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野の花も日々あれこれ考える

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2006年03月22日
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テーマ:生き方上手(688)
カテゴリ:暮らしのあれこれ
てんとう虫


小さい頃はものすごくやせっぽちで、チビで、運動が苦手だった。
食が細くて好き嫌いが多く、体力はまるでなかった。
だから早く大人になって体育の授業や運動会から逃れたいといつも思っていた。
体を動かすことが趣味なんていう人は、何かの勘違いでそう思い込んでいるのだろうと勝手に解釈していた。
しかし、そんな私が最近、少し体を鍛えようかと考えている。

先日、例の胃腸炎を起こした次の日、息子が「お母さん、ストレスが溜まってたんじゃないの?」と心配してくれた。

(直接の原因は食べすぎだったのだが)確かにストレスを感じることが続いていた。
息子を塾に行かせるかどうか迷っていたし、娘が散らかしっぱなしにするのでうちの中が片付かないことにもイライラしていた。
ダンナの両親は次々とややこしいことを私に投げかけ、小姑は非常識なことばかりやらかして私を疲れさせた。
それでも実家の遠い私には、愚痴をこぼす手段さえなかった。

ところがダンナは鼻で笑って、息子に「お母さんは社会に出もしてないのだから、ストレスなんか溜まるわけがない」と言ったのだ。

最初はムカッとした。
でも、確かにそうかもしれないと思う。社会に出て働いているお母さん達に比べたら、私の感じるストレスなんて鼻で笑う程度のものだろう。
それに、万が一ものすごいストレスを感じたとしても、私にはそれを解消する時間的・物理的な余裕があるはずなのだ。

そう考えてみると確かに最近の私は、昔ならさらっと流せたことにもいちいちつっかかって腹を立てているように思う。
なぜ、いちいちストレスを溜め込むようになってしまったのだろう。

ずいぶん長い時間そのことを考えていた。
それで、やっと思い当たったことがある。
ここ数年の私は、体力が落ちているということだ。

2年ほど前、追突事故に遭った。
ひどいムチ打ちの症状が出たが、外科や整体に通い続け、今はすっかり元気になったはずだった。
しかし、ムチ打ちの症状が強く出ていた頃、少し疲れるとものすごい頭痛や耳鳴りや吐き気に襲われたので、それが怖くてできるだけ疲れないように疲れないようにと気遣うクセがついていた。
それが結局は裏目に出て、私の体力をずいぶん落とすことになっていたのだと思う。

体力がなければ、嫌なことを笑い飛ばす心の強さだって持てるわけがないと思う。
体がしんどければしんどいほど、許容できる嫌なことの範囲は狭まる。
結局、心が弱いということや心が弱っているということは、体が弱っていることと直結しているのだとやっと気がついた。

そうと分かれば簡単だ。
懐の広いオカンになるために、私はもっともっと元気になろう。
なまりきってしまった体を少し鍛えて、いつでもどこでも笑っていられるオンナになろう。
誰も背中を押してくれなくても、新しいことを始められるエネルギーを持とう。

楽しくなってきた。





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Last updated  2006年03月22日 23時43分21秒
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