テーマ:介護・看護・喪失(5318)
カテゴリ:ヘルパー日記
昨日は、約1年訪問させていただいた、Aさんのお宅の引継ぎだった。
Aさんは、お姑さんがストレスで、体調を壊されて入院されたこともある。 だから、いつも20分は延長でお話(主にお姑さんへの不満、恨みつらみだけど)を聞いていたのよね。 ご主人も常に奥様の味方なんだけど、いつも間に挟まれて、男性だからわかりにくいけど、かなりストレスが溜まっているご様子。 だからご主人ともなるべくお話させてもらっていた。 どうでもいいようなことばかりだけど、お子様がいないお宅だから、話相手もそうそうはいない。 よく3人で、色んな話をした。 大きなお宅に歳がいった3人が、いろんな思いを抱えて生きている。 そんな中で、私が通うことで、この家に少しでも違う風が入っていけたら良いのにと思ってた。 だから最後はかなり心を許していただけたように思う。 そんなAさん宅を辞めるのは後ろ髪を引かれる思いだった。 1ヶ月前から退社することは決まっていたのだから、ちゃんと辞める理由を言っておきたかった。 なのに、事務所は、後任が決まって、こちらが連絡するまでは言うな!とのこと。 結局、Aさんの耳に入ったのが、辞める日の2日前。 後任者と同行して、引き継ぎする日に初めて「辞めさせて頂きます」 やはり危惧したとおり「もっと早く言ってくれたら良かったのに。水臭い」と言われた。 事情は説明させてもらったけど、これで今まで私が、お話を聞いてきたり、心配して来たことが、仕事だからしてきたのと思われても仕方がなくなった。 別に私がそう思われることは良いのだけど、Aさんたちがそれで寂しい思いをされるなら、こんな辛い事はない。 最後は、初めて椅子に座ってお茶を頂いた。 いつもは報告書を書くのも、お話聞くのも、椅子には座らないでヒザをついていたのだ。 今は、後任のヘルパーが、うまくグチを吐き出してあげてくれて、少しでもストレスを発散されて長生きされることを願うだけです。 お世話になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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