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テーマ:●食べた物の画像♪(86509)
カテゴリ:暮らしのあれこれ
雨でムシムシするので、なにかさっぱりしたものが食べたくなって、みょうがの甘酢漬けを作った。 私は香りの強い野菜が好きなのだが、みょうがは特に好きだ。 麺類の薬味には、ネギはなくてもかまわないからみょうがはたっぷりほしい。 冷たいおうどんには細く千切りにしたもの、そうめんの薬味には薄い輪切りかみじん切りにしたものを。 子供はあまり好きではない種類の味だと思うのだが、私は小さい頃から好きだった。 京都のお土産でいただくしば漬けには半分に切って漬けたみょうがが入っていて、お茶漬けのときによく食べた。 必死で選りすぐってみょうがばかり食べていると、いつも両親に「みょうがばっかりぎょうさん食べたら物忘れするで」と言われた。 それは、しば漬けのなかみがきゅうりとナスばかりになってしまうのを避けるための両親の作り話だと思っていたのだが、実は仏教にまつわる話だったらしい。 ちょっと書いておこう。 お釈迦様のお弟子で周梨槃特(スリハンドク)という人がいたが、彼は仏の道に優れて悟りを開くほどだったのに、なぜか自分の名前を覚えることができなかった。 不憫に思ったお釈迦様が、名前を書いた札を彼の首にかけたが、そのこと自体をも忘れる始末。 とうとう死ぬまで名前を覚えられなかったらしい。 彼の死後、お墓のそばに生えてきた草があり、自分の名を一生荷って(になって)苦労したというところからその草に「茗荷」と名づけたという。 私の実家の家紋にはこの茗荷が使われているのだが、茗荷は「冥加」(知らずに受けている神仏のご加護)に通じると言うことから、好まれて使われるデザインらしい。 天ぷらもうまいらしいが、これは食べたことが無い。 今年の夏はぜひ天ぷらにして、ビールと一緒に食べたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月23日 19時27分05秒
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