保田の水仙ロード
この時期に見られる数少ない花畑を撮影しに、房総半島へ行ってきました。場所は、千葉県鋸南町保田の「江月水仙ロード」です。保田は、江戸時代からスイセンの栽培が盛んで、船に積んで出荷されたスイセンが正月の江戸の町を飾ったそうです。この「江月水仙ロード」は、ふだん町の人たちが使っている生活の道ですが、スイセンの咲く頃になると、一般車の通行が規制されて花の散策路に変わります。辺りはスイセンの花畑が多いのは言うまでもありませんが、畦や道端にもたくさん植えられていて、まったくスイセンだらけといった様相です。約4キロの長さの「江月水仙ロード」には、途中休憩所やトイレなどもちゃんと置かれており、また生産農家の方々が花の直売所も出していて、安く花を購入できます。スイセンの花束は、1束100円で買うことができました。終点付近まで来ると、結構登りがきつくなってきますが、ここから見下ろす花畑のきれいなことと言ったら圧巻です。近くには「富士見台」なるものがあり、運がよければ東京湾越しに富士山を眺めることもできます。伊豆半島の爪木崎などと並んで、スイセンの名所として知られる保田へ是非来られたらいかがでしょうか。その価値は充分あると思います。今年は暖冬なので、例年より早く12月初めから咲き始めたとのことです。いま現在満開ですが、ややピークは過ぎたかなというのが印象でした。花は2月初旬まで咲いているそうですが、行かれる予定の方はなるべく早いほうがいいと思います。