「ビッグ・フィッシュ」は面白く切ない
画面ではおとぎ話のように老いた父親の物語が展開されてゆく。奇想天外のだれをも楽しくさせるホラ話。ありえないお話を夢のように次々と映像化している。アハハとワタシは笑って、身近にもこれほどではないがちょっと脚色というお話はあるなぁと思っていた。ここまでなんども聞かされる若い息子も父親を否定的に考えるのは当然と思っていた。ワタシたちのように父親の年代に近づけば、いたわるように話しを聞くし、聞き流すようになっている。ところが、近くに座っていた若い女性何人かは泣いていた。ちょと驚いた。夫には「キミはそういう感性は鈍いほうだから。」と言われてしまった。その息子が息子を持った時。おじいさんの話は伝説になっていた。「むかしねぇ、日本が戦争をしていた時、オジイサンの乗って戦闘機が燃料がなくなって、しかたないからオシッコをいれたら、無事帰ってくることができたよ。」この話、次世代に伝えたらよいものかどうか。