思う。昔のお屋敷は使用人がたくさん必要とされたように。１人で孤独な作業をこなさねば、毎日快適ではなかったと思う。まだまだ情報量は少なく、突拍子もない思いつきと思われてもしかたないところ。新しい考え方は女性の方が得意としていて、妻の考えに乗った方が面白いと夫は思うのかも。また円満に行くことを大事と考えているふしもある。数ある失敗を乗り越えて、もう少し緻密な計画を立てて提案をしたい。ワタシの場合はこの春どこの動物園に行こうか？と考え中。

  2009年02月15日

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• ００７／慰めの報酬

  美しい世界遺産の街で、それもお祭りのときに、お願いだからやって来ないでと思う。東京には任務はないようにお願いしたい。思いきり壊したり、理由があるとはいえ、何人も殺したりの忙しい画面の連続は、もうすぐワタシはついて行けなくなりそう。それさえなければ、なかなか見ることのない国や街を見ることができるので、興味深い。シエナ、ロンドン、ハイチ、ボリビア、どこも面白かった。プロは１発でと。確かに周りが敵だらけの国で戦うことになった、兵士となった若者は恐怖で市民を打ち続けてしまうと聞いた。古今東西そのような歴史が繰り返されている。目まぐるしく、面白いが非常な世界。超一流のスパイ。映画の中だけであって欲しい。ジョニー・イングリッシュを見るとほっとする。

  2009年01月31日

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• K-20（TWENTY） 怪人二十面相・伝

  見るつもりはなかったのだけれど、見るなら現実離れした映画が見たいと思い、夫と待ち合わせた。夫はワタシは見ないだろうと、前売りを買ってあったので、必然的に水曜日になってしまった。戦争が回避されると、華族制度が温存され、こうなっていくのかなぁ？日本と似ているが異なる国。風景も建物も見たことがあるような、ないような。大仰な機械には驚くなぁ。昔のマンガの世界。バットマンのようなスパイダーマンのような、ワタシの好きなVフォー・ヴェンデッタも思い起こさせる。久しぶりに面白い映画だった。ありえないながら、敗戦は形を変えた革命だったと思い知る。制度をすんなり変えるなんて、そう簡単にはできないことを実行してきた。農地解放ですっかりお金に縁はなくなった暮らしになったのに、翻弄されたおばあちゃん本人からの愚痴など聞いたことはなかった。確かにお嬢様だったのに。今では考えられない複雑な身分制度はあったが、そこはうまく摩擦がないようお互いに暮らしていたように思う。「階級闘争」など歴史用語？は違うなぁと学生時代、歴史書を読んで考えていた。生きている人々は学者より賢く現実を暮している。あの陸軍の衣装を父が持っていたので、まだ持っているのだろうなぁ、特に帽子が生々しい印象だった。本当にいやな感じでも強いインパクトで頭に残ってしまう。明智探偵が正義っぽくなかったのは、そうだったのかと納得できた。遠い昔のお話を現代に面白く伝えてくれた良い作品だったと思う。続編は期待できるのだろうか？

  2009年01月21日

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• ウォーリー

  すっかり忘れていたが、３日にスカラ座で見たのを思い出した。宇宙もの未来ものでも、不思議とノアの方舟のお話に戻るところが面白い。何千年も前の洪水伝説から旧約聖書に取り入れられたノアの物語は、どの時代にも共感を得るお話となっている。鳩が持ち帰ったオリーブの葉ということになってはいるが、ギルガメシュ叙事詩の断片的なお話から発展させてきたものなのだろう。時代を超えて好まれるお話はとっても単純で励まされる。こうあったら良いのにという共通の希望がある。小さな植物がどんなに希望をもたらすことか。テーブルの上の小さな鉢植えから、大森林に至るまで、冬の景色の中にもうチューリップが芽を出していることに気づいた時、再生の始まりは本当にうれしく、力づけられる。未来を描きながら、日常を見直せる、素敵な映画だった。

  2009年01月03日

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• ブタがいた教室

  チケット購入の時に、投票用紙も配られ、投票をした。見る前の投票は、「食べる」。生まれたばかりのコブタは、動くソーセージのようで、美味しそうなピンク色だった小学生の頃の思い出がある。どうのような文化の中に育ったかで、公園のハトも美味しそう、水族館のお魚も美味しそうと思えて、不思議はないように思う。ワタシもオーブンに入るくらいの大きさの鳥はまず、美味しいかどうかが先にきて、かわいいとは思えない。毎日、キッチンで料理するので、これは生きるものの宿命で、ほとんど人間のみが、感謝したり、可哀そうに思ったり、感情を伴うのだと思う。映画は理想の教育実験室で、ありそうもないような気もする。でも、ここまで設定に設定を重ねたので、大きなこどもの論議にもって行けた。大人でなくて、こどもが見れば、また重い選択を迫られる現実もあることを知ることができて良いと思う。食べるなら早いうちに、育てるなら、よ～く考えて現実と相談かなぁ。オーブンに入る大きさのうちの決断が必要だった。

  2008年12月06日

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• レッドクリフ PartI

  なるほど、技術を生かすとなったら、三国志なのかぁと思った。史実を膨らました物語なので、想像の広がりがある。戦術を立体的に見られるのも面白い。地上からでは分かりにくい陣形も、一目瞭然。中国の英雄って強い。決してかっこよくないけれど。鎧兜がなんとなく「はにわ」に似ている。攻めて来られたら、恐ろしい。海で隔てられることで、何度も危機は避けられていたと思う。盾を使った戦術はトロイを思い出させ、模様のある太刀は稲荷山古墳の剣が新しかったら、このように美しかったのだろうと思った。主要人物の着物のデザインも面白い。時代考証は？？だが、馬を倒された重臣の襟元にのぞいた「さやがたもよう」は日本では江戸時代のデザインとして使われている。江南のトラ狩りのシーンは、草原で華麗な虎模様は保護色となっていることが良く分かる。次回も映像が楽しみだ。

  2008年11月17日

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• ブーリン家の姉妹

  遠い昔の世界史の授業で、「アン・ブーリン」と先生が何度も言ってらしたのを思い出す。この映画で、この時代の女性の生き方が、壮絶で悲しい。しかし、結果的に次の時代をつくるきっかけとなったアンの母の賢さが救いだと思う。ヘンリー８世を動かすアンの言動は、アンを直接幸せに導かなかったけれど、理性的な考え方はエリザベス１世にもつながっていったと思う。この映画のお話と歴史とは異なるが、立場の弱い女性のしたたかな生き方は、いつの時代も悲しい。また、悲しいとまた悲しい世代を作ってしまう。結婚を取引の道具にできる女王となったエリザベス１世は、祖母と母、叔母の人生の上に、戦略として結婚を武器にしていたことが理解できる。

  2008年10月26日

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• イントゥ・ザ・ワイルド

  青年は荒野を目指したが、荒野は荒野だった。映画が美しい景色を映すほど、人間がみすぼらしく見えていた。都会が荒野で、荒野が安心して生きられる場所のように思えた。ヒトがともかくも長い時間をかけて作ってきたものの居心地の良さを捨てて、大自然の中で暮すのは、孤独と飢餓の味わったことのない体験をすることになり、そうは甘くない。うまく行ったようで、努力が実って来たと思われた時に、致命的な失敗をしてしまう。本からの知識だけでは暮らせない。文字に書かれてあるのは、一部だけで、有史以前からの名もない人々の知恵によって、現在食べられるものが確保されている。獲物の肉を食べるのにも、古代人はチームワークで食べ物を得て、保存までしていた。孤独では生き延びられないことは、出発前に知るべきだった。人間が踏み入れない場所は美しい。ヒトが暮せない理由はちゃんとある。でも古今東西、ヒトは荒野を目指している。あのニホンザルの孤独な旅は立派だなぁ。また、その遺伝子もヒトは受け継いでいるからこそ、今日があるのだと思う。

  2008年10月17日

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