ふたたびアジサイの咲く鎌倉へ(後編)
『成就院』に続いてやって来たのは、こちらもアジサイの名所として賑わう『長谷寺』です。(2006.6.22 撮影)ここも昨年に続いて2回目の撮影になりますが、一つ違ったことがあります。それは、撮影の前に写経をしたことです。ここ『長谷寺』では、拝観料の他に1,000円を支払うと、写経用紙をくださって誰でも写経をすることができます。入山する前に、「そう言えば、しばらく写経してなかったなあ」と思い、何故か無性に写経がしたくなりました。写経して身を清めた後撮影すれば、また違った視点でよい写真が撮れるのではないかという考えも働いたかもしれません。写経したものを「観音堂」に納める時に、こうお祈りしました。「どうか良い写真が撮れますように!」昨年より良く撮れていなければ、来た甲斐がありませんから、神頼みでも仏様頼みでも何でもします。じつは必死なんです。そして、「経蔵」の裏手の斜面にある「眺望散策路」へ。ここには40種以上、約2,500株以上ものアジサイが植えられていて、参拝者が皆感嘆の声を上げるほど見事な光景が見られます。「眺望散策路」は、たくさんの参拝者で渋滞することもしばしば。アジサイを見るのも、この時期は一苦労です。「眺望散策路」をひと回りして「経蔵」に下りてきました。ここからアジサイの咲く斜面を見上げても、溜息がでるばかりの素晴しさです。これだけのアジサイを毎年咲かせるのは、とても大変で、お金も労力もかかることでしょう。お寺の努力も大変なものだと思います。しかし、TVで頻繁に中継されるため有名になって、年々参拝者で混み合うようになるのも困ったものです。人を掻き分けながら、シャッターを押すのも大変疲れるのです。願わくば、この風景を独り占めして、静寂の中でじっくりと撮影するのは、贅沢すぎることなのでしょうか。