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カテゴリ:暮らしのあれこれ
昨日の夜、英会話教室から帰ってきて、テーブルの上にあった乾燥めかぶのスナック菓子をぽりぽりかじりながら、なにげなく家族と話をしていたら、突然下の前歯の裏側になにか小さくて固いものが挟まっているような違和感が。
あれ?めかぶのカケラが挟まったかな?と思って舌で触ってみると、確かにギザギザとしたごく小さいものが触れている。 フロスでそっと取りだそうとしたが、一向にとれる様子はない。 しかたなく重い腰を上げて(英会話教室で頑張りすぎたため、かなりくたびれていたのだ)鏡を見に行くと、なんとギザギザしていたのは、前歯の内側が少し欠けていたからなのだった。 欠けた、というより一枚ぺろりと剥離してしまった感じ。 はじめになにか挟まっているように感じたのは、この剥がれてしまった部分の違和感だったのだろう。 しかし、鏡を見た時点ではもうそんなカケラは跡形もない。 どうやらシソ風味の乾燥めかぶと一緒に、とっくに私の胃の中に納まってしまったらしい。 非常に微妙な状況。 完全に欠けているなら食べるのにも不自由だろうが、厚みがほんの少し剥がれたようなものなので、食べるのに不便はないし、はがれたのは内側なので見た目も変わらない。 でも…欠けたところの表面がギザギザしていて、歯の先端は薄くなってとがっているので、舌が触れるとちょっと痛い。 痛いのなら触れないようにすれば良いのだが、私の舌は危機管理能力の高いヤツらしく、暇さえあればそのギザギザを確かめるように触れまくって「おい!ここ、いつもと違うぞ!いいのか?!こんなんほっといていいのか?!分かってるのか?!」と私に非常事態の警告を発してくる。 警告されたところで、すでに夜も遅く歯医者など開いているわけもない。 欠けたところに痛みがあるわけでもないので、まぁちょっとため息がつきたくなるような気分ではあったが、そのまま磨いて寝ることにした。 ところがヤツ(私の舌である。)は主の私が眠ってからも、その「いつもと違う部分」が気になって気になって仕方がなかったらしい。 どうやら一晩中、そのギザギザをなんとかしようと懸命の努力を続けていた様子だが、ヤツの努力もむなしく、朝になってもその違和感は変わらず、しかもヤツはギザギザを触りすぎて荒れ、表面に少し血が滲んでいる。 主の私はこんなにダラなのに、私の部品であるはずの舌がこんなに神経質で気の小さなヤツだったとはびっくりだ。 しかし文字通り血の滲むような努力でなんとかこの危機的状況を回避しようと、不眠不休の努力を続けたヤツがちょっとかわいそうに思えて、(ダラの私としては不本意ながら)今朝、かかりつけの歯医者さんが開くのを待って、すぐに電話をした。 すると、歯医者さんは予約が非常に混んでいて、予約が取れるのは、なんと一番早いのでも来週の木曜日のお昼前ごろだという。 仕方ない。その日に予約を入れて電話を切る。 口の中で、舌ががっくりと力を落とすのが感じられた。 治療が受けられて、この違和感から開放されるまで、まだ一週間以上もあるのだ。 私はヤツ(私の舌である)がその間にどれだけ傷つき、痛むのかを思ってかわいそうになった。 頑張れ、私の舌! 一週間もギザギザと過ごすうちには、ひょっとするとこの状態に慣れるという可能性もあるじゃないか。 私は鏡越しに、うなだれて肩を落としている(ように見える)ヤツ(しつこいようだが私の舌である)に、あまり効果のない励ましの言葉をかけたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年09月13日 11時59分04秒
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