♪か~ら~す なぜなくの~♪
今日、私はご老人の入浴介助を二人した。以前、脳外科病棟勤務だった時は、一日15人程度介助していた。夏場は熱中症でブッ倒れそうになりながら、汗カキカキしながら…でも、入浴介助って実は大好きなお仕事♪日本人って基本的にお風呂が好きじゃないですか。「入りたくな~い」とダダこねている人も、入った後は「入ってよかった~☆」と上機嫌。で、人間ってお風呂だとリラックスしているせいか、いろんなお話してくれる。90歳以上にもなる方々は、今のことはすぐ忘れちゃったりするけど自分の子供だったころの事や結婚・子育てしてた時のことって鮮明に覚えてる。今日も、トイレしても1分後には忘れてしまって「トイレ行く~」て言う方も、子供時代のことを鮮明に話してくれた。そんな話をしてくれている時の表情ってなんとも嬉しそう。もう一人は、ひ孫を育てたっていう話。お嫁さんも孫嫁さんも仕事してたから、曾おばあちゃんが育てたと。「私は歌が好きだもんで、いつも歌ってあげただよ。♪か~ら~す なぜなくの~ からすは やま~に~ってね」思わず私も一緒に歌って、顔を見合わせ笑った。ベットの上では見せない素敵な笑顔をしていた。私は核家族で育ったため、祖父母や曾祖父母に育ててもらったことはない。年に数回しか会わない祖父母に、超人見知りな(今は違う)私は口がきけなかった。そうすると、いつも「あれ~、はなちゃんはおうちにお口忘れてきたの?」って言われ、それがすごく悔しかった。本当は祖父母に甘えたかったけど、仕方がわからない…。でも、孫と遊びたかったであろう祖父母には、何とも可愛げのない孫だ。祖父母に育ててもらった人って、いっぱい童謡知ってるのかな?私は親に童謡歌ってもらった記憶ってないよな…。本の読み聞かせもあまりしてもらった記憶がない。しいて言えば「一寸法師」と「桃太郎」くらい。夫の家は世界名作童話だったよう。アンデルセンとか…。田舎のわりに、「パパ・ママ」で育った夫。(今はそう呼ばないけど…)育った環境で違うんだよね。うちは、毎日演歌が流れている家庭だった。母にとっては、3歳で「津軽海峡冬景色」をアカペラで歌ってたのが自慢みたい。そんな話聞いて、「演歌かよ~…」って悲しくなった(>_