【私らしい書道教室の開き方】第1回
日本橋サロンのリニューアル、おかげさまで、生徒さんたちにも好評ですリストを作ったうえで、IKEAに行って、ピックアップサービスを利用したので、なんとか衝動買いは避けられましたが、これだけは、ゆずれませんでした。書道のはな*みち テーマーカラーのピンク。書道教室を立ち上げたとき、若い女性が通いやすいようにと、テーマカラーはピンク、キャラクターはうさぎ、と瞬時に決め、今までも、これからも、それは変わることはありませんが、当初はずいぶん、いろんな人にびっくりされたっけ・・・。というわけで、今回から、私らしい書道教室の開き方として、お話を進めたいと思います。【私らしい書道教室の開き方】第1回起業ストーリー第6回にあるように、「書道はマイナー」と言われたことで、(勢いで)起業することになった私。>自分の書道教室のスタイルの確立はもとより、>パンフレットなんか全く用意もしていませんでした。なので、一番最初は、スタイルの確立!!を考えました。・ルールその1 書道教室のスタイルを考える 誰にどんな形式でどんな結果をもたらすのか従来の書道教室の多くは、先生がご自宅で開いているスタイルでした。起業前、私がやっていたスタイルもまさにそれ。生徒さんも、お友達、だったので、うちに遊びに来てもらうような感覚で、気軽なスタイルでやっていました。もちろん、そのスタイルは、とても女性に合ったものだと思いますが、(起業する方も、生徒さんにしても)それでは、カルチャースクールの方に、おもしろそう、とか、楽しそうだということが、伝わりにくい!!と思い、入口を変える必要がありました。なので、従来のスタイルと思われないように、誰に→若い女性に(従来の書道人口:子供+いわゆるおばあちゃん世代)どんな形式で→場所を借りたセミナー形式(従来の形式:自宅の1室)どんな結果をもたらすのか→たった2時間でも上達する(従来の結果→長い道のり)と、思いきって、逆の戦略にでることにしました。誰に→若い女性にというのは、今までの書道人口では薄い層でしたが、仕事をしたり、ママになったりと、人生が変化するなかでも、多様な場面で、手書きが求められるので、絶対にキレイな字を書きたい!というニーズは多いと思いました。それに、若い女性が、いずれ母親になったときに、母親が字がキレイだというのは、お子さんにとっても、大変よい影響が出ると思ったので、その当時、まだ子供がいなかった私は、お子さんに教えるのは、あとにして、まず未来のお母さんが先だなと、一人うなずきました。それに、カルチャースクールに、若い女性が来たら、活気も出て、わ~となりそうだな、と。どんな形式で→場所を借りたセミナー形式(従来の形式:自宅の1室)セミナー形式での書道は、その当時も今も、あまり多くはありません。できれば、入門してもらい、上達のために長く通ってもらいたいですから、自宅や、稽古場などでしっかり腰を据えて、というスタイルの方が、本来はよいのです。ただ、いきなり自宅に来て、入門というのは、よほど高名な先生ならば当然としても、まだ駆け出しの私には、難しいだろうと思いました。それに、単発レッスンの方が、若い女性は通いやすいでしょうから、最初は、セミナーを受けてもらって、気に入っていただけたら、自宅の稽古場で入門してもらえばよい。そんな理由で、場所を借りようと決めましたが、いわゆる区の集会所などは、最初はやめるべきです。起業当初のお金があまりかけられない状態で、区の集会所は、広くて安くて、ありがたい場所にちがいありません。ですが、そうすると、あとあと、お金をいただけないのです。(ごめんなさい、あくまで私の独断ですが、 相場より高く設定するのが難しいと思います。)区の集会所の利用規約で、金銭のやりとりがNGのところもありますし、なにより、安く借りれるということが、誰にでも知られていますから、料金をあまり高く設定することができません。もちろんずっと無料、もしくは、割安でやるならそれもよいですが、今後、ビジネスとして軌道に乗せていくのなら、利益を考えねば。最初からあまり安くやってしまうと、利益が出る前に、キャッシュアウトして、事業が続けられなくなってしまいます。というわけで、場所選びも肝心なのです。>お茶を飲みながら、気軽に楽しくレッスンできればいいと思ったので、>最初の場所は、ルノアールの会議室をお借りしました。そんなわけで、私は、フレキシブルに使えて、おいしいお茶も飲めるルノアールの会議室に決めました。1時間単位で借りられますし、1人1杯のオーダー制ですが、もちろん好きなものを選べます。飲み物が終わるころになると、新しいおしぼりと、あたたかいお茶もサービスしてもらえます。あまり広すぎないお部屋もあるので、少人数制のレッスンにはぴったり。なるべく、キレイめなところを、と新宿のルノアールを選びましたが、駅直結でとても便利でした。女性には、そういうのが結構ポイント高かったりしませんか? そして、セミナー料金ですが、お友達だったし、実績もないし、なにより初めてのセミナーで、思わぬ失敗をするかもしれないし、もちろん無料で、自腹を切るつもりでいました。ところが、友達は、みんなそろって、それはダメ~と言ってくれたのですが、そうは言われても、いくらにしていいかすら、分からない(苦笑)。じゃあ、10円?100円?と冗談で言っていたら、それもダメ~と言われたので(汗)>レジメを作り、筆ペンを購入し、お清書用のかわいいご祝儀袋を買いました。 材料費として、1,000円お願いします、と言ったら、授業料が入ってない!と叱られ、トータル2,000円ということで、やっと許可がおりました・・・。私は、大切なお友達が、時間を割いてきてくれるのだから、もちろん無料でよいと思っていたし、逆に、ご祝儀のつもりで、多めに料金をいただいても、それでは、将来的に、多くの人に役に立つレッスンができないと思って、かなり辞退していました。まさに、身銭を切って、学習させていただきたい。そう思っていたのです。ただ、私のデキる友達は、「はなだから、大丈夫だよ。だけど、最初は、料金をいただきづらいとか、相場より高かったら来ないんじゃないかとか、不安になると思う。でも、レッスン内容はいいものなんだし、従来のスタイルと違うという、付加価値もあるから、1円でも、気持ちよく支払っていただけることを考えよう。」と言って、背中を押してくれました。いま思い出しても、本当にありがたいひとことです。おかげさまで、私は、最初のイベントレッスンを、支出:5,000円(内訳:ルノアール会議室レンタル料2,400円+自分のお茶代600円+筆ペンご祝儀袋代4人分2,000円)収入:8,000円(材料費2,000円×4人分 お茶代は各自負担)結果、プラス3,000円の利益という、大変ありがたい資本を得て、無事によいスタートを切ることができたのです。どんな結果をもたらすのか→たった2時間でも上達する(従来の結果→長い道のり)書道や、ほかの道がつくお稽古事は、すべてが終わりのない、長い道のりです。書道家や書道師範を目指すなら、それは当然のことですが、そうではなく、普段の字をキレイに書きたいという女性に、いきなりそれを教えるのは、ハードルが高いのではないか。「あなたって、メモの字かキレイね。」「○○ちゃんて、キレイな字を書くよね~。」周りからそういう評価が得られれば、自分にとっても、よいのではないか。しかも、たった2時間で。> 私は、生意気にも、ホワイトボードを使いながら、>字が上手になる秘訣を、みんなに話していきました。 >友だちも真剣に聞いてくれ、>私も熱心にお手本を書いたり、添削しているうちに、>みるみるうちに、みんなの字がキレイになっていきました。 結果を出す。少人数制のクラスでは、やりやすいことですね。丁寧に見てあげられます。しかし、少人数でなくても、対大勢でも、上達する秘訣。それは、基本を伝えることです。「基本なくして、上達なし」といわれるように、基本というのは、非常に大切ですが、字においては、小学生でならったきり、書道を習わない限り、大人になっても振り返る機会がありません。だからこそ、基本を見直せば、大人は伸びる!!そう確信した私は、体系立った理論を考え、上達の基本法則を作り上げました。それが、現在、書道のはな*みちではもちろん、六本木ヒルズでのレッスンや、書籍でもお伝えしている「バランス3原則」です。これは、のちに、書道のはな*みちの強みとなり、いろいろなお仕事に発展していくこととなりました。===私の起業当初は、あまりお金がかけられないという理由があり、頭を使って、戦略を練るしかありませんでした。だからこそ、業界の常識を、いい意味で覆していくことターゲット、スタイルを決め、それを貫くことおしゃれさを忘れないこと最初は、それをひたすら、考えていたのでした。続く・・・===今回は、想いに任せて書いたら、かなり長文になってしまい、すみません!(次回からは、もっと簡潔に書きます。。。)それでは、皆さま、また明日のブログでお目にかかりましょう お読みいただき、ありがとうございました!!