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テーマ:●食べた物の画像♪(86504)
カテゴリ:暮らしのあれこれ
私が商業施設の企画開発の仕事をしていた頃、駅弁フェアというのは、必ず集客を見込める奥の手のような販促イベントであった。
「駅弁さえやればまちがいない」というのは一つのセオリーであったのだ。 そして、仕事をやめてすっかり主婦になった私は、やっぱり駅弁祭りに弱い。 全国の駅弁空弁がずらりと並んだ様子を見るだけでも、なんとなく楽しい。 子供達には、日本全国の名産品を教える良い機会にもなる。 そういうわけで、私のえらんだお弁当。 中部国際空港セントレアの空弁「空翔ぶ天むす弁当」。 おいしかったけど、「すえひろ」の天むすが大好きな私にとってはちょっと物足りない味だったなぁ。 添えられている手羽先はビールが欲しくなる味。 花子はこれ。 水戸の黄門様の印籠弁当。 中身は2段のお弁当箱になっており、楽しそうなお弁当が…。 びっくりしたのは、お弁当なのに納豆が入っていたこと(白いカップ)。 解説書には「納豆漬け」と書かれており、水戸の「しょぼろ納豆」という納豆に大根かなにかのお漬物が和えてあるらしい。 太郎の大好物。 カニが大好きな太郎はタラバガニの脚肉がどーんとのった贅沢なお弁当。 ぺろりとたいらげた。 殿は鯖の棒寿司を食べたのだが、子供達のお弁当の写真を撮っている間に食べてしまったので、画像に残せなかった。 そういえば昔、列車の中でお弁当を食べる時には、必ず小さな急須型のポリ容器に入った熱いお茶を買った。 針金の取っ手でふたの湯飲みについで飲むお茶は、子供心にもなにか特別なハレの気分を感じ、少しはしゃいだ気分になったものだった。 今は温かいお茶なんて、日常的に缶やペットボトルで売っているものを飲むので、お弁当を食べる時のあのワクワク感は少し薄れてしまった気がする。 私の子供時代と比べると、今は毎日がハレの日のようだ。 着るものも、食べるものも、非日常の感覚がどんどん日常に流れ込み、ボーダーは曖昧になった。 冷たいお弁当を食べることなどほとんど無くなってしまった。 それでも駅弁や空弁まつりを開催すると必ず人が集まるのは、みんな心のどこかで「お弁当を食べる日」というハレの気分を味わいたいと思うからだろうか。 晴れとケの境目がなくなって、毎日が晴れに近づいたことは、必ずしも幸せなことではないのかもしれないな、なんて事を思いながら食べるのは… あまり行儀の良いこととは言えないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年11月03日 15時55分32秒
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