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テーマ:ささやかな幸せ(6741)
カテゴリ:暮らしのあれこれ
柄にも無く、解禁日にヌーボーを飲んでみた。
私も殿もワインは大好きなのだが、あまり知識がない。 二人とも「おいしかったらなんでもいいよねぇ…」という域を出ようという気が全く無いのである。 もちろん二人ともワイン飲歴(なんじゃそら)だけは長いので、味の好き嫌いはあるし、好きな銘柄も、まあ、なくもない。 でも、産地や年代にこだわりは無い。 自分の好みの味だったら、いつ、どこの国でできたものだっていいのだ。 そういう節操の無いワインの飲み方しかしてきていない私たちなので、毎年大騒ぎになっているのは知っているものの、新酒の解禁日だからといって通の方々や本当にボジョレが好きな方々のように大騒ぎするのは…なんだか気が引けるのだった。 ではなんで今年は飲むことになったかと言うと、キッチンの片づけをしていたら、カトラリーの引き出しの奥から、古いビール券が出てきたからなのである。 大事に財布に入れて、近くの酒屋さんの前を通ったらふと「解禁日」のポスターが目に付いた。 それで「いっぺんくらい飲んでみたろかしら」と思ったのだ。 ちょうど殿も今日は珍しく早く帰れそうだというし、子供たちの習い事も6時までには終わる日だったので、それでは7時半に全員食卓に集合!と通達を出して、オードブルなど準備してみた。 焼き物の好きな殿が、伊賀か信楽かで見つけてきたプレートに盛り付けてみた。 夫婦二人分のオードブルだと上品に決まるのだが、食べ盛りの怪獣二匹の分もなので、溢れんばかりの、あまり行儀のよろしくない盛り付けになっている。 (子供達もクリスタルのよそいきワイングラスにラズベリーソーダをついで、気分だけ味わった) で、肝心のワインだが…ブドウの皮の味がした。 巨峰やベリーAなどのブドウの、皮の内側の果肉を歯でこそげる時の味に似ている。 毎年のように「今年のボジョレー・ヌーボーは出来が良く…」なんて報道されるが、私たちは昨年も、一昨年も飲んでいないので、その評価についてはなんとも言えない。 これに一番合うと思ったのは、鴨のローストにセミドライのクランベリーをのせたもの。 どちらかと言うと、本格的な料理より、ジャンクなおつまみのほうが合うんじゃないかと思う。 私も殿も、赤ワインと一緒に食べるもので一番好きなのは、軽く焼いたバゲットと味付け海苔を巻いた味の濃いチーズなのだが、このヌーボーワインには、チーズは強すぎる気がした。 バゲットなら、いっそ良く焼いて、桃やブドウのジャムをのせたものが合うかもしれない。 とにかくワイワイと家族でおしゃべりしながら食べて飲んだので、印象は悪くなかった。 あ、もしかしたらそういうワインなのか。 しみじみ味わうような味じゃないし、大勢集まって「初物で七十五日長生きしよか」っていうような、江戸っ子で言う「初鰹」みたいな、そんなものなのかもしれないな。 …やっぱり柄に合っていないので、ちゃんとしたレポートはできそうに無い。 本当のワイン通の人が見たら怒るかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2006年11月17日 10時06分48秒
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