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カテゴリ:市場が間違っている?
”伊藤園優先株式買い-普通株式売り”の裁定取引をしてみた。
1.業績好調・株価好調な伊藤園 最近の内需株が好まれる傾向の中で、3月1日に公表された四半期決算が好調だったこともあり、伊藤園普通株が大きく上昇している。 3月3日の普通株の終値は3475円。予想PER約50倍、PBR2.4倍となかなかの水準まで買われている。 一方の優先株の方の上昇はさほどでもない。3月3日の優先株の終値は1856円。普通株の株価に対しては53.4%。 (参考) 平成28年4月期第3四半期決算短信 (過去5年の普通株と優先株の騰落比較)※青:普通株 赤:優先株 (過去1年の普通株と優先株の騰落比較)※青:普通株 赤:優先株 2.伊藤園優先株の特徴 伊藤園普通株から大きくディスカウントされた状態の優先株。この伊藤園優先株の特徴を、改めて整理してみたい。 (参考) 優先株式について(伊藤園Webサイト) (関連の日記) 〇伊藤園優先株式についてのアンケートが気になる 伊藤園の優先株式の特徴は、 ・議決権が無い。 ・配当が普通株式の1.25倍(ただし15円が下限)。 (今期は普通株式が年間40円配当、優先株式が50円配当。) ・株主優待は同じ。普通株式と優先株式を保有する場合、それぞれ頂ける。 ・株主の意向による普通株式への転換権はなし (ただし、優先株式が上場廃止となった場合などは、1:1の比率で普通株に転換されることも) つまりは、議決権が無い代わりに1.25倍の配当がいただけるのが伊藤園の優先株。 流動性の面では普通株より劣るとはいえ、普通株の半値近くまでディスカウントされているのは少し異常な状態ではと思えてならない。 3.”伊藤園優先株式買い-普通株式売り”の裁定取引 普通株が高すぎるとも、優先株が安すぎるとも断言はできないけれども、 両者の株価がここまで開いているのはさすがにミスプライシングではと思い、”伊藤園優先株式買い-普通株式売り”の裁定取引をしてみた。 普通株売りの方は、逆日歩のリスクを避けるため、一般信用。 優先株買いの方は、権利またぎまで長引いた場合の逆日歩期待で、制度信用(もともと優先株は結構保有していたのだけど、さらに買い増し)。 このポジションは、特に株式市場の下落局面で効果を発揮するのではと思う(普通株は全体の地合いに敏感に反応するのに対し、優先株の動きは穏やか)。 相場下落リスクのヘッジ的な意味合いもあるのではと、勝手に期待している。 ※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。 ※投資は、損しても得しても自己責任で! ※ランキングサイトに登録してみました。 にほんブログ村 にほんブログ村
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