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春駒えれくしょん

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2006.02.13
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カテゴリ:再放送
おぎー兄さんとこに何年か前にオレと遊んだ日の日記が再放送されとった。
http://plaza.rakuten.co.jp/ogieno/diary/200204220000/
昨日の日記にもご丁寧なコメントをいただいた。
ということでご返杯。探したらテキスト残ってたわ。2002年て。古い!
でも懐かしい話や。


■神無き国の二人 -tribute to Ogeeeno!-■

 バラバラと雨が降る中を地域にかかわらず手ブラにノーパンで歩くオレは、待ち時間まで六本木交差点の近くのマリファナグッズのショップで水パイプなんぞを買うともなしに眺めながら五分ほど雨宿りをした。来た。絶対あいつや。交差点で白のビニ傘をさし、待ち合わせに急ぐ男を発見し、兄さんに電話をかけた。「もしもし」「おいっす。兄さん白のビニ傘さしてるやろ」「どこどこ?」「左向いてみ」と中学生のような出会い方やが二人とも三十代の立派な社会人や。

東京といえば六本木でっせ奥さん。夜の六本木といえば芸能人や業界人、最近では大阪阿倍野区出身の殺人犯なんかがウヨウヨと蠢いとることで有名や。バーの片隅で田舎モンの小娘をコーナーに追い詰め「恋について僕が話そう」などとヌカしとる秋元康を撲殺するために後ポケットにしのばせた伸縮式警棒は結局使わずじまいやった。実際の六本木はとにかく外人が多い。大阪でも生野区なんかは外人ばっかりやが、白人はおらん。大阪におる白人といえばメットにチャリンコで走り回っとるモルモン教の宣教師ぐらいや。兄さんに「あれが東京タワー」「ここがアマンド」などとマヌケな観光案内をされながら雨の六本木をトボトボ歩いて、一本裏に入ったこれまたインド人が注文を聞きに来るメシ屋に入った。イカスミのおじやなんかを食いながら、ポールウェラーやクラッシュの話をした。兄さんはただの肉食系アジア人好きのオヤジではなかった。アジアの文化に色濃く影響を受けておられる兄さんにとっては、恋愛対象の形成要素として「アジア諸国と我が日本との文化の差異そのもの」を必要とされている。それは文化なき日本の渇望が生み出したひとつの点景でもある。神無き国の兄さんは、この後さらに神無き国を体現するスポットにオレを案内してくれた。

 在りし日のディスコを改装して作られたストリップバーの入口で神無き国の二人は入場料二千円を払った。入口には二米ぐらいある岩の塊のごとき黒人のセキュリティがニラミをきかしとる。「なに見とんねん!」と思もたが、ココは敗戦国ニッポンでオレらは神無き国の二人や。天井が低く元ディスコまるだしの店内は薄暗いような眩しいような調光で、オレらは後ろのほうのテーブルについた。ステージでは、ちょっと古めのブリトニースピアーズの曲に合わせて、絵に描いたような白人の姉ちゃんがバツンバツンの巨乳と巨尻をクネらせとる。

 夜の六本木に長けとる兄さんも「ココいいね」と気に入った様子で、オレもなんかわからんがとりあえずハッピーな空間やんけと一杯千五百円也のジンジャーエールを飲んだ。兄さんのすぐ後ろで乳を放り出して踊る白人女は不思議とリアリティがなく、オレは明確な違和感とともに目の前でボヨボヨ揺れる乳を見とった。ダンサーの一人一曲の持ち時間が終わるたび「ハクシュシテクダサーイ」とのたまうなげやりな黒人MCはたいしたことない選曲のDJも兼ねとる。しばらく店内の様子をぼんやり眺めながらオレは違和感の原因のヒントを探したが、目の前のテーブルで見知らぬハゲのオッサンが女の脱いだパンツを頭からカブり、諸手を挙げてハシャぐ光景を見たらもうどうでもよくなった。

 目の前ではTバックから半分何かが見えとる白人がこっちを見ながらグリングリンとケツを振っとる。アホや。ははは。ホンマどうでもようなってきたわ。「兄さん見て見て!後ろ!ケツケツ!」「うわ乳デカ!」「ホラホラ!兄さん!」とにわかにハシャギ出したオレに神無き国の兄さんはちょっと恥ずかしそうにしとった。店内は見れば見るほどリアリティのないエロ空間やった。カラカラに乾いとる。

 席についたオーストラリア人の女はオレを七千円の個室プライベートダンスに誘った。「時間ないねん」「すぐすぐ五分で終わるよ」「五分で七千円かい!」というツッコミは瞬時に英訳できず不発やった。「金ないねん」「お金ないの?」「銀行にはあるで。ヒトの金やけど」と横山たかしひろしのネタも高卒の頭で必死で英訳したが無理やった。横山たかしひろしのお坊っちゃまネタも知らんような女とは話はでけん。兄さんはどこからかノートを取り出しスロバキア人のジプシー出身の女と筆談しとった。さすがや。さっきパンツを頭からカブっとったハゲオヤジは別の女のパンツのヒモの部分にケチなチップを挟んでご満悦や。このオッサンにも息子か娘がおるんやろか。会社では課長やら部長やら呼ばれとるんやろか。

 なにからなにまでアホらしい。リアリティのかけらもない。敗戦国の縮図のような店を出て神無き国の二人はトボトボ歩いた。「またあの店行こや」と六本木の駅でオレらは別れた。





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Last updated  2006.02.13 02:13:55
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