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野の花も日々あれこれ考える

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2007年04月27日
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テーマ:生き方上手(688)
カテゴリ:暮らしのあれこれ
ものすごく久しぶりの更新になってしまった。
前回の日記にコメントを下さっていたみなさん、ずっとお返事がかけなくてごめんなさい。

今、なかなか自分の時間を作れない毎日を過ごしている。
日記に書きたいことは山のようにあるし、庭の写真も撮りたいのだけれど、パソコンの電源を入れても、デジカメを持っても、つい「あ、その前にあれをやっとかないと…」と、家族の用事や家事が次から次から浮かんできてしまって、つい後回しになってしまう。
そして気がついたらいつも日付がとっくに変わってしまっているのだ。

こんな風に毎日を過ごしているので、少なくとも来年の春くらいまでは、日記は更新したりしなかったりしなかったりしなかったり…という状況になるんだろう。
コメントへのお返事や、覗いてくださった方々の所へお邪魔するのもままならないと思う。
だが、何もかけなくても、下さったコメントは必ず拝見している。
そのあたたかく楽しいメッセージに元気づけられて一日を締めくくることも少なくない。
書くことが山ほどあるのに書く時間がないというジレンマに陥りながらも、ブログをはじめて良かったと改めて感じたりもしている。


さて、そろそろ本題に入ろうと思う。

先月の末に、機嫌が悪くなって大暴れ(というほどでもないのかも知れないが)した父だったが、その後はとても落ち着いていて、忙しい私を気遣ってくれるほどの気持ちの余裕を見せている。
介護している母が、脳梗塞の後遺症や認知症の扱いに少しずつ慣れてきたこともあるのだろうと思う。

太郎の塾の費用(太郎はGW中ずっと塾の特訓を受ける申し込みをしてきた。一日一科目10時間に及ぶ大特訓だ。ただし費用もびっくりするほどかかるのだった。)を案じた父は、「おとうちゃんの小遣いにちょっとおまけをつけてお前に。何に使ってもええから、ナイショにしとけ。」と、少し不自由になった手で書いた手紙をつけて現金を送ってくれたり、修学旅行から帰った太郎に「元気で帰ってきて良かった。勉強もがんばらなあかんやろけど、くれぐれも体に気をつけて、無理したらあかんぞ。」とメッセージをくれたりもした。

そんな風に、精神的には落ち着きを取り戻した父だったが、足の調子は以前に比べるとかなり悪くなっており、病院に行く以外は外に出ることができない状態だった。
脳梗塞の後遺症で、体がどうしても傾いてしまうので、体の片方に極端に負担がかかり、そちら側の足がむくんでしまったり、痛んだり、力が入らなくなったりしているようだった。

リハビリは頑張って続けているが、回復するためと言うよりは、少しでも進行を遅らせるためという感じだった。

それで、妹と電話で話しているときに「車椅子、買ったらどうかなぁ」という話になった。
今のことろ、かろうじて車椅子無しの生活をしていたのだが、普段の生活とは別に、ちょっと外へ連れ出したり、いざと言う時のためには、車椅子を用意しておいてもいいんじゃないかと、私も妹も思っていたのだ。

その話をしていたら、太郎が「じゃあ、僕もお金出すわ!」と言い出した。
花子も「私も!私もじーじにもらったお小遣いためてあるから、お金出す!じーじとお散歩に行きたいもん。車椅子あったら、また一緒にきりぱん公園(キリンとパンダの遊具のある公園)に行けるやろ?」と言う。

妹の家でも、妹の娘のPちゃん(小2)が「あのさ、Pちゃんもじーじに前お小遣いもらったから、これ出すわ。」と言い出して、結局、じーじの車椅子は「孫一同」からのプレゼントということになった。

妹がネットでいろいろ調べてくれて、良いショップを見つけてくれた。
そして、ゴールドのアルミフレームに茶系のチェックのシートのついた、洒落た車椅子を注文することに決まった。

妹の家に到着した車椅子の箱には、Pちゃんが折り紙でリボンや花をつけてくれて「じーじの頑張り賞」とタイトルを書いた紙を貼ってくれた。
リハビリや、私が毎日FAXで送っている読み書き計算のプリントを頑張っているから、とPちゃんが自分で考えてやってくれたそうだ。

私たちはみな、父が「車椅子なんて乗らん!」と怒り出す可能性もあると、内心ビクビクしていた。
だが、そんな心配をよそに、父は最近ちょっとないほどの喜びようだった。
私のところへもすぐにFAXで「金色のかっこいい車椅子です。ありがとう。」と手書きのメッセージを送ってくれたのだった。

本当は、車椅子に頼らずに生活する努力を続けることのほうが正しいのかもしれない、とも思う。
けれども私と妹とそして孫達は、「これさえあれば、またどこへでも自由に出かけられるんだ」という気分をプレゼントしたかったのだ。
家にずっと閉じこもっているよりも、車椅子に乗って外へ出て、季節を感じたり、社会を感じたりして欲しいと思った。
それが医学的に、科学的に、正しいかどうかなんて分からない。
だけど、この孫達からのプレゼントが、父の生きる気力をぐっと持ち上げたことは間違いない。

花子は「早く大阪に行ってじーじと散歩したいなぁ。私、車椅子を上手に押せるように練習するわ。」と張り切っている。
母も「なんかちょっと、気持ちが切り替わったみたいに思うわ」と言っている。

さあ、私も頑張らなくちゃ。
忙しさに負けている暇はないのだ。
父に会いに行く時間をこじ開けるためにも、元気で頑張らなくては!!





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Last updated  2007年04月27日 13時56分16秒
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