ロス在住・のりの生活記

今日も、歩いて近くのお豆腐屋さんに、豆乳を買いにいきました。
娘を、スリングに入れて。
歩いて５分ほどのところなんですが、途中大きな通りを渡ります。

帰り道、その大きな通りの前で、信号待ちをしていました。
やっと青になった・・・と思った途端、横から車が１台、私たちの目の前で、右折して行きました。
歩行者が優先なのに。
運転手は、日本人らしい、若い男でした。

横断歩道を歩いていくと、右手で止まっていた車が、ぷーっとホーンを鳴らしました。
そのとき、目の前を横切っていったあの若い男のことで、むっとしていたので、気づかなかったのですが、道路の向こう側に渡り終わったとき、娘がかぶっていた帽子がなくなっているのに気づきました。
それに気づいた車の運転手さんが、ホーンを鳴らして教えてくれようとしていたのです。

信号はすでに赤に代わり、車が往来し始めました。
すると、１台の車が左折レーンに入って停まり、中から日系人らしいおじいさんがひとり、出てきたのです。
帽子を取るために。
そのとき風が吹いてきて、帽子は車の往来する方向に向かって、吹き飛ばされました。

あー、帽子が車に踏みつけられそう・・・
おじいさんは、帽子に向かって小走りしていきます。
危ない、危ない・・・　

それに気づいた、逆方向から来た車が、道路脇に停車してくれましたが、おじいさんに気づいて、そのままゆっくり走り去って行きました。
無事に帽子をゲットしたおじいさん、今度は道路の反対側にいる私たちのところへ届けてくれました。
往来する車を避けながら。

どうもありがとう！！！

おじいさんが、無事に自分の車へ戻り、発車するのを、私たちは見守りました。
もしかしたら、おじいさんが向かっているのは、直進方向だったのかもしれません。
でも、もう左折レーンに入っているので、曲がっていくしかありません。
身の危険を冒し、遠回りしてまで、見も知らぬ人の帽子のために、そこまでやってくれるなんて・・・
感謝感激です！

正直、私がおじいさんの立場だったら、そこまではやりません。
世の中、嫌な奴もいるけど、とーっても良い人もいる！
そんな人に出会えて、今日はとってもラッキーです。
私も、あのおじいさんを見習いたいものです。