カテゴリ:中国
「洗脳」とは、かくも恐ろしいモノだ! 我々は、歴史から何を学ぶのか? 2024-9-30 はんぺん この1966~1976年の10年間の文化大革命の時代は、中国だけでなく、世界中が、大混乱の時代だった。 日本では、学生運動が、ベトナム反戦、反安保で、盛り上がっていたが、社会主義の実態は、隠され続けていた。 日本では、この(文化大革命)は、何か?これまでの社会主義運動とは違った、何か新しい(運動=試み)のような(言論)が、横行したのを覚えている。 チェ・ゲバラや毛沢東の肖像が、先進国の反戦デモで、掲げられ、(希望の星)と夢想する知識人もいた。 実態(真実)を知らされなかった我々は、もっと慎重に、思考を進めるべきだったが・・・世界中の若者たちは、熱に浮かされたように、舞い上がってしまったのだ。 当時の日本では(社会主義)の(権威主義的傾向)は、スルーされ、「社会主義者でなければ、人にあらず・・・」というような風潮が、蔓延していた。僕も、その風潮の渦中にいて、きっちり(洗脳)されていったのだ。 本当に(プロパガンダ)による(洗脳)は、恐ろしいと思う。そういう空気の中で、人々、特に知識人や学生たちは、流されていったのだ。 毛沢東は、文化大革命の中では、(神)のような存在だった。神格化された毛沢東に、歯向かう事は、許されなかった。多くの民衆は、自分たちこそ「造反有理」の下での(正統な造反派)だと宣言しあって、造反派同士の悲惨な(殺し合い)に励んでしまった!! 文化大革命の本質が、独裁政権下における、ごくありふれた権力闘争であったことは、その後、検証されてきたが、そのことで(犠牲)になった、あまりにも多くの民衆の事を考えると、全体主義の(罪深さ)に おののくばかりだ!
「毛沢東は公衆衛生政策について「書籍を読むほどに愚かになる」と主張していた。ゆえに文革中は、医療現場で専門知識が極度に軽視された。」(本文) 「多くの農民や、文革で下放された青少年らに初歩的な医療教育を施しただけで農村部の医療を担わせた「はだしの医者」計画は、その産物だ」(本文) 「当時、西側の『帝国主義』と自国の封建思想を敵視した中国では、西洋医療と伝統医療の双方が否定された。いっぽう、「革命的」な治療法として、患者のうなじに太い針を10センチも突き刺す文革式の危険な鍼灸(しんきゅう)治療「一根針(イーゲンヂェン)」が流行する。」(本文) 「独裁者の指示によって、非合理的な医療行為が横行した文革期の中国の姿は、決して過去のものではない。 近年、ゼロコロナ政策にこだわる習近平(シーチンピン)政権のもと、硬直的なロックダウンや全住民が対象のPCR検査が頻繁に繰り返され、国民の強硬な反発が起きた事件(白紙運動)は記憶に新しい。」(本文)
毛沢東の(大犯罪)の流れを継いだ、今の習近平の独裁政権は、東南アジア最大の脅威となっている。周辺国に対する威嚇と挑発は、止むことは無い。 中国広東省深圳では9月18日、日本人学校に通う10歳の日本人男児が中国人男性に刃物で刺され、死亡する事件が発生。 また、23日にはロシア軍機が日本の領空を3回にわたって侵犯する事案が起き、25日には中国が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋に向けて発射した。
国民の命と暮らしを守るための最低限の政治家の義務は、防衛能力の強化以外は、無いだろう。そのうえで! 外交努力による平和的な話し合いが、求められる。実力(軍事力)の裏付けの無い(話しあい)が、なんの効果ももたらさなかった事を、いまこそ噛み締めるべきなのだ!! 野党やリベラルたちの「非武装中立」「米軍基地反対」「自衛隊反対」「防衛費増額反対」「安保反対」などで、国民を(洗脳)することは(犯罪だ)と言ってきた。
皆さんは、どう思われるか? はんぺん
―――――――――――――――――――――― 「はだしの医者」の過ち、今も 安田峰俊 2024-9-26 朝日新聞 近年、自国の体制を避けて日本に脱出した中国の知識人の間で、サロンの開設がブームだ。9月15日、そんな場所のひとつである東京・神保町の局外人書店で、興味深い催しに参加した。 1960年代の文化大革命中の感染症流行と、医療現場における反知性的な治療の横行についての勉強会である。発表者は中国を代表する歴史学者で、文革研究者でもある秦暉(チンフイ)氏だ。 秦氏はリベラル派の著名な知識人で、現在は東京大学客員教授として実質的な亡命生活を送る。こうした人物がわが国で暮らし、気軽に勉強会を開いている昨今の状況には驚かされる。
秦氏によると、66年から翌年にかけて、中国では「流脳(リュウナオ)」(流行性髄膜炎)のパンデミックがみられた。特に「大串聯(ダーチュアンリエン)」(革命の連帯)を合言葉に全国を移動していた紅衛兵の間で流行し、若者を中心に16・8万人が犠牲になった。 本来は衛生に気をつければ予防が可能な細菌性伝染病としては、戦後の世界で最悪の被害という。 また、文革期に長江流域への下放(かほう)(知識人の地方学習)に追い立てられた北京大学や清華大学の関係者の間では、住血吸虫症が数千人規模で発生し、後遺症に苦しむ人が続出した。だが、毛沢東がこれより前に現地の疫病鎮圧を詠んだ詩を発表していたことで、被害はながらく表に出なかった。 また、毛沢東は公衆衛生政策について「書籍を読むほどに愚かになる」と主張していた。ゆえに文革中は、医療現場で専門知識が極度に軽視された。 多くの農民や、文革で下放された青少年らに初歩的な医療教育を施しただけで農村部の医療を担わせた「はだしの医者」計画は、その産物だ(今回の勉強会を開いた秦氏も、若き日にこの即席農村医師となった経験を持つ)。
当時、西側の「帝国主義」と自国の封建思想を敵視した中国では、西洋医療と伝統医療の双方が否定された。いっぽう、「革命的」な治療法として、患者のうなじに太い針を10センチも突き刺す文革式の危険な鍼灸(しんきゅう)治療「一根針(イーゲンヂェン)」が流行する。 独裁者の指示によって、非合理的な医療行為が横行した文革期の中国の姿は、決して過去のものではない。近年、ゼロコロナ政策にこだわる習近平(シーチンピン)政権のもと、硬直的なロックダウンや全住民が対象のPCR検査が頻繁に繰り返され、国民の強硬な反発が起きた事件(白紙運動)は記憶に新しい。 社会がゼロコロナ政策で負った傷は尾を引き、近年の人心の荒廃や、中国経済の不振の大きな要因となった。 人々のストレスは外国に対して向く。9月18日に広東省深セン市で発生した日本人学校児童の殺害事件の本質的な背景として、中国社会の閉塞感を指摘する中国人は決してすくなくない。 もっとも、正規の医療を否定して反知性的(陰謀論的)な解決策を求める風潮自体は、近年の日本でも強まり、社会問題となって久しい。往年の文革中国の医療の悲劇は、中国にも日本にも決してひとごとではないはずだ。 (やすだ・みねとし ルポライター。近著「中国ぎらいのための中国史」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.10.01 09:56:17
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